冬休みの間にワイヤレスヘッドホンが無性にほしくなり、年明けとともに家電量販店に何度も足を運んでヘッドホンを試聴していました。
候補に上がったのはソニーの”WH-1000XM4”と”WH-H910N”です。
ソニーの高額のヘッドホン2種類なので、どちらを買おうか迷っている人も多いのではないでしょうか。
僕は自前のWalkmanをお店に持ちこんで両者を聴き比べてみましたので、その感想を書いてみたいと思います。
記事の最後には僕がどちらのヘッドホンを選んだかも記載しています。
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試聴条件
まずは聴き比べした条件を箇条書します。
場所: 某家電量販店の売り場です。なので周囲は騒音があります。
音楽プレーヤー: Walkman"NW-A25"
音源: ヨルシカ「心に穴が空いた」、スピッツ「曲がった僕のしっぽ」。高音の美しい女性ボーカル曲と、ベースやドラムの効いたロックという風に種類を変えて選びました。音質はAAC256kbps.
Bluetoothコーデック: LDAC
参考までに、僕が普段使っているヘッドホンは、ソニー製”MDR-1R”です。ハイレゾが流行りだした7,8年前のヘッドホンですが、クリアで良い音を聴かせてくれます。
ペアリングの仕方は事前に調べていこう
それでは、試聴開始!といきたいところですが、ワイヤレスヘッドホンの場合、音楽プレーヤーもしくはスマホとペアリングしてBluetoothを接続する必要があります。
親切なお店ではペアリングの仕方を書いた紙が貼られていますが、そうでないところもあります。
ヘッドホンコーナーでペアリングがどうしたらいいかわからず悪戦苦闘していると不審者っぽくなってしまいます。(そんな心配をするのは自分だけ?)
試聴したいワイヤレスヘッドホンが決まっているのならば、事前にペアリングの仕方を調べてから行くとよいと思います。
なお、今回試聴する ”WH-1000XM4”と”WH-H910N” の場合、電源ボタン長押しで、ペアリングモードに入ります。(けっこう長く押す必要あり。LED青点滅2回に遷移)
では、次から独断と偏見による”WH-1000XM4”(以下XM4)と”WH-H910N”(以下H910N) のガチンコ対決を見ていきます。
”WH-1000XM4” VS ”WH-H910N”
価格
最高級のXM4は3万円台後半、おしゃれなH910Nは2万円台前半、ということで価格差は1万5千円です。('21/01現在)
XM4はおいそれと手を出しづらい。一方のH910Nはぎりぎり手が出そう、といったところ。
外観&サイズ
外観はどちらもおしゃれです。
ただ、カラーリングもファッショナブルなH910Nのほうが側面のモッコリ感が小さく、見た目もスマートです。
装着感
XM4の方がイヤーパッドが大きいせいか、包み込んでくれる安心感があります。
逆を言うと夏は蒸れやすいかも。
H910NはXM4に比べると当たりが軽いです。カサカサする感じ?
その代わり蒸れにくいかもしれません。
ノイズキャンセリング(NC)性能
XM4はまさに「静寂」でした。NC最高レベルを謳っているだけはあります。
ヘッドホンをかけた瞬間、店内の放送や音楽が消えて、目の前が真っ白になったような印象を受けました。
NC機能を止めて、外音取り込みモードに変更すると、止まっていた時間が流れ出したようにいっきに音が戻ってきました。
な、なんだこれはーー!!驚愕です。
このNCを体験するだけでもXM4を試聴する価値はあると思います。
一方のH910NもNCの効果ははっきり感じられます。
周囲の音が軽減され、騒がしい店内でも十分に音楽に集中できます。
イヤホンではなくヘッドホンでここまでノイズが消えるのは一昔前には考えられません。
おそらく持参したWalkman”NW-A25”+NCイヤホンと同等以上のNC効果があると思われます。
しかし驚愕というほどではなかったです。
NC性能の高さは明らかにXM4に軍配が上がります。
とはいえ、H910Nでも十分なNC効果は得られます。
音質①
肝心の音質はどうでしょうか。
女性ボーカル曲ではどちらも同じくらい高音が伸びて感じました。特に優劣はないです。
ただ、低音はXM4の方が出ていました。ベースやドラムがキレキレに鳴っていてかっこいい。かといって、重低音でバランスが悪いということはない。
ロックを聴いてガツーンっとくるのはXM4のほうかもしれません。
H910Nはそこまで際立った特徴はなく、XM4に比べるとバランスの取れた音作りのように感じました。
音質は価格の高いXM4の方が一歩抜きん出いてます。
音質②
参考までに、同じフロアに置いてあったオーディオテクニカ製の"ATH-ANC900BT"(以下、900BT)も試聴しました。
900BTの音は手堅いです。きらびやかさはなく、質実剛健な丁寧なつくりです。
それに比べると今回聴き比べているソニー製の2機はどちらもきらびやかというか、音に華がありますね。悪く言うと作られた感じがします。
ただ店頭で聴いていると「人工っぽさがあって嫌」とは感じませんでした。
これが家に帰って静かな部屋のなかで聴くとどう化けるかが気になるところです。
操作性
XM4、H910Nともに音楽再生中の操作は共通です。(たぶん)
右のイヤーパッドの側面がタッチセンサーになっています。
手で触れ続けると、NCモードから外音取り込みモードに移り、音量が小さくなって外の音が取り込まれて、周囲の声や音が聞こえるようになります。
また十字に指を動かすと、早送り、頭出し、音量のアップ/ダウンができます。
聴き比べの勝敗判定は!?
NC性能、音質は、XM4の勝ち。
価格、サイズ、装着感は、H910Nの勝ち。
ということで、星取表は見た目と価格通りの結果となりました。
それらを踏まえた上で、僕は”WH-H910N”を選びました。
XM4の異次元のノイズキャンセリング機能はめっちゃほしいーと思ったのですが、冷静になるとヘッドホンを外に持ち出すことはそんなにないかなーと。
また価格差がやっぱり大きかった。(1万円以上!)
音質については、XM4の方が良かったけど、H910Nも自分の好みには合っていたので、価格差を埋めるほどではなかったです。
僕はちょっと変わった色のグリーンを注文しました。普段選ばない色なのであえて選んでみました。
手元に届いてしばらく使用したらまた感想を書きたいと思います。
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