SIMフリースマホ「SH-M05」感想 その2 オーディオ編

   SHARP製のSIMフリースマホ「AQUOS sense lite」(以下、SH-M05)の感想の第2回です。

   ミドルレンジのスマホということで、普段の使い勝手、エモパーなどの独自機能、カメラ性能など気になる点はいろいろありますが、このブログとしてはやはりオーディオ性能です。
   今回は、SH-M05を使って感じたオーディオ・ビジュアル面の感想を書きます。




| 音楽アプリについて

   特にSHARP独自の音楽アプリはなく、Google謹製の「Play Music」を使います。
   このアプリは定額音楽配信サービスの「Google Play Music」と共通です。
   便利な点としてはさすがGoogleというところで、「あいまい検索」に対応しています。
   例えば、「ハイロウズ」と入れて検索すると、「THE HIGH-LOWS」でも引っかかるし、ついでに「ブルーハーツ」まで引っ張て来てくれます。何故か「クロマニヨンズ」には反応しませんが。

| 音楽を聴く

   それでは早速SH-M05で音楽を聴いてみましょう。
   せっかくなので、普段音楽を聴いているオーディオ専用端末Pioneer製「XDP-100R」を比較機種として用いることにします。
   イヤホンは、エントリークラスのオーディオ用イヤホンONKYO製E700M(10,000円程度)と400円で購入したELECOM製イヤホン(アウトレットで買ったので実際は1000円程度?)の2種類を準備しました。
   サンプルとして使用する楽曲はスピッツの「歌ウサギ」とねごとの「DANCER IN THE HANABIRA」です。

   果たして、SH-M05の音質はオーディオ専用機XDP-100Rと比較してどの程度のものか!?
E700M(左)、SH-M05(中央)、1000円イヤホン(右)

   結果は……、SH-M05よりもXDP-100Rの方が明らかに音が良いです。
   そりゃそうだって話ですが。

   まずONKYO製E700Mを挿して聴いてみました。
   パッと聴いた瞬間、SH-M05の音は軽いと思いました。低音も高音も出ていない。
   アコースティックな「歌ウサギ」の場合、アコギの響きが弱いですし、ダンサブルな「DANCER IN THE HANABIRA」の場合、低音が弱く、空間の広がりがもやっとしている感じがします。

   ただ、SH-M05でもイコライザをONにしてデフォルト設定にある「FXブースター」を選択すると、音が良くなって聞こえました。表現力が膨らんだというか、音の厚みが増したというか。音が軽いなりに頑張っている気がします。
   他にもNORMALやROCKなどありますが、基本はFXブースタを選択しておけばいいかなと思いました。
SH-M05のイコライザー画面

   次にELECOM1000円イヤホンを挿して聴いてみました。
   1000円イヤホンで聴くと、SH-M05の音はE700Mのときよりも更に悪くなります。平面的というか。
   ということで、SH-M05には安価なイヤホンと少し高めのイヤホンの音質差がわかる程度のオーディオ能力が備わっていることがわかりました。
   ミドルレンジのスマホと言えど、イヤホンは多少なり高めのものを買った方が良さそうです。

   まとめると、普段音楽を聴きたいときにパッと取り出して聴く分には、SH-M05でも十分だと思います。但しそのときはイコライザの設定をデフォルトから変えることと、それなりに良いイヤホンを使うこと。そうすれば、そこそこ良い音で音楽を聴けるはずです。

| Bluetooth接続について

   SH-M05はBluetoothの高音質規格のaptxに対応しています。
   手持ちのBluetoothイヤホンや受信機がaptx対応なら、aptxで接続することをおすすめします。aptxで接続してしまえば、SH-M05内蔵のオーディオ回路を使わないので、音質はほぼ受信機側の性能で決まりますからね。音質を気にせずに音楽を手軽に楽しめる一番無難な方法なのではないかと思います。

   自分もWalkman「NW-M505」を使ってaptxで接続できることを確認しました。
   最初、あれ?ほんとにaptx接続になっている??と不安になりましたが、接続できた瞬間、一瞬ですが、SH-M05の画面にaptxのロゴが現れて消えます。ほんと一瞬なので見逃しやすいですし、スクリーンショットも撮れませんでした。

| 動画を視聴する

   次は動画です。
   最近は5インチくらいだと大型液晶の部類には入らないみたいですが、僕が普段使っているスマホがXperia A4(4.6インチ)、XDP-100R(4.7インチ)なのでタブレットを除くと、SH-M05(5インチ)はこれまでで一番画面の大きなスマホになります。
   またSH-M05はミドルレンジとはいえ、SHARPの末席に名を連ねる端末ですから、液晶には高画質・省電力を謳うIGZOディスプレイが搭載されています。解像度もフルHD(1920x1080)です。
   買う前から動画性能についてはちょっと楽しみにしていました。

   一方のXDP-100Rは液晶のサイズが4.7インチと一回り小さく、解像度もHD(1280x720)とやや劣ります。まあもともと音楽端末ですからね、十分といえば十分なスペックです。

   ということで、YouTubeにあるスピッツ公式の「ヒバリのこころ(3050ツアーより)」を視聴して両者を比較してみました。イヤホンはONKYO製E700Mです。
SH-M05でヒバリのこころを視聴

   まず映像は圧倒的にSH-M05が良いです。
   動きが滑らかだし、止まっている絵でもガタツキがなく綺麗です。XDP-100Rよりも解像度が高いからというよりも、描画エンジンの性能の違いが出ているのではないでしょうか。よくわかりませんが。
   XDP-100Rは今まであまり気にせずに動画視聴(主にアニメ)にも使っていましたが、こうしてライブ映像を他機種と比較すると、映像面の性能が一段落ちるのがわかりますね。
XDP-100Rでヒバリのこころを視聴

   一方、音質ですがこれはXDP-100Rの方がいいです。ただ、映像ほどの明確で大きな差は感じられませんでした。
   純粋に音楽だけを聴いていると音質の違いがはっきりとわかるのに不思議です。人は耳よりも目からの情報の方に大きく影響を受けるんですかね。まあ、そんな気もします。




| まとめ

   ということで、ミドルレンジスマホ「SH-M05」とオーディオ専用機「XDP-100R」のオーディオ・ビジュアル性能対決をおこない、オーディオでは「XDP-100R」が勝ち、動画視聴では「SH-M05」が勝つという結果でした。
   順当な結果で何の面白みも無いですね。すみません。

   音楽を良い音で聴くならやっぱり音楽専用機に分がありますが、スマホは普段から手もとにあるので、パッと観たり聴いたりするときには便利ですよね。
   SH-M05は普段ちょっと音楽を聴くには十分なオーディオ性能があると思います。
   また動画も綺麗でした。さずがIGZO。
   残念ながらフラグシップモデルとの比較はできませんが、自分には満足な画質です。

   ところで、デフォルトで入っている音楽アプリ「Play Music」についてですが、メインアプリとしてしばらく使っていると不便なとこも目についてきたので、他に良い音楽アプリがないかも探してみようと思います。
    面白いものが見つかったら記事にするかもしれません。

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