【感想】羊文学「our hope」その1|アルバム本編はもちろん、初回限定版のライブBDも素敵

    アニメ「平家物語」のOP「光るとき」を聴いて以来、すっかりハマってしまった羊文学のメジャー2ndアルバム「our hope」が4月に発売されました。

   発売前日に買ってヘビーローテションで聴いています。

羊文学「our hope」

   羊文学は不思議な音を出すバンドですね。

   キラキラしているのにザラッとしていて、美しいのに泥のようでもあって、とても小さな個人的なことと宇宙を巻き込んだ大仰なこととが混じり合っていて、面白いです。飽きません。

羊文学「our hope」

   今作は、2曲目の「光るとき」と11曲目(最後から2曲目)の「マヨイガ」をピークにしてその前後を固めている構成になっています。

   前半は「光るとき」で勢いをつけて、後半は「マヨイガ」に照準を合わせて盛り上がっていく感じです。

   アルバムのテンションをアルファベットで表したら「M」型です。


   前作「Powers」が前半から中盤にかけてテンションを抑えて、後半(⑧「砂漠の君へ」から⑪「あいまいでいいよ」)で貯めていたエネルギーを一気に開放する「⊿」型だったので、アルバムの流れもまた違う印象があります。

   前作は後半に大きなカタルシスが待っているとしたら、M型は隅から隅まであんこが詰まっている感じです。


   どちらの構成にも良いところ悪いところあると思うのですが、2つのアルバムともに言えるのはそのままライブのセットリストにしてもフロアが盛り上がるだろうということです。

   羊文学の音楽を聴いていると、自然と体が揺れてライブを聴いているような錯覚に陥ります。端的に言ってライブに行きたくなる!

   おそらくかなりライブを意識してアルバムを作っているのではないかと思います。

   ライブハウス映えしそうな楽曲群がほんとすばらしいです。



   そんな羊文学のライブってどんなんだろう?ってことで、初回限定版に付いてくるライブBlu-rayを鑑賞しました。

   ライブは「羊文学 Tour 2021 “Hidden Place” USEN STUDIO COAST 2021.9.24」を映像化したものになります。

羊文学「our hope」初回限定版 ライブBD

   初めてライブ映像を観ましたが、コロナ禍ということもあってか観客は大人しめめな印象。

   でも盛り上がりどころの「1999」や「あいまいでいいよ」「マヨイガ」などでフロアのテンションが上がってるのが伝わってきます。

   またダウンナーな印象の「おまじない」では気だるい中にもしっかりと聴かせてきたりして、演奏力の高さがわかります。

   これから増々ライブを重ねることで、もっともっとライブもパワフルになっていくんだろうなぁ。

   いずれ北陸にも来てほしいです。金沢に来てー。


   そうそう、余談ですがドラムの方って男性だったんですね。

   声が低くてびっくり。

   髪が長いからずっとミステリアスな美女だとばかり思ってました(^_^;)


   次回はアルバム本編の詳細な感想を書きます。


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