今年は家族で9回キャンプに行き、10泊しました。
その全てのキャンプで使ったのがキャプテンスタッグ製のベル型テント「DXオクタゴン 400UV」です。
昨年末に購入して今年の春から使用していますが、僕はとても気に入っています。家族にも好評です。今年買ってよかったと一番思えたキャンプ道具です。
そんな「DXオクタゴン 400UV」の魅力をあれこれ語りつつ、ベル型テントを購入する際に気をつけたいことを述べます。
5人家族のテント選びは大変
400UVのことを話す前に、うちの家族のことを書いておきます。
我が家は僕と妻と小学生の息子3人の5人家族です。
テントっていろいろな種類のものが出ていますが、家族5人が快適に過ごせるサイズのものってなかなかないんですよね。
このテントいいなーと思っても5人が過ごすことを想像するとちょっと狭いというものが多いです。
いろいろ調べて行き着いた答えがベル型テントであり、CS「DXオクタゴン 400UV」でした。
DXオクタゴン 400UVの良いところ
400UVの特徴、良いところを書きます。
ベル型テント全般に言えるメリットがそのまま400UVも当てはまります。
- 直径が4mもあり、室内が広い
- テント中心の高さが2.5mもあり、天井が高い
- ベル型なのでテントの端も壁が立ち上がっていて、それなりに高さが取れている
- 設営が簡単。テント周囲をペグダウンしてポールを1本立てるだけなので大人一人でも設営可能
他に、400UVならではのメリットもあります。
- 素材がポリコットンではなくポリエステルなので軽い。使用後のお手入れも楽
- 出入り口が前後に2箇所あり風がよく通る。暑い日もそこそこ耐えられる
- 出入り口の形がA型ではなくΠ型なので幅が広い
- インナーテントが始めから付いている
DXオクタゴン 400UVの悪いところ
良いところもあれば悪いこともあります。
- ポリコットン製に比べると軽量だが、それでも15kgもあって重い。収納サイズも大きい
- 基本的にシングルウオールのような使い方をするので結露がある
- Π型の出入り口が自立しないので、ペグダウンしないと設営中に倒れてくる
- タープとの連結が面倒くさい
- サイズが大きいので帰宅してから乾かすのが大変
それでは、DXオクタゴン400UVを実際にキャンプで使用した様子を載せながら、DXオクタゴン400UVの魅力をより詳細に語っていきます。
設営について
設営の詳細な様子は別記事に書いていますので、詳しく知りたい方はこちらを御覧ください。
→【レビュー】キャプテンスタッグ DXオクタゴン 400UV|ベル型テントのニュースタイル!
設営の手順は、
①グランドシートを敷く
②テントを広げて周囲をペグダウンする
③センターポールを立てる
④出入り口のポールを入れる
⑤ガイロープをペグダウンする
一人でも20分くらいで立てられます。
ただ、立てた後に、ガイロープの張り具合を微調整することが多いです。
きれいに張って室内を広くしたいと思うと、ついついペグを打ち直したくなるんですよね。
でも細かいことを気にしなければ最初の1回のペグダウンで基本はOKです。
室内での生活の様子
次にテント内で家族5人が過ごす様子を紹介します。
広いので家のようにくつろいでいます。
だらだらと過ごす
400UVを5人で使用する場合はリビングと寝室が兼用になります。
夜に使うマット(2人用2個と1人用1個の計3個)は昼間のうちに膨らませて室内の片側に積み上げておきます。
テントの半分以上のスペースが残るので、日中はそこで過ごします。
基本的には、子どもたちはミニテーブル(トランクカーゴで代用)の上にゲーム機とポータブルディスプレイを置いて3人で固まってゲームをしていることが多いです。
夜には家族全員でマリオカート大会をしたり、カードゲームをしたりしています。
暴れまわったりしなければ家族5人で過ごせる十分な広さがあります。
室内でみんなでご飯
寒い日の朝は室内でパンやカップ麺を食べます。
そのときはトランクカーゴ70lをローテブル代わりにしました。お座敷スタイルですね。
室内で調理までした例としては、テーブルを室内に入れてホットプレートで餃子を作って食べたことがあります。
センターポールがあるので前後2mほどの空間にテーブルと5人分の椅子を置かなければならないので、配置に工夫はいりますが、困るほど狭くはありません。ちゃんと立って動けます。
室内でご飯を食べることができるので雨の日や寒い日はありがたいです。
シュラフを並べて5人で寝る
夜は130cm幅のマットを左右に2個、70cm幅のマットを出入り口の前に1個置いて、眠ります。
トランクカーゴやテーブルなどはテントの隅にずらす必要はありますが、外に出さなくても5人で寝るスペースは十分に確保できます。
服をかける・ランタンを吊るす
400UVは高さがあるので、高さ方向の空間を有効利用して服をかけておくこともできます。
前後にある出入り口のポールとセンターポールにロープを巻き付けると長さ4mの物干しが出来上がります。
ここにハンガーで服をかけると、昼間着ていて脱いだ服が邪魔にならずにすみます。
下の写真は室内でタオルや手ぬぐいを干したときの様子です。
またLEDランタンをかけたりもしてます。
中央はセンターポールに取り付けたLEDランタンで、少し離れた場所はロープにかけたLEDランタンでランタンで照らすとテントのなかが満遍なく明るくなります。
服や濡れたものをかけるとテントの中に良くも悪くも生活感が出ますね(^_^;)
インナーテントの使い勝手は?
400UVには標準でインナーテントが付属しています。
2人乃至3人でキャンプをしたときにインナーテントを使用したことがあります。
寝室とリビングを分けると家っぽさが増してなんとなく良い感じがします。
また雨の日や寒い日はスペースが囲まれている分だけ暖かいし、壁が二重になるので結露の心配も減ります。
このインナーテントは公式上は3人用ということになっていますが、実際には2人が精一杯です。
130cm幅のマットを1つ入れたらそれ以上マットが入りません。
おそらく登山用の50cm幅のマットなら縦にずらしながら3個入ると思います。
子供が大きくなって、妻と2人でキャンプに行くようになったら、インナーテントを標準使用することになりそうです。
雨の日について
インナーテントは狭いので基本的に使用しないとなると、400UVはシングルウオールという位置づけになります。
雨の日は大丈夫でしょうか?
一度だけ降水量が10mm以上の日にキャンプをしたことがあります。
テントの中にいても子供の話し声が聞こえないし、テントの回りに水溜りができるようなけっこうな大雨でしたが、雨漏りはしませんでした。
但し、出入り口の上のところに水が溜まりました。
ここは定期的になかから押し上げて水を落とさなければなりませんでした。
出入り口の上の部分が左右に切り落ちておらず、平らになっているため、構造的に雨がたまりやすいです。
これは400UVの欠点だと思います。
なお、出入り口のガイロープをかなりピンっと張れば、この上の部分のテンションが上がるので雨が溜まりにくくなることを、今年最後のキャンプで確認しました。
しかしサイトが狭いとロープを長く張るスペースを確保できないのでピンっとするのはなかなか難しいです。
とはいえ、小雨くらいなら問題ないと思います。
たまに気づいたときに雨を落としてあげれば困ったことにはならないでしょう。
タープとの連結は?
当初は室内が広いのでタープは要らないのではないかと思っていたのですが、やはり外で過ごしたくなることも多いのでタープは必要です。
ただタープと連結しようとすると、連結するためのパーツがないのでかなり苦労します。
その苦労の様子はこちらの記事に書かせてもらいました。
→ベル型テントCS「DXオクタゴン 400UV」とタープを連結したい!
今は若干不格好ですが小川張りが無難で良いかなと思っています。
撤収にかかる労力や帰宅後の乾燥について
重量もあるし体積も大きいので撤収にはそれなりの体力を使いますが、2ルームテントよりは楽なのではないかと思います。パーツが少ないので。
ただ雨や結露で濡れて乾かないまま帰宅して、再度テントを広げて乾かそうとするとかなり大変です。
なにせでかいので、広げるスペースがありません。
僕の場合はカーポートの下に広げて乾かしていますが、ただ地面の上に広げただけではなかまで風が通らないので水気がどうしても残ってしまいます。
かといってコンクリートの上ではそのままテントを立てることもできません。なにせ自立しないので。
そこで僕はテントの隅をレンガで固定して、洗濯干し用のハンガーラックを中に入れて、それにセンターポールを立てて、テントのなかに空間ができるようにしています。
大きいし自立もしないのでワンポールタイプのテントを家で干すのは大変です。
ベル型テントはどう選ぶか?
ということで、1年にわたってキャプテンスタッグのベル型テント「DXオクタゴン 400UV」を使った様子をレポートしてきました。
僕はこの1種類のベル型テントしか使ったことがないのでベル型テント全般に精通しているとは言えませんが、それでも僕なりに感じたことや考えたことをここにまとめたいと思います。
ポリコットンは魅力を感じるが・・・
ベル型テントと言うとコットンやポリコットン製を真っ先に思い浮かべますが、400UVはポリエステル製です。
ポリコットンの風合いには魅力を感じますが、やはり重さやメンテナンスがネックになります。
特に雨に濡れた後のメンテナンスが大変そうです。
まず買うなら軽くて扱いやすいポリエステル製がいいのではないかと思います。
あと安いですし(^ ^;)
直径4mを超えるときつそう
ベル型テントは室内の広さが魅力です。
ではどれくらいのサイズなら良いでしょうか?
うちは5人家族です。
例えば「CSクラシックス DXオクタゴン」シリーズには直径4mの400UVと直径4.6mの460UV の2種類があります。
僕らが買ったのは400UVですが、一回り大きい460UVならもっと広々と過ごせたなーと思うときはあります。
ただ、直径4.6mだとキャンプ場によっては横幅が入り切らない場合も出てきそうです。
実際、直径4mの400UVでもガイロープがはみ出してしまいピンっと張れないサイトが多数ありました。
下の写真は能登島家族旅行村Weランドでキャンプをしたときのものです。
横幅8mのサイトの場合、駐車スペースを除くとテントに使える幅は5m程度になります。
横幅方向がかなりキツキツです。
ベル型テントは大きいほど広々と快適に過ごせますが、一方で張ることのできるサイトが制限されます。
直径4mくらいが扱いやすいサイズなのではないかと思います。
オーソドックスなA型の出入り口がおすすめ
400UVの特徴の一つにΠ型フレームの大きな出入り口があります。
一般的なベル型テントのA型フレームの出入り口よりも幅が広く背も高いため出入りしやすく風通りも良いです。
しかし使ってみると良いことばかりではないこともわかりました。
まずフレームが大きいため重くなります。
また大きくて嵩張るため設営が簡単なワンポールテントのなかでは、やや面倒な部類に入ります。ガイロープを張るまでは自立しないので、設営中に倒れてしまうことがあるのも嫌なポイントです。
そして上述したように雨が溜まりやすいことや、A型フレームなら簡単にできるタープとの連結ができないのも欠点です。
以上から、出入り口の形状としては、雨が左右に流れ落ち、水が溜まりにくく、タープとも連携しやすいオーソドックスなA型フレームをおすすめします。
ただ、400UVには前後に出入り口が付いていて風が非常に通りやすいというメリットがあるんですよねぇ。(普通のベル型テントは出入り口は1個)
このメリットは見逃せません。
A型フレームで出入り口が前後に2個あるテントがあれば理想なのですが……。
最後に
キャプテンスタッグの「DXオクタゴン 400UV」は室内が広く(約7畳もあります)、設営時間も20分程度と短いので、広い室内でのんびりとキャンプ時間を過ごすには最適です。
そして「DXオクタゴン 400UV」には他のベル型テントと違って、大型の出入り口が前後に2箇所あるというメリットがあります。しかしこれはタープとの相性が悪いというデメリットにも繋がっています。
初めてのベル型テントとして「DXオクタゴン 400UV」を推すかどうかは難しいところです。A型フレームでタープと連結しやすければ迷わずに推すんですけどねぇ。
もしも今自分がベル型テントを買うなら何にするか?
最近調べていて、価格・デザイン・機能性から良さそうだなーと思っているベル型テントはグランドキャニオンのインディアナ8です。
もっともDXオクタゴン 400UVを買ってまだ1年しか経っていないので買い換える予定はありませんが(^_^;)
みなんさんもご自身でいろいろ調べて、自分のキャンプスタイルにあったベル型テントをみつけてくださいね。
そのときこの記事が参考になれば幸いです。
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