電験三種を3年計画で合格する勉強方法を紹介します

電験三種合格!!

   今年(’20年)、3年計画で受験した電験三種に無事合格しました。

   自分の職種が無線通信で、強電系の電験とは分野が異なるため、難易度はかなり高かったです。それだけに合格がわかったときは、陸上無線技術士の資格を取れたときよりも嬉しかったです。


   もっと賢くて、効率の良い勉強法ができれば1年で一発合格という手段もあるのでしょうが、それほど賢くもなく社会人で時間もないので、合格まで3年かかってしまいました。

   その代わり、高額なセミナー等は受けたりせずに、独学のみでがんばりました。


   そこで、同じように時間のない社会人が独学で3年かけて電験三種を合格するための勉強方法を書いてみたいと思います。

   これから受験する人の参考になれば幸いです。


使用した参考書と問題集

   自分が勉強を始めた1年目の時点では良いものがありませんでしたが、2年目以降はTAC出版の「みんなが欲しかった!電験三種 〇〇の教科書&問題集」(以下、「教科書」)と「みんなが欲しかった!電験三種 の10年過去問題集」(以下、「過去問集」)を活用しました。

電験三種 問題集 参考書


「教科書」について

「教科書」は教科書と問題集とでセパレートできます。

電験三種 問題集 参考書


   教科書パートの説明はカラーで見やすく、内容も豊富なので、これさえあれば追加の参考書は不要です。大事なところは別途ピックアップされているので、要点も覚えやすいです。


   問題集は、一問ごとに、左が問題、右が解答&解説、という見開き構成になっています。

   解説が詳しいので、難しい問題の解き方もよくわかります。

   ブラインドシートも付いているので、解答を隠しながら問題を解くこともできますよ。

みんなが欲しかった!電験三種 機械の教科書&問題集


「過去問集」について

   4科目全ての10年分の問題と解答&解説がついているので、電話帳のようにぶ厚いです。(色もイエロー)

   しかも3000円と安い!


   こちらも「教科書」同様に冊子がセパレートします。

みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集


   問題集(4科目✕10年)と、4科目の解答&解説の計5冊子に分かれます。

   各科目の解答&解説の冊子には問題も小さく載っています。(下の写真の赤四角)

   1科目だけ勉強したいなら、重たい電話帳を運ばなくてもその科目の解答&解説の冊子だけ切り出して持ち歩くことが出来ます。ただし、問題の文章が小さいのでちょっと目が疲れますが。

みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集 解答解説編


   また解説がとにかく詳しいのが特長です。

   計算問題の場合、STEP分けして問題の解き方を書いてあるので、何故この手順で問題を解いているのか、今何が知りたくてこの作業をしているのか、が理解できるようになっています。


「過去問集」を繰り返し解いて、わからないところを「教科書」で補うように勉強すれば、きっと合格点が取れるだけの理解が身につくはずです。


各科目の勉強時間

   同時期に勉強している科目もあるので、正確な勉強時間を出すのは難しいですが、自分の場合、ざっくり次くらいの時間を費やしました。

  • 理論: 2ヶ月
  • 機械: 9ヶ月
  • 電力: 6ヶ月
  • 法規: 6ヶ月

   機械は苦手なので勉強時間が一番長いです。

   理論は、この年の7月に別の資格を受験していて勉強期間を取れなかったこともあり、最短の2ヶ月ですみました。


   一日の勉強時間は15分程度で、試験日が近づくと30分くらいに増やしてました。


受験する科目の3年計画

   電験は科目合格が認められていますが、合格した科目の有効期限が3年のため、3回の受験で全科目合格する必要があります。

   厄介なのは4科目あることです。どこかの年に2科目受験しないといけません。

   どういう組み合わせがいいのでしょうか?


   まず参考に自分の場合↓

  • 1年目: 理論(○合格)
  • 2年目: 機械(○合格)、法規(×不合格)
  • 3年目: 電力(○合格)、法規(○合格)

   あまりよく考えずに、2年目に機械と法規の組み合わせで勉強して、見事に法規を落としてしまいました。


提案パターン1

   電力と法規は範囲がかぶっている部分もあるので同じ年に受験したほうが効率が良いです。

   それをふまえて提案するのは次のパターンです。

  • 1年目: 理論
  • 2年目: 電力、法規
  • 3年目: 機械


提案パターン2

   法規は範囲が広く、年によって問題の当たり外れが大きいように思います。

   なので、失敗しても受かるチャンスが多くなるように、あえて1年目にもってくるのもありかもしれません。    

  • 1年目: 理論、法規
  • 2年目: 電力
  • 3年目: 機械
   これなら、法規は3回受けるチャンスがあります。


提案パターン3

   忙しい社会人の場合、急に休日出勤が入ったり、予期せぬ体調不良で3年連続で試験を受けられない可能性もあります。

   自分も3カ年計画を立てたはいいものの、本当に3年も受けれるのかが一番の不安でした。

   そこで、予備年を置いた2年計画というのが無難なように思います。

  • 1年目: 理論、機械
  • 2年目: 電力、法規
  • 3年目: (予備)

   僕は機械が苦手だったので、機械を受ける年に2科目同時に合格できるかがちょっと自信ないですが。。。


おわりに

   本来は、1年で受かる方が、受験代も1回しかかからないので良いのですが、忙しい社会人には4科目をまとめて勉強する時間はなかなか取れないと思います。

   電験三種は個人的にはかなり難しい資格でした。取れて嬉しかったし、普段の仕事ではあまり使わない知識も得られてよかったです。

   みなさんもご自身のペースに合わせて勉強して合格されることを祈っております。

   TAC出版の「みんながほしかった!」シリーズは解説が丁寧で問題も豊富なので独学におすすめです!


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