ハイレゾ級骨伝導イヤホン boco「earsopen」感想その2 4日目

   ハイレゾ級骨伝導イヤホンboco「earsopen」を使用して4日が経ちました。
   最初の印象は、人生初体験の骨伝導ということもあり単純に「おもしろい!」でした。その後、もう少し幅広いシチュエーションで使用してみましたので、感想を書きたいと思います。




ランニング

   やはり一番気になるのは、ランニング時の使用感ではないでしょうか?
   今のところ、2回ほどランニングで使用しました。

   まず周囲の音についてですが、普通すぎるくらい自然に聞こえます。耳穴を塞いでいないから当たり前ですね。
   逆に、周囲の音が耳に入ってくるので相対的に音楽が小さく聞こえます。歌詞をはっきり聴きたいと思う人、ズンドコ好きな人はかなり音量を上げないといけないかもしれません。自分はランニング中は何となく聞こえていればいいので、まあOKです。

   クリップで耳たぶを挟む形状なので、長時間走っていると耳が痛くならないか心配でしたが、10km程度であれば気になりませんでした。
   クリップ部分がバネ構造ではなく、カチカチ動くギア式なので、そこまで圧迫感はありません。フルマラソンのような長時間使用については、さすがに本番で走ってみないとわからないですが、今のところ、まあ大丈夫だろうと推測しています。
※フルマラソンに着用したときの感想を書きました。こちら

   とりあえず、ランニング時は、耳穴を完全に塞ぐカナル型のような構成のイヤホンは嫌だという人にはおすすめだと思います。

朝の通勤前

   最近、朝の通勤前に10分ほど余裕があるので和室のすみっこに寝っ転がって、好きな音楽(だいたいスピッツですが)をDAP(デジタル・オーディオ・プレイヤ)で聴いてから会社に行ってます。慌ただしい朝のことなので、妻に何か頼まれたらすぐに行動できるか否かが死活問題です。
「三男のおむつチェックして!」「はい、かしこまりました!」ーー周りの音が聞こえるので音楽を聴いていても瞬時に返答できます。
   その分、子供たちの声もうるさく聞こえて、音楽に没頭というわけには行きませんが。

アニメ鑑賞

   あえて、このイヤホンでアニメを鑑賞することもないと思うのですが……しかし、なんというか、骨伝導効果?脳に直接伝わる、みたいな?気のせいかもしれませんが、声優さんの声がすぐそばで聞こえるようで、こそばゆいです。
   また、earsopenの低音が弱いという欠点も、アニメだとあまり気になりません。むしろ、会話シーンなどは臨場感が増しているように感じられ、音質が良くなって聞こえます。
earsopenでアニメ鑑賞

机に当ててみる

   骨伝導って何なんだろう?と思って試しにイヤホンを机に当ててみました。
   すると、イヤホンのあるところではなく、机のもう少し真ん中のほう(写真の丸印)から音が聞こえてきました。しかもイヤホンの音漏れよりも音量が大きくなっています。どうやら机を振動させて音が鳴っているようです。
earsopenを机に押し当ててみる

   結局のところ、普通のイヤホンは空気を振動することに特化しているのに対して、骨伝導イヤホンはものを叩いて音を出すことに特化しているんだ、というふうに解釈しました。
   たたく「もの」は、机でもティッシュ箱でもダンボールでも何でもよくて、特に人体の場合は「骨」を振動させて音を伝えている。そんな感じなのかな。

EO Boosterアプリ

   bocoから出力パワーを上げて聴きやすくするためのアンドロイド用アプリがリリースされています。試してみましたが、たしかに音が大きくなり、聴きやすくなりました。周波数特性の調整までやっているのかはちょっとわかりませんでした。ボリューム以外にもなにか違う感じがするのですが……気のせいかもしれません。
   このアプリを落すと、通常のボリュームに戻るので、ノーマルのイヤホンと、大きな出力の必要なearsopenとを使い分けるときにも便利です。
EO Boosterアプリ
   また、怖いもの見たさ(聴きたさ?)で、”EO Booster”を使って音量をMAXまでどーんっと大きくしてみました。すると、耳たぶがぶるぶる震えて、扇風機の羽に向かって「ワレワレハ……」って宇宙人の真似をやっているような感覚になり、ちょっと酔った感じで気分が悪くなりました。(そんなときでも鼓膜は全く痛くなかったです。)
   まあ、音量は普通が一番ですね。




まとめ

   今回いろいろなシチュエーションで使ってみて、ランニングや、人から声をかけられる場面での使用感は、ほぼ期待通りの結果でした。
   商品紹介ページにある「earsopenは、どんなシーンでも、音楽を安心・安全に楽しめます。」という紹介文はほぼ正しいと実感しました。ただ、「楽しめます」というには、音質が重要なファクターになってきます。

   次回の感想では、音質についてもう少し詳しく話したいと思います。

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