ネットオフで中古本を買うときの注意点、あるいは残念なとこ3点

   10,11月のキャッシュレス還元が楽天ポイントで入ったので、子供が最近ハマっている「ドラゴンボール超」の漫画を買うことにしました。

    最初は楽天ブックで新品で買うつもりだったのですが、中古で買えば還元分だけで全巻(現状では最新11巻)を買えたので、ネットオフの楽天支店で買うことにしました。

   ネットオフで中古本を買うのはこれが初めてです。

   いつもはメルカリで買うのですが、今回は楽天ポイントを使いたかったのと、日曜に頼んで金曜までには必ず手に入れたい事情があったので、メルカリよりも業者のほうが早いだろうと安易に信頼して、ネットオフの楽天支店を選びました。

ネットオフ


   しかし、結果として、ネットオフでの買い物はメルカリの個人売買よりも遥かに不満なものとなってしまいました。

   もう二度とネットオフで買うことはないと思います。
 
   ネットオフの何がダメだったか。メルカリと比較しながら、ネットオフの残念なところや不満点を3つ書きます。

   これからネットオフで中古本を買う人はこの3点を注意したほうがいいです。


ネットオフの残念なところ

① 値段が高い

   これはやむを得ないことなのですが、ネットオフは基本的に値段が高いです。

   理由は
   ①消費税がかかる(メルカリの場合売り手が「個人」ならかかりません)
   ②中間マージンを取られる
   からです。

   ネットオフの価格はメルカリよりも10〜15%くらい高いと思ったほうがいいです。

   今回のドラゴンボール超全11巻の場合、ネットオフが3958円に対して、メルカリでは3300円のものがありました。


② 出荷が遅い

   普通なら、メルカリは昼間に本業を営んでいる個人が取引をしているので出荷が遅く、ネットオフは中古品のプロの業務なので出荷が早い、と考えます。

   しかし、実際には逆でした。ネットオフの方が遅いです。

   僕はメルカリを何度も使ったことがあるのですが、だいたいどの方も1,2日以内に出荷されていて、遅い場合は、事情の説明がありました。(やむを得ない出張など)

   一方、ネットオフは注文してから4日後に出荷されました。

    注文時点では「出荷1〜3日以内」と書いてあるにもかかわらずです。しかも1日遅れの理由はなしです。

    このときは5日目には商品が必要だったので、いつ出荷されるのかをメールで問い合わせしたりもしましたが、まともな返事はありませんでした。

   メールから受けた感触ではどうも遅延が常態化しているようです。


   出荷のスピードで一般個人に負ける専門業者っていったいどうなんだろう、と考えさせられました。


③ 品物の状態が悪い

   品物の状態については購入時から不安だった点です。

   なぜなら楽天サイト上では商品の状態が確認できないからです。(いま調べたところ、本家のネットオフのサイトも同じようです)

   メルカリの場合、たいていの方は、商品を前から上からいろいろな角度から撮った写真を掲載し、日焼けの具合や折れの有無などを丁寧に説明しています。あとでのクレームがないように。

   しかしネットオフの場合、そうした写真や丁寧な説明はいっさいありません。

「非常に良い」というネットオフの書いた商品説明を信じるしかありません。

   そして実際にネットオフから届いたものがこちら。↓

ネットオフ 中古本 日焼け

ネットオフ 中古本 日焼け ツートンカラー


   11冊中1冊(左から2番目)が日焼けでツートンカラーになっていました。これが非常に良い!?

   他にも日焼けの濃いのが2冊ほどありますが、これはまあ個人の好みもあるので我慢するとしても、ツートンカラーはダメでしょ、ツートンカラーは。

   写真を添付してメールで問い合わせたところ、「弊社の販売基準を満たしている」との回答でした。

   日焼けのツートンカラーが「非常に良い」状態って、社内基準甘くないですか!?メルカリに出品してる個人の方がよほど査定が厳しいです。

   専門業者(プロ)としてのこだわりはないのか、と考えさせられてしまいます。

 
   ネットオフの中古本は届くまで商品の状態がわからないうえに、「非常に良い」とは到底言えない状態の悪いものが含まれている可能性が高いです。


ネットオフではもう買わない

   今回はキャッシュレス還元で得た楽天ポイントを使いたかったのでネットオフの楽天支店を使って中古本を買いましたが、もう2度とネットオフでは買いません。

   理由は、メルカリと比較して①値段が高い、②出荷が遅い、③状態が悪い、からです。

   メルカリでも出品者の当たり外れはあると思いますが、それでも根本的にネットオフのほうがシステムとして劣っていると感じました。

   これからネットオフで中古本を買われる方は以上の点を注意して、メルカリ等と比較して慎重に検討したうえで購入することをおすすめします。


   以下、余談です。


ネットオフは大丈夫なのか

    これほどまでにメルカリに対して負けているのに、それを改善しようとしないネットオフは大丈夫なんだろうかと心配になります。


   値段については仕方のない面があります。消費税10%が上乗せされてしまうので。

   しかし出荷のスピードや商品の状態の良さは改善できるのではないでしょうか。

   メルカリのサイトに行けばわかりますが、どの出品者も状態を細かく説明しています。

   商品の状態がわからないサイトと、わかるサイトなら、買い手がどっちを選ぶかなんて一目瞭然だと思うのですが、なぜネットオフはそれをしないのでしょう。

   商品が多すぎるから?だとしても、「非常に良い」とタグ付けされた商品だけでも説明は丁寧にすべきではないでしょうか。

   確実に今回の商品の悪さで、僕はネットオフから離れました。


   出荷が遅いのも気になります。

   この業務だけに特化している専門業者なのに、どうしてメルカリの一般個人よりも出荷が遅いのか。

   メルカリならば、売り手の事情もあるので出荷の遅さはそれほど気になりません。一週間遅くても待ちます。

   しかし、ネットオフの場合どうしてもAmazonや楽天と比較したくなります。3日と言いながら4日というのはちょっとクレームを入れたくなります。何の連絡もないのでそもそも商品が確保できているのかわからないのも不安です。

   出荷のスピードを上げるのは真っ先に改善すべきポイントだと思うのですが、もしかしたら、そこに人件費をかける余裕がすでにないのかもしれませんね……

   こうしてネットオフというお店を見なおしてみると、買い手が基準としているもの(メルカリやAmazon)が何なのか、その基準を満たすために何をしたらいいか、そもそも仮想敵が誰なのか、がわかっていないように感じました。

   オークションサイトやフリマサイトが浸透した今となっては、ネットオフは斜陽業種なのだとは思います。

   しかし、なんだかんだで、ブックオフは学生のころによく通ってお世話になっていたので、ネットオフ/ブックオフにはこれからもがんばってほしいです。

   聞きなれた「本を売るならブックオフ♫」というフレーズが聞けなくなるのもさみしいですからね。