令和6年能登半島地震の話(金沢にて)その4

   前回からの続きです。


   元旦に能登半島で大地震が起きました。

   幸いなことに僕が住む金沢ではそこまで大きな被害はありませんでした。

   しかしいつ金沢に大きな地震が来るかわかりません。

   余震も続いています。


   そこで自宅の防災環境や防災グッズを見直し、強化することにしました。

令和6年能登半島地震 防災ボックス代わりの買い物かご

動いた冷蔵庫の対策

   真っ先に取り掛かったのは冷蔵庫です。

   地震直後、冷蔵庫が移動して廊下につながる引き戸が開かなくなりました

   このときは全員リビングルームにいたのでよかったですが、もしも夜2階にいるときだったらと思うとゾッとします。

   廊下側からでは引き戸が開かないうえに、冷蔵庫も動かすことができないので脱出できませんでした。

令和6年能登半島地震 冷蔵庫が動いた

   上の写真を見るとわかるのですが、引き戸を引くスペースが冷蔵庫の真裏にあり、地震で冷蔵庫の位置がズレると引き戸が引けなくなるのです。

   家を建てる前に図面からこの欠陥に気づけばよかったのですが、引き戸と冷蔵庫の間には壁が一枚挟まれているだろうと思い込んでいたので、入居するまで気づきませんでした。


   実際に家が完成して壁がなかったことに驚いてハウスメーカーの担当者を呼び「この作りだと地震が起きたときに冷蔵庫が動いて扉が開かなくなるから困る」と言ったら、同席していた責任者(店長)が「冷蔵庫は動きませんから大丈夫ですよ」とちょっと小馬鹿にした笑みを浮かべたのを未だに覚えています。

   大地震で動いたから!扉を塞いだから!


   とりあえず突っ張り棒を買って上から押さえました。

令和6年能登半島地震 冷蔵庫 突っ張り棒

   でもこれでも不安です。震度7が来たときに動いたりしないかな。

   将来的には引き戸をやめてアコーディオンドアにしたほうがいいのかもしれません。


大揺れしたテレビの対策

   地震の最中、50インチテレビがぐわんぐわん揺れていました。

   背面に設置した転倒防止のベルトががんばってくれたおかげで倒れはしませんでしたが、次に地震が来たらベルトが千切れないか心配です。

   なのでキャンプ用のロープでテレビ台ごと縛りました。

令和6年能登半島地震 冷蔵庫 テレビ 耐震

   ただこの向きに縛ると正面のガラス戸を開けられなくなるのでどうしたものか悩み中です。


落ちたスピーカの対策

   書斎のフロントスピーカが台の上から落ちてしまいました。

   重いし固いので頭にでもぶつかったら大怪我します。

   そこで100均で耐震マット(ジェルみたいなやつ)を買ってきました。

令和6年能登半島地震 100均 耐震マット

   スピーカの4隅にマットを貼って、

令和6年能登半島地震 100均 耐震マット

   その上にスピーカを設置!

令和6年能登半島地震 100均 耐震マット スピーカ

   手で軽くスピーカを揺らしてみましたがピタッと止まっています。

   ある程度の震度までならこれでもってくれそう。


防災マルチラジオの購入

   地震当日はラジオを持って避難しましたし、地震発生から数日は枕元にラジオを置いて寝ていました。

   もちろんスマホでも情報は得られますがラジオもあると安心感が増します。バッテリーもスマホよりも長持ちしますし。


   ただ持っていたのは昔ながらの黒色のラジオ(初めて買った黒いラジオ)なのですよね。

   それで十分といえば十分なのですが、どうせならもっといろいろな機能が搭載されたモノがほしい!ということで、この機会に、まえから目をつけていたFieldoorの防災マルチラジオを購入しました。

令和6年能登半島地震 Fieldoorの防災マルチラジオ

   ラジオはもちろん、ライトも付いてます。

   さらにバッテリーは4500mAhのリチウムイオン電池と単4電池x3のW仕様。

   内蔵バッテリーからスマホへ充電可能。

   ソーラーバッテリーと手回し充電も付いていて、至れり尽くせりです。

  

   今は防災リュックのなかに入れてます。


家中にライトを配置

   夜に地震が起きて真っ暗ななか行動するのは怖いです。

   そこで家中にライトを配置しました。

   寝室のドアの前、階段のすぐそば、リビング、玄関。

   ライトはとりあえずキャンプで使っているものを使っています。

令和6年能登半島地震 ピッコロライト

令和6年能登半島地震 ピッコロライト

防災リュック・防災ボックス

   前回お話した通り、水や携行食等を入れた防災リュックをリビングルームの隅に置いてます。

(リュックは下の写真のものからもう少し担ぎやすいものに替えました)

令和6年能登半島地震 防災リュック

   他に、トイレットペーパーやティッシュ、ガムテープ、簡易トイレ用のポリ袋などなどを詰め込んだ防災ボックスをクローゼットに置きました。

   防災ボックスといっても、特別なものではなくて、安くて便利なスーパーの買い物かごです。耐久性と収納力は保証済み。

   買い物かごはキャンプでも使ってますがほんと使い勝手がいいですね。おすすめです。

令和6年能登半島地震 防災ボックス代わりの買い物かご

   あとは2Lのミネラルウオーターを2階のクローゼットにしまってあります。

令和6年能登半島地震 防災ボックス代わりの買い物かご

   これは以前からストックしていたものですが、6本入っていると思って今回見たら4本しか入ってませんでした。誰だ、飲んだのは!?

   また買い足します。

  

おわりに

   今回の地震を機に、家の防災グッズを見直し、足りないものは買い足しました。

   また自分の地域のハザードマップを見直し、いざというときにどこに逃げるかなどを家族と話しあったりしました。

    自分の住む金沢の場合だと森本・冨樫断層というのが近くにあり、これは「今後30年以内の地震発生確率が高いグループ」に属していることもわかりました。

   あれー、金沢って地震の少ない地域だと思っていたのに。(いや、少なかったからこそ今後起きる可能性が高いのか)


   能登では地震から2週間以上経ちましたが断水が続いています。

   個人の備えはもちろん大事ですが、インフラは個人の力だけではなんともならないです。

   水道管の耐震化、避難所の整備、備蓄など、行政がしっかりと取り組んでほしいです。

   そして災害は起こるものとして防災に力を入れてもらえるよう、僕らも声を上げていかないといけないと感じています。


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