高木さんと平家物語が光るとき

   2022年冬アニメは何を観ていますか?

   僕は今のところ、秋に引き続き「王様ランキング」「ダイの大冒険」、そして冬スタートでは「からかい上手の高木さん3」と「平家物語」を観ています。

   あとは子供たちと「鬼滅の刃 遊郭編」ですね。


   冬アニメの主題歌でよかったものを紹介します。


羊文学「光るとき」 

   アニメ「平家物語」のオープニングテーマです。

   美しくて儚くて、それでいて疾走感があるので、聴いていると光の中を駆けたくなる衝動にかられます。

   めっちゃいいです。


   歌詞はところどころ「平家物語」を感じさせるものが散りばめられています。

「あの花が落ちるとき」「永遠に見えるものに」「最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても」「記憶を語り継ぐでしょう」など。

   また「永遠なんてないとしたら この最悪な時代も続かないでしょう」という歌詞からはコロナ禍の現在へのメッセージが込められているように思います。


   全体的に儚いなかにも力強さがあるのが良いです。

   僕は特にサビの歌詞が好きです。

「何回だって言うよ 世界は美しいよ

   君がそれを諦めないからだよ」


   世界が美しいのは君が美しいからでも、信じているからでも、夢見ているからでもなく、君が諦めないからだ、というのが素敵です。

   そして君が諦めなければ、ではなくて、君が諦めないからだと言っている。

   世界はこれから美しくなるのではなくてすでに美しくて、僕らはその美しい世界のなかに生きている。

   ……今僕らが生きている時代を思うと心が洗われ、何度聴いても胸がグッと熱くなります。すごくいい。


   またぐいぐい上がっていく感じのアウトロも好きです。

   最近の曲にしては珍しく5分50秒と長いですが、全然長さを感じません。むしろアウトロがもっと長くてもよかったです。上昇感が気持ちいいので。


大原ゆい子「まっすぐ」

「からかい上手の高木さん3」のオープニングテーマです。

   ボーカルは「無職転生」のボーカルトラックですっかりファンになった大原ゆい子さんです。

   実は「無職転生」以外の大原ゆい子さんの歌を聴いたのはこれが初めてです。


   第一声目から、あれー声が全然ちがーう!って思っちゃいました。

   めっちゃ声がかわいらしい。

   なんていうかアニメの歌を歌ってそうな感じ。(いや、歌ってるし)

   いやー、きれいな声の方だなぁとは思っていたのですが、こんな明るいかわいい声でもあったんですね。


   歌の方はタイトルのとおりまっすぐ明るくて、楽しい気持ちになります。

   サビの「目が合うずっと前から」の「まえ」の「え」の発音が独特で印象に残ります。なんていうか、空に滑って飛んでいきそうな感じ。

   ここを聴きたくてついつい再生していしまいます。


Vaundy「裸の勇者」

「王様ランキング」の2クール目のオープニングテーマです。


   ちょっとしゃがれた感じの歌声が印象的です。


   この歌もアニメの内容を反映した歌詞がところどろに見られます。

「耳は聞こえちゃいない」「力は要らない」「小さなこの手は」「降りかかった呪い」「影は迫る」など。

   耳が聞こえず話せない非力なボッジ王子と、親友のカゲや継母のヒーリングのことなどを歌っているようにも聞こえ、アニメの展開に合わせて胸が熱くなります。


   そして「愛してしまった全部全部……守れるほどの誓いを」と叫ぶように歌うサビの高揚感がたまらんです。愚直なかっこよさがあります。


   以上、最近ハマっているアニメの主題歌3曲の紹介でした。

   アニメの内容も面白くて歌も良いと、相乗効果でさらにワクワクしますね。


「羊文学」は他の曲もサブスクで聴いてみたらかなりよかったので、ちょっとハマりそうです。


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