前回、奥穂→西穂を縦走した際に準備したことや注意点などを書きました。
(前回の記事はこちら→【登山】テント泊でいく奥穂→西穂縦走|準備、注意点、どちら向きがいいかを解説)
今回は、実際に僕が歩いた2泊3日を写真を交えてレポートします!!
まずはのんびり調子の前半戦から。
目次[非表示]
1日目 上高地から横尾まで
8月9日、台風6号の影響が心配でしたが、登山道が混まないお盆初めを狙って出発!
コースと歩行時間
- 出発時間: 8/9 08:44AM
- 歩行距離: 10.2km
- 歩行時間: 2h25m
※ガーミン2Xで計測。歩行時間は休憩時間含む。
朝のあかんだな駐車場
お盆が始まる前ということもあり駐車場はそれほど混んではいませんでした。
7時50分発のバスで上高地に向かいます。
上高地に着いたのは8時半ごろ。
ここから約10km、平坦な道を歩きます。
横尾のテント場
お昼になる前に横尾に到着。
涸沢まで登るか迷いましたが昼頃に雨が降ったのと、夜にやや天候が荒れる予報だったので横尾止まりにしました。
横尾はテント場が2つに分かれています。
昨年は横尾橋右手の橋の下に張ったので、今年は橋の左手(上高地側)に張ることにしました。
しかも出入り口の横、トイレに一番近いところをあえて選んでみました。
結果的にはテント場はそれほど混まなかったので、人の足音が気になることはほとんどありませんでした。
昼間は暑くてテントの中に居いれたものではありません。
そこで木陰のベンチに座って、ウイスキーをちびちび飲みながら過ごしました。
今日穂高山荘から下りてきたという73歳のおじ様2人とお話したり、大阪から来たという50代くらいの女性と話したり。のんびりとした時間が過ぎていきます。
それにしても73歳で奥穂高岳を登るってすごい!
お一人は毎日スポーツジムに通っているそうです。その方はこのあと上高地まで下りていかれました。
もう一人はスクワットでトレーニングしているそうです。この日は横尾にもう一泊してから帰るとおっしゃってました。
どちらもすごいですね。年を取られてもしっかりトレーニングして山に挑む、というのが素敵です。脱帽!
夜は0.75合のお米を炊き、フリーズドライカレーをお湯で戻して食べました。
翌朝はサッポロ一番みそラーメンを食べました。
この日は夜になっても暑くて、結局半袖で寝ました。横尾は標高が低いのでどうしても夏は暑いです。
2日目 横尾から穂高山荘まで
2日目は横尾から穂高山荘まで標高差1500mを登ります。
テント場は早いもの勝ちで立てやすいところから埋まっていくので、朝5時半には出発しました。
コースと歩行時間
- 出発時間: 8/10 5:26AM
- 歩行距離: 9.52km
- 歩行時間: 6h43m
※ガーミン2Xで計測。歩行時間は休憩時間を含むがテントを張っていた時間は含まず。なおテントを張った後に涸沢岳に上り山頂で長い休憩をしていたため時間が長くなっている。横尾から穂高山荘までは約5時間半。
涸沢の絶景
涸沢では絶景が待ち受けていました。
穂高連峰が青空をバックにくっきり見えます。
テラスで昼食(パンとソーセージとチーズ)を食べます。
風が気持ちいいです。
涸沢小屋経由でザイテングラートを登り、穂高山荘へ。
涸沢のテントはぼちぼちの入り。
穂高岳山荘までの登りはきついですが、この日の行動はこれだけだと思えば、気楽に登れました。
穂高岳山荘テント場
横尾を出発して5時間半。12時少し前に山荘に到着。
僕が着いたときには2組がもうテントを張っていて、狙っていた場所はすでに取られていました。残念。
それでも山荘に一番近い一列目のNo.3に張れました。
トイレも近いし、ここは一列目のなかでも横幅が大きい区画なのでテントを張りやすかったし、棚田の入口寄りなので夜歩くときに他のテントに引っかかることもあまりないので、かなりの好立地。
愛用の3f ul gearの”Lanshan1”。
ストックを利用するワンポールテントです。
最近テント場でもよく見かけるようになったワンポールテントですが、この日は僕以外には見あたりませんでした。穂高岳山荘のテント場は風が強くペグが効かないのでワンポールテントには不向きなんですよね……。
ワンポールテントは軽量なのが最大の利点です。しかし自立しないので固定するにはガイロープを四方にテンションをかけて伸ばす必要があり、フロアサイズに比してスペースを取ってしまいます。こういう狭い区画だとガイロープが前後に出っ張り通行の邪魔をしているのが申し訳ないです……。
18時ごろのテント場の様子。
この頃にはだいぶテントが増えていました。
1列目は大人気ですね。No.2を除いて全て埋まりました。
ちなみに僕が狙っていたのは写真の左上の白や青のテントのある区画でした。
ここは1張しか張れないところなので、他の人の出入りを気にしなくていいという利点があるのでした。
少し上に登ってヘリポートのあたりの様子です。
ここは風が吹きさらしになると思うのですが、区画が大きいからか、わりとテントを張っている人がいました。
右手前は大学生のグループかな。3人用くらいの大きめのテントです。
涸沢岳登頂
テントを張った後、時間がずいぶん余っていたのでテント場の裏にある涸沢岳に登りました。
昨年登ったときはガスっていて何も見えなかったのですが、今年はばっちりくっきり奥穂高岳が見えます。
山頂の景色をのんびり見て過ごします。
このとき山頂にいた方が奥穂・西穂縦走経験者だったのでいろいろお話をうかがうことができました。
そして涸沢岳を下りた後、隣にテントを張った方と山荘前で休憩しながら1時間以上お話しました。
この方は福島から来られていて、登山を始めて2年にもかかわらず、地元の山を97回登られたり、冬山も登ったり、北アルプスにも何回も来ていて、自分よりもよほど登山経験が豊富でした。
驚いたのがテント装備で、上高地から槍ヶ岳(のテント場?)まで6時間半で登ってきたということです。速い!!
奥穂・西穂縦走されたこともあるということで、根掘り葉掘り、ルートのことを聞かせてもらいました。ありがとうございます。
穂高山荘の夕暮れ
テントの前で、松本方向を見ながらご飯を炊いて夕飯の準備です。
この日も0.75合のご飯とフリーズドライカレー。
夕方、山荘の前で休憩していると、涸沢の方からガスが上がってきてブロッケンがはっきりと現れました。
こっちが手を振ったら手を振りかえしてくる!
こんなに明瞭なブロッケンを見たのは初めてです。(写真だといまいちなのが残念)
18時半過ぎ。
日没に合わせて山荘裏の「夕焼け劇場」(サンセットテラス)に足を運びました。
一日が終わる間際の美しい光に心奪われます。
明日の本番に備えてこの日は19時過ぎに就寝。
とはいえ、風の音がうるさくてなかなか寝付けませんでしたが。
感想
1,2日目は行動時間が午前中のみと短かったのでテント場でたっぷり休息を取れました。
1日の半分をのんびり過ごすというのもいいものですね。
またいろいろな人と山のお話をできたのも良い思い出になりました。
皆さんいろんなスタイルで山を楽しんでいるんだなぁと。
次回はいよいよ核心部「奥穂→西穂縦走」です!
ボリュームたっぷりでお伝えします。
(→【登山】テント泊でいく奥穂→西穂縦走 3日目|雲ひとつない快晴!絶景のジャンダルム
)
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