今春発売したばかりのゼインアーツのテント「KUKU-2」(クク2)を持ってキャンプ場に行き、家族5人で一泊してきました。
KUKU-2は使いやすかったか?5人で過ごしても快適だったか?
感想を書いていきます。
KUKU-2のスペック
KUKU-2の寸法図を公式ページから参照します。
最大高は210cmです。大人でも室内で余裕で立つことができます。
寝室になるインナーテントは(250~360cm) x250cmという少し歪な形をしています。
前室の奥行き(上図には未記載)は約300cmです。傾斜部分にかかる部分を無効とすると有効エリアでは250cmくらいでしょうか。
家族5人で過ごせるぎりぎりのサイズ感です。
重量は公称15.5㎏(ペグ除く)です。
なんとか持って運べる重さです。(20㎏超えるとかなりきつい)
設営は簡単か?
設営の詳細はキャンプに行く前に試し張りをしましたので、こちらの記事をご覧ください。(⇛【レビュー】ゼインアーツ「KUKU-2」を試し張りしてわかったこと)
大型のテントですが一人でも立てられたので設営は簡単な方だと思います。
ここではガイロープのペグダウンについてのみ書きます。
試し張りのときは省略していたので、今回はちゃんとペグダウンしようしたのですが……途中でペグが4本足りなくなってしまいました。これじゃ両サイドの4本のガイロープが張れなーーーい!と大慌て。
仕方ないのでここのペグダウンはあきらめたのですが、あとでPDFの説明書を確認したら、サイドのガイロープは2本まとめて1つのペグに引っかけるのが正解でした。(下の写真の青丸のロープは赤矢印の先のペグに引っかける)
こういうとき紙の説明書が付属していないのは不便だなぁと思いました。
なお、ペグは合計24個あります。けっこう多いです。
グランドシートについて
テント内にグランドシートを2枚敷きました。
新しく買った3m x3mのシートをインナーテント(寝室)の下に敷き、昔から持っている大きめのシート(3m弱?)を前室(リビング)の下に敷きました。
大型のグランドシート2枚を敷いてもフライからはみ出ることはなかったです。
なんとKUKU-2の広いことよ。
フロントパネルの跳ね上げ
KUKU-2はフロントパネルを跳ね上げることができます。
ポールを2本追加して……、
フロント全開!!
今回使用したポールはFiledoor製のアルミポールで、高さは180cmです。
フロントパネルを跳ね上げると開放感が一気に増しますね。
風通しの良さは?
KUKU-2はフロント、両サイド、リアの4面にドアがあり、全てメッシュにして開けることができます。
フロントをメッシュにして中から外を見たのがこちら↓
大きく口が開いて風が入りやすいです。
両サイドを開くとこんな感じ↓
サイドから出入りもできるし、風がテントの真ん中で滞ることなく流れるので、サイドが開くのはかなり嬉しい。
また、サイドのドアと重なるようにインナーテントに小さな三角の窓が付いています。
この三角窓のおかげでインナーテントの通気性もアップしています。
こちらがリア側のメッシュ↓
リアは天井が低いのでドア(窓)の面積も小さいです。かわいらしいと言えばかわいらしい。
このリアの形はKUKU-2の特徴でもありますね。
フライとインナーテント全てのドアをメッシュにして開放して正面から撮った写真がこちら↓
KUKU-2の通気性の良さが伝わるかと思います。
ただ、フライの遮光性が弱めなので日中は影が濃くなくちょっぴり暑いです。(これはどのテントも同じだと思いますが)
夏にはシルバーコーティングされたタープをフライの上に追加したいところです。
前室の居住性
KUKU-2は2ルームテントです。前室(リビング)を備えていてタープ要らずなのが嬉しい!
ただ、試し張りをしたときの印象では寝室:前室の割合が6:4くらいで、思ったよりも前室が狭かったんですよね。
果たして家族5人が前室で快適に過ごせるのか?これが今回KUKU-2でキャンプするにあたって最も不安な点でした。
ドキドキしながら前室にテーブル、椅子、小道具等を置いてみたのがこちら↓
なお、我が家は荷物を収納するトランクカーゴを椅子として兼用しています。(少しでも荷物を削減するため)
食器や小道具、ウオーターサーバーを置いているスペースをピックアップ↓
ラックと椅子の間に人が通るスペースもありますし、思ったよりも窮屈ではないです。
夜はリビングのテーブルと外に置いた焚き火台を囲むようにして家族5人で団らんしました。
寝る前にはテーブルに置いたタブレットの前に集まってみんなでYouTubeの動画を鑑賞したり。
一泊した感触では、整理してモノを置けば、リビングは家族5人が過ごすのに十分なスペースがあります。
決して広々としているとは言えませんが、席を立つときに隣りの人とぶつかってイライラするなんてことはありません。
寝室の広さ
前室の次は寝室です。
公称4人用のところ、我が家は5人で寝ます。
全員の寝袋が並ばないと非常に困ります。
結論を言うと、5人分のエアーマットと5人分のマミー型シュラフを寝室に並べて寝ることができました!
一夜を明かした朝の寝室の様子がこちら↓
蹴飛ばし合うことなく5人が一晩ぐっすり眠ることができました。
上の写真だとわかりづらいと思い、撤収前にマットと寝袋を並べ直してみました。
ただ、あわてて再セッティングしたため、手前4体の寝袋が上下逆になってしまいました(^_^;)
本当は頭が奥、足が手前の状態で寝てました。
またエアーマットも空気を抜いた後なのでぺちゃんこです。
マットのサイズと配置について。
手前に敷いたエアーマットはFieldoor製の2人用マットで、サイズは190cm長 x130cm幅 x10cm厚です。これを横に2つ並べています。
手前の4人が寝ているスペースの横幅は130x2=260cmとなります。
最後の5人目は一番奥に横向きで寝ます。
ここに敷いたマットは登山用の小さいものです。WOLF WALKER製で、サイズは185cm長 x57cm幅 x5cm厚です。幅は60cmもありません。
寝室の奥行きは250cmしかないので、さすがに幅の大きいマットは奥には入りませんでした。
ほぼ寝袋だけで埋まってしまいましたが、サイドに荷物を置くスペースは残りました。(写真の赤色のデルタゾーン)
まあ、寝室は寝るだけと思えば5人でもOKです。
後室は便利か?
KUKU-2の特徴でもある、ちょこんと出ている後室。
ここは靴を置いて後方の出入り口にしてもいいですし、荷物を置いてもいい。
あると便利ですが、なければ寝室がもっと広がっていいのでは?という意見も出そうです。
今回、夜に僕が奥のマットで寝て、後室から出入りするのは実用的か試してみるつもりでした。
残念ながら、当日次男が奥のマットを占拠してしまったので、それは実行できませんでした。
いちおう試し張りの際に、天井は低いですが大人でも出入りできることは確認済みです。
次にテントを張るときはこのスペースをもっと活用してみるつもりです。
ランタンフックとポケット
ランタンを吊るすフックは寝室内に3か所、前室に1か所あります。
下図の星印の部分。
できれば寝室は中央にもう1か所ほしかったですね。
後方は天井が低いので2か所あっても部屋全体の明るさにほとんど貢献できないので。
またポケットは寝室にのみついています。
入口側の左右に2個ずつ。
ポケットはできれば寝室の後方にもほしかったですね。
家族5人だとスマホや財布、メガネなどの収納が足りないと感じました。
まとめ
5月のG.W.にゼインアーツのKUKU-2で家族5人(大人2+中学生2+小学生1)で一泊キャンプをしてきました。
公称4人ですが、5人でもイケます。5人で寝泊まりしても窮屈に感じることはありませんでした。
但し、道具の整理整頓や5人分のマットのサイズ選定などは気を使う必要があるかと思います。ギアをたくさん並べようとすると5人のスペースの確保は難しいです。
以下、気づいたことを箇条書きします。
- 天井が高いので中に入ってしまえば余裕で立てる。しかし妻は出入りのときに腰をかがめるのがちょっとだけ辛いと話していた。前室の前方(サブポール)の高さがもう少しあるとよかった
- ランタンフックが少ない、というか配置が悪いので夜は少し暗く感じた
- ポケットが4個しかなく収納スペースに困った
- 日中の影が濃くないので、フライの上からかけることのできる屋根をオプションで出してほしい
- 寝室の奥行きがもう少しあるとよかった。10cm拡張して260cmあれば5人目のマットの選択肢が広がりそう
細かい不満はありますが、タープ要らずで家族5人が過ごせたので大満足です。
設営も簡単ですし、価格も約6万円と安いですし。
5人用で低価格の2ルームテントってなかなか無いんですよね。
KUKU-2は自分がほしかった機能がほぼ全部入っていて、理想の2ルームテントです。
子供たちも大きくなったので、おそらくこれが我が家の最後のファミリーテントになると思います。
壊さないように、これから数年、大事に使っていきます。
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