全泊キャンプで行く能登半島一周自転車の旅 後編[2日目・3日目]

能登半島一周自転車の旅 大谷川鯉のぼり

   前回から引き続き、2023年G.W.に行った能登半島一周自転車の旅の後編です。

   2日目・3日目の行程になります。

(1日目の記事はこちら → 全泊キャンプで行く能登半島一周自転車の旅 前編[計画・1日目]


2日目 能登先端を回る

   2日目は能登の魅力がたっぷり詰まっています。

   距離も長いし高低差も激しいので疲労も大きいですが、至るところに待っている景勝地に感動もひとしおです。

   この日は夕方から雨予報だったので全行程の3分の2に当たる見附島に何時に着けるかが後半の行程の分岐点でした。


コースMAP

   計測:ガーミン245

   走行距離:116.8km

   走行時間:7h52m ※長い休憩を除く

   出発:05時55分 到着:16時30分

能登半島一周自転車の旅 2日目コース

輪島

   朝の輪島の街なか。

   金沢では散った桜がまだ少し咲いていました。

能登半島一周自転車の旅 朝の輪島

千枚田・禄剛崎

   本日1つ目の観光地、千枚田。

   先を急ぎたかったので、この日は下まで降りずに上から見るだけですませました。

能登半島一周自転車の旅 千枚田

   珠洲といえば、塩田。

能登半島一周自転車の旅 塩田

   海岸、岩、滝。

   どこを切り取っても「能登〜」って感じでウキウキします。

能登半島一周自転車の旅 海・岩・滝

能登半島一周自転車の旅 海・岩・滝

能登半島一周自転車の旅 海・岩・滝

   道の駅「すず塩田村」

   この日から始まった「スキップとローファー」のARイベントの旗が早速立っていました。

能登半島一周自転車の旅 道の駅「すず塩田村」

「塩街道」の石柱。

   塩街道と塩対応。語感が似てません?

能登半島一周自転車の旅 塩街道

「スーパー」の文字が一部消えかけているスーパー。

   田舎のスーパーストアらしい佇まい。

能登半島一周自転車の旅 スーパー大谷

   この季節ならではの鯉のぼりが風に吹かれて泳いでいました。

能登半島一周自転車の旅 大谷川鯉のぼり

   川に降りて、下から見上げることもできます。

   圧巻!

能登半島一周自転車の旅 大谷川鯉のぼり

   鄙びた海沿いの風景が続きます。

   潮風を切って快走〜♪

能登半島一周自転車の旅 鄙びた風景

能登半島一周自転車の旅 鄙びた風景

能登半島一周自転車の旅 鄙びた風景

能登半島一周自転車の旅 鄙びた風景

   そしてこの日一番の難所、椿展望台への上り坂が現れました。

   平均勾配5%、最大11%、2kmで標高差100mの激坂です。(本気でロードやってる人ならたいしたことないのかもしれませんが)

能登半島一周自転車の旅 椿展望台への地獄坂

   登り切るとそこには美しい景色が待ってます。

能登半島一周自転車の旅 椿展望台

   この後、再び下りになり、しばらく進むと……、

能登半島一周自転車の旅 鄙びた風景

能登半島一周自転車の旅 鄙びた風景

   この日2つ目の観光地、道の駅「狼煙」と、能登最北端の「禄剛崎」です。

能登半島一周自転車の旅 道の駅「狼煙」

能登半島一周自転車の旅 道の駅「狼煙」

   いつ来ても白い灯台が美しい。

   遠くに来たな〜って気持ちになります。

能登半島一周自転車の旅 禄剛崎

   ここで今日の行程の1/3といったところです。


蛸島駅・すずなり・見附島

   続いて、見附島を目指します。


   海越しに立山連峰が見えます。

能登半島一周自転車の旅 立山連峰

   さらに進むと、蛸島駅(廃駅)。

能登半島一周自転車の旅 蛸島駅

   写真にある黒色の自販機、近づいてよく見てみるとと未だに動いてました!

   でも新札は使えないんですよね。

能登半島一周自転車の旅 蛸島駅

   新札と言っても、もうすぐ出る新しいのではなくて今まさに使っている野口英世さんのことです。何年前の新札だ。(気のせいか学生時代に来たとき(30年前)も使えなかったような……)

   そして記念になにか買おうと思って500円玉を入れたら返ってきました。

   500円玉も旧玉しか使えないようです。涙


   すぐそばには太陽のような現代アート。

能登半島一周自転車の旅 蛸島駅 現代アート

   その奥には廃車になった電車が佇んでいます。

   生と死が混ざりあったような妙な感覚。

能登半島一周自転車の旅 蛸島駅 廃車

   そして廃線路の上に自転車を置かせてもらって撮影。

   ノスタルジックな気分。

能登半島一周自転車の旅 蛸島駅 廃線路

   川沿いの桜。

能登半島一周自転車の旅 鄙びた風景

   珠洲の市街地にある道の駅「すずなり」。

   この辺りで昼食にしました。

能登半島一周自転車の旅 道の駅「すずなり」

   向こう側に海が見える小さな公園。

   なんでもない風景がなぜか素敵に見えます。これぞ旅の魔法。

能登半島一周自転車の旅 鄙びた風景

   そして本日3つ目の観光地、見附島に到着!

能登半島一周自転車の旅 見附島


   この数日後の地震で少し崩落したそうですが大丈夫でしょうか。

   見附島は珠洲のシンボルですからね、この先何百年と残っていってほしいです。

   

珠洲道路

   見附島に着いたのは12:45ごろ。

   この日の行程のおおよそ2/3が終わりました。

   ペースは順調で、時間も余力もまだまだあります。

   しかし天気予報では15時以降に雨が降り夜には大雨になるということでした。

   今朝はスッキリ晴れていましたがいまはやや曇り始めています。これが雨になると厄介です。

   ということで当初は海沿いを進んで真脇遺跡も見ていく予定でしたが泣く泣くパスすることにしました。


   本日のキャンプ地「県民の森キャンプ場」までショートカットするため、山の中を走る珠洲道路を利用することにしました。

   この道は初めて通る道です。


   別称が「のとスターライン」というそうです。

能登半島一周自転車の旅 珠洲道路

「スターライン」というだけあって道幅も広く快適です。

能登半島一周自転車の旅 珠洲道路

   但し、山の中の道ということでアップダウンが激しいです。

   そして能登らしい海岸線も見えないのでぶっちゃけ景色が退屈です。


   ときおり咲いている桜や、田舎らしい小さなバスの待合所が目を和ませてくれます。

能登半島一周自転車の旅 珠洲道路

能登半島一周自転車の旅 珠洲道路

   山のなかにある道の駅「桜峠」。

   ここに寄って出発しようとしたら急に雨が降り出しました。

   本降りではありませんでしたがあわててレインジャケットを着ます。

能登半島一周自転車の旅 道の駅「桜峠」

   しばらく進むと、「ゴーゴーカレー」の黄色い看板が現れます。

能登半島一周自転車の旅 ゴーゴーカレー

   金沢市民としてはもう食べるっきゃない!

   ちょうどお腹も空いていたのでナイスタイミングでした。


   いただきます!

能登半島一周自転車の旅 ゴーゴーカレー

県民の森キャンプ場

   カレーでお腹も満たされ、ゴールまで後ちょっと。

   雨が本降りになる前にキャンプ場に着きたいところですが、最後の最後、キャンプ場までが上り坂です。


   下の写真は、下りの後に、なんじゃこりゃーな上りが、どーん!

能登半島一周自転車の旅 県民の森キャンプ場

   がんばって漕いでなんとか17時前には到着できました。

   いやー、最後の坂がハードでした。。。

能登半島一周自転車の旅 県民の森キャンプ場

   管理棟で受付をすませます。

   案内されたのはオートサイト5でした。

   料金は640円+ゴミ代50円=690円。安い!

   昨日は無料だったし、2泊して宿泊費が1000円いかないってなんと素晴らしい。


   シャワー室は管理棟のなかにあり、17時までしか使えないということだったので、テントを張る前にシャワーを浴びることにしました。2日ぶりのシャワー気持ちいいいいい。

   シャワーから上がると雨が少し強くなっていました。急がねば!


   オートサイト5はこちら。

   ソロテントには十分な広さです。

能登半島一周自転車の旅 県民の森キャンプ場 オートサイト5

   炊事場が目の前にあります。

   水を汲むのが楽でいいです。

能登半島一周自転車の旅 県民の森キャンプ場 炊事場

   テントを張りました。

能登半島一周自転車の旅 県民の森キャンプ場 オートサイト5

   雨が本格的に降り出したので、自転車は炊事場の軒下に退避させてもらいました。

   テントの中にいても味気ないので自分も炊事場のベンチに座って途中のお店で買った缶ビールを飲んでアルコールタイム。


   ビールが空いたらテントに戻りました。

   テントの中は汚れ物を干していてごちゃごちゃしてます。

   それでも横幅が120cmあるので一人で使う分には快適です。

プロモンテ VS-20

   ビールの次はチューハイを開けて、一人飲み会は続きます。

プロモンテ VS-20

   翌日は朝まで雨とわかっていたので、寝坊前提でこの日は8時過ぎまで起きてました。


3日目 穴水・七尾を回る

   幸いなことに朝、出発前には雨がやんでくれました。

   旅行気分は七尾まで。あとはひたすら帰路を漕ぐのみです。

   ちなみに七尾を発った後はめっちゃ向かい風でした。泣きたくなった。


コースMAP

   計測:ガーミン245

   走行距離:122.4km

   走行時間:8h30m ※長い休憩を除く

   出発:08時15分 到着:18時20分

能登半島一周自転車の旅 3日目コース


朝のキャンプ場

   少し朝寝坊して6時起床。

   雨はしばらくしたらやみました。

   キャンプ場は雨で桜が散って、上も下もピンク色。きれいです。

能登半島一周自転車の旅 県民の森キャンプ場 桜

   朝ごはんはサッポロ一番醤油味。

   ラーメンの味のなかでは醤油はあまり好きじゃないのですが、サッポロ一番の醤油は特製スパイスが効いていて好きです。

朝食 サッポロ一番

穴水・のと鉄道

   8時頃にキャンプ場を出発!

   自転車旅の3日目ですが、筋肉痛はそれほどなく調子は悪くありません。


   最初の目的地の穴水までは下り坂なので軽快に走れます。

能登半島一周自転車の旅 桜

   道の駅「穴水」。

能登半島一周自転車の旅 道の駅穴水

   実はここに立ち寄ってスタンプラリーのスタンプを押してたら、デジカメを忘れてしまいました。

   慌てて取りに戻って往復6kmほどを無駄にしてしまいました。涙

   観光先での忘れ物は要注意ですね。


   途中のトンネルの壁画。

能登半島一周自転車の旅 風景

   ここからは七尾湾ののと鉄道沿いを走ります。


   大きな観光施設の廃墟。

能登半島一周自転車の旅 風景

   ボラ待ちやぐら。

能登半島一周自転車の旅 風景


   のと鉄道の「能登鹿島駅」。

能登半島一周自転車の旅 能登鹿島駅

   にぎやかな飲食店。

能登半島一周自転車の旅 風景

   のと鉄道の「西岸駅」。

能登半島一周自転車の旅 西岸駅

   ここは「花咲くいろは」の湯乃鷺駅のモデルになった駅です。

   ホームには「ゆのさぎ」の看板があります。

   4年前に来たときは文字が薄くなっていましたが、濃く書き直されていました。

能登半島一周自転車の旅 ゆのさぎ

   駅舎には「花咲くいろは」のポスター。

能登半島一周自転車の旅 西岸駅駅舎

   何度来ても素敵です。

   好きなアニメなのでいつまでも残っていてほしいなぁ。


能登島・七尾

   七尾へは能登島経由で向かいます。そのほうが若干距離が短いので。


   ツインブリッジ。

能登半島一周自転車の旅 ツインブリッジ

能登半島一周自転車の旅 ツインブリッジ

   島内は、和倉の温泉街を海越しに見ながら進みます。

能登半島一周自転車の旅 能登島から和倉温泉を見る

   能登大橋を渡って和倉・七尾方面へ。

能登半島一周自転車の旅 能登島大橋

   和倉温泉駅。

能登半島一周自転車の旅 和倉温泉駅

   和倉から七尾の間でよく見かけた謎の「にしけんチャンネル」

能登半島一周自転車の旅 にしけんチャンネル?

   道の駅「能登食祭市場」。

能登半島一周自転車の旅 道の駅「能登食祭市場」

   七尾市街。

   七尾のコンビニで昼食を取りました。

   結局3日間とも昼食はコンビニでしたね。手っ取り早いし、下手な食堂に入るよりも無難なので。

能登半島一周自転車の旅 七尾駅前

   のと鉄道の電車。

   途中何度か撮ろうとして失敗してようやく終点の七尾で撮ることが出来ました。

能登半島一周自転車の旅 のと鉄道

   さああとは帰るだけです。

   でも意外と七尾から金沢は遠いんですよね……。


国道159号線

   七尾から金沢まで帰るルートは北側の県道2号線と南側の国道159号線があります。

   どちらもほぼ並走しているのですが国道159号線のほうが地図上ではやや距離が短く見えます。

   これまでは七尾線の沿線になる県道2号線を使って帰っていましたが、今回は国道159号線を使うことにしました。


   七尾の近くは道幅も広く走りやすいです。

   ただ羽咋に近づくにつれて道幅が狭くなり、横を通り過ぎる車との距離が近く自転車にとっては決していい道路事情とは言えなくなります。


   そして七尾を出てからはずっと風速5〜7mの南風(つまり強い向かい風)が吹いていて、自転車を漕いでも漕いでも前に進まない地獄のような時間が長く続きました。これが追い風ならどんなによかったことか!

能登半島一周自転車の旅 国道159号線

   道の駅「織姫の里なかのと」

能登半島一周自転車の旅 道の駅「織姫の里なかのと」

   宝達志水町でみつけた小さな公園。

能登半島一周自転車の旅 宝達志水町の公園

   能登の最高峰、宝達山。

能登半島一周自転車の旅 宝達山

   長〜いストレート。もちろん超向かい風。

能登半島一周自転車の旅 国道159号線

   そして、1日目に通った道の駅「高松」に帰ってきました!

能登半島一周自転車の旅 道の駅「高松」 輝く海

   西陽できらきら輝く海!

能登半島一周自転車の旅 道の駅「高松」 輝く海

   あとは1日目と同じ自転車道を通って金沢まで帰りました。

   なんとか夕飯に間に合いました。


感想

   コロナ禍を挟んで4年ぶりに能登半島一周でした!

   やっぱり自転車の旅はいいですね。

   能登の大自然にたっぷりひたって、心が洗われました。

   今回は2泊ともキャンプを出来たので、テント泊好きとしてはその点も満足です。


   次回は真脇遺跡も回りたいです。


   また、前回今回の記事では省略しましたが、能登ゆかりのアニメ・漫画である「君は放課後インソムニア」と「スキップとローファー」の聖地巡礼もしてきました。

   その様子も記事にしましたので良かったらご覧ください。


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