boco「earsopen」を1年使った感想と、修理に出したこと

boco「earsopen」

   6月に入り、骨伝導イヤホンboco「earsopen」をクラウドファンディングで購入してからほぼ1年が経ちました。
   そこで、1年使った今現在の感想を書きます。最近の使用状況は?良いとこ悪いところは?そして、1年経つ直前に修理に出しましたのでその顛末など。
   これから「earsopen」含めて骨伝導タイプのイヤホンの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。




1. earsopenの使用状況

   90%以上はマラソンの際に使っています。すっかりランニングのお供です。10km以上走るときはほぼ着用しています。
   購入当初は自宅でDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)の音楽を聴くときにもearsopenを使っていましたが、いまはノーマルなカナル型イヤホンを使っています。
   やはり音楽に集中したいとき良い音で聴きたいときは専用のイヤホンが良いですね。ハイレゾ級と謳っていますがearsopenの音質は1、2段ほど落ちます。

   earsopenの使用の残り数%は家事です。皿洗いや風呂掃除のときです。音楽を聴きながら家事をしているときに妻や子供に話しかけられても普通に答えられるので、助かっています。

2. earsopenを1年使った感想

2-1. earsopenのよいところ

   ランニングとの相性は非常に良いです。
   音楽を聴きながら走っても、車や歩行者といった周囲の音をしっかり把握できます。なにせイヤホンが耳を塞いでおらず、完全にオープンですからね。外の音は丸聞こえです。
   耳たぶを挟んで装着する構造なのでランニング中に蒸れることもありません。
 
   また、耳元で音楽を聴きながら人と話すシチュエーションにも最適です。イヤホンを外さなくても普通に会話できますし、「え、なに!?」って大声で聞き返すこともありません。

2-2. earsopenの悪いところ

   最初戸惑ったのが音が小さすぎることでした。
   Walkman「NW-M505」の場合、普段はvolumeを5程度で聴いているのですが、earsopenで音楽を聴こうとするとvolumeを15以上に上げないと聴こえません。外でランニングする場合は周囲の音がうるさくなるので更にvolumeをあげて20以上にしています。
   基本的にはWalkmanで使っているのでvolumeを上げれば音が聞こえるので良いのですが、先日スマホのSH-M05に挿して使おうとしたらVolume Max.でも音が小さかったです。SH-M05に限らずスマホに搭載されているオーディオアンプでは出力が弱すぎて、earsopenを鳴らすことができないかもしれません。

   次に残念だったのはそれほど音質が良くないことです。
   ネットのレビューでもかなり酷評されていましたが、「ハイレゾ級」は言い過ぎかなと思います。
   いや、高音は伸びていて正しいのかもしれませんが、「ハイレゾ級」と聞いて想像するような音の良さは期待しない方がいいと思います。
   とりあえず低音が全く出ていないです。
   ただ、普通のイヤホンとは違う音の響き方をするので、指標を変えれば評価も変わるかもしれません。ぼわぁーんっと頭の中に直接音が響く感じはこれまでの音楽体験とは別物で新鮮です。

   あとは、聴く音楽にもよっても感想は変わるかも。
   最近聴いた中では、「バンドメイド」というメタルバンドの音が良い感じでした。女性ボーカルの高音やエッジの鋭い音は、earsopenの特性に合っているのかもしれません。
   他には空間系の音が多い音楽や「聲の形」のサントラもいい感じだったように思います。

   最後のいまいちな点は、イヤホンの線が細いことです。
   次に詳細を書きますが、購入から1年経つ直前に、右のイヤホンから音が出なくなりました。
   たぶん線が細いために断線したのだと思います。 

3. 修理に出したお話

3-1. earsopenが壊れた

   5月末にランニングのためearsopenを付けて走り出したらしばらくして、右から音が出ていないことに気がつきました。
   そのときは立ち止まってイヤホンの線をああだこうだ触ったら音が出るようになったのですが、家に帰ってから調べ直してみると、右のリモコン部の下の付け根を触ると音が出たり出なかったりします。どうやらこの部分で断線しているようです。
   買ってからぎりぎり1年経つ前だったので修理に出すことにしました。
リモコンの赤丸の部分が断線した模様

3-2. 修理までの流れ

 1) bocoのカスタマーセンターに電話して症状を伝えました。(水曜)クラウドファンディングで買った旨を伝えると、1年以内なので通常使用での故障であれば無償対応するということでした。詳細な手続きや発送先を連絡するのでサポート用メールアドレスまでメールしてほしいと言われました。
2) その日のうちにカスタマーサポートにメールします。翌日に返信があり、本体と付属品全てそろえて着払いで送ってほしいと書かれてありました。
3) 土曜日に着払いで発送
4) 月曜、新品の商品を発送した連絡がメールで届く
5) 水曜、商品が届く

   修理を申し込んでから1週間で商品が復活して戻ってきました。
   対応も丁寧でしたしスムーズだったのでアフターサポートは満足いくものでした。

   最初の電話で応対した男性が「使用感はどうでしょうか?」といった質問をされたので、「自分はとても気に入っています!」と強く答えておきました。
   ネットで辛口のレビューをいくつか見ていたので、激励の意味も込めて。 

4. earsopenへの要望

   基本的には気に入っています。これからもランニング専用で使っていきたいと思います。
   とはいえ、改良してほしいところはあるので、そのへんを書き出してみました。
  1. 音量を大きくしてほしい (Volumeを上げたままにして普通のイヤホンを挿すと耳が大変なことになるので)
  2. ケーブルを強くしてほしい(最初手にしたときから細すぎる気がしていました。基本はランニングなどアウトドア使用のイヤホンだと思うのでそれに耐えられる強度は欲しいです。強く引っ張った覚えがないのに断線するのはちょっと……)
  3. 交通量の多い道路沿いでも音が聞こえるようにしてほしい(これは難しい要望になるのですが、耳が塞がらなさ過ぎて、車が多いとほとんど音楽が聞こえないんですね。耳の塞ぎ量を調整できる機構があればいいなと思います)

4. 製品版の変化点について

   僕が最初に修理前に持っていたのはクラウドファンディングで先行購入した機種になります。修理に出して返ってきたものは「新品」ということだったのでおそらく製品版と思われます。
   細かい音質の調整の違いもあるかもしれませんが、大きな違いとしてイヤホンにR,Lのマークがついて左右がわかるようになっていました。
   クラウドファンディング版ではこのマークがなくて、リモコンのある方が右というふうに覚えるしかなかったので。ちょっと便利になりましたね。
earsopenに"R"のマーク

5. おわりに

   ランニング中に安全に音楽を聴けることはとても素敵です。それを実現するearsopenという製品は面白いですし、骨伝導イヤホンというジャンルはこれからもっと伸びていってほしいと思っています。
   ということで、良いとこ悪いとこどちらも書きましたが、このブログではearsopenを応援しています!