前回からの続きです。
元日に自宅で家族とまったり過ごしていたら大地震に襲われました。
一番大きな揺れは収まりましたが、スマホからは津波警報のアラームが鳴り響きます。
どうしよう!?
レジャー施設へ
とりあえず家族全員で2階に避難しましたが、ここに留まるべきか、より高台を目指して移動すべきか?
なかなか考えがまとまりません。
もう一度スマホを見ます。
表示されたた予測では津波が来るのは40分後です。
数十分あれば最も近くにある4階建てのレジャー&温泉施設まで歩いてたどり着くことができます。
4階まで上れば3mの津波が来ても大丈夫、のはず。
ということで、落ち着いて、防寒着となるジャケットを着て、家にある飲料水のペットボトルをリュックに詰めて、財布とスマホを持って5人全員でレジャー施設に向かうことにしました。
外に出ると近所の人もみなさん外に集まっています。
途中、息子の同級生の家族とも合流してレジャー施設に向かいました。
温泉の外に人が集まっている
先に手前にある温泉施設に到着しました。
周りには同じように避難してきた人々と入浴客と思われる館内着を着た方々が外に出て立ったり座ったりしています。
従業員が防寒用にタオルを配っています。
どうやら温泉施設内には入れないようです。
後でわかったのですが、館内のロッカーが全て倒れて、しかも水びたしになっていた(スプリンクラーの誤動作?)とのことでした。
割れたガラス、崩れた壁とタイル
次に僕らは温泉施設の奥に建つレジャー施設まで歩きました。
ちょうど玄関口に差し掛かったときに従業員の方が現れて、津波が来るかもしれないので上の階に避難してくださいと言われました。
写真の右側のガラス張りのなかにある階段を登って一番上の4階まで進みます。
この高さなら津波はもう大丈夫。
4階はボーリング場になっています。
扉を開けて室内に入ると中央のガラスが割れて散乱していたり、レーンの横の壁が崩れて倒れたりしていました。
しかしボウリングの玉は1個も落ちていないことにちょっとだけホッとしたり。
上を見ると天井には大きなスピーカが設置されています。
地震で落ちてくるのが怖かったので、頭上にスピーカのない場所を選んで、置いてある長椅子に座りました。
座ると少し安心。
しかしこの後も何度か余震がありました。
その度に建物が大きく揺れます。
倒壊しないか不安になりました。なにせ僕が子供の頃からある古い施設なので。
しばらくしてカラオケのある3階に移動しました。
下の階の方が人も多く、照明が明るかったのでホッとしました。
小便がしたくなり、トイレに行くと、トイレの床のタイルがバラバラに壊れていました。
水は止まっていなかったので用を足すことができました。
ビスコを配給される
それからも続々と近隣住民と思える方々が避難してきました。
遅れて実家の両親と弟とも合流。
それからお店の人がビスコやトッポなど備蓄していたと思われるお菓子が配られました。
ビスコを食べると、ちょっと元気が湧きました。
下の写真はそのときもらったビスコの箱です。
夜になり外は暗くなりました。
結局大きな津波は来ませんでした。よかった。
余震も小さくなくなってきたので、不安でしたが、その日は自宅に戻りました。
19時過ぎだったと思います。
果たして自宅はどうなっているのか?
余震は続いているなかで、どうやって寝たらいいのか。
次回へ続きます。
→https://tokagekami.blogspot.com/2024/01/R6-noto-jishin-03.html
自宅の標高は?発表される津波の高さとは?
後日、家に保管してあるハザードマップを広げてみたら、自宅は標高2〜3mのエリアに建っていることがわかりました。
また気象庁のホームページを見ると「発表される津波の高さ=3m」は具体的には「予想される津波の最大波の高さが1〜3m」とのことでした。
標高2〜3mに建てられた1軒家の2階に避難した場合、標高は5〜6mくらいになると思われます。
津波は沿岸の高さの倍以上になって内陸に押し寄せることがあるので、3m予測の津波に対して2階に避難していても危険ではあります。
それでも事前に自宅の標高や津波の予測高さの意味を把握していればもう少し冷静に行動できたかもしれません。(たぶん同じように近くのレジャー施設に避難していたと思いますが)
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