クロマニヨンズの毎年恒例の新譜が届きました!
タイトルは「シックス・キックス・ロックンロール」です。
今作は新しい試みとして、6か月連続でシングル発売し、最後のシングル発売と同時に全シングルのA面B面12曲を収録したアルバムも発売する、という形態を取りました。
作曲はいつもどおり、ヒロトさん6曲、マーシー6曲で仲良く半分半分です。
最初にアルバムの感想をざっくり書くと、
大傑作と思っていた前作「MUD SHAKES」以上に、第一印象からビリビリきました。
個人的にはクロマニヨンズの歴代アルバムベスト5に入るのではないかと思っています。
では全12曲の感想を順番に書いていきます。
シックス・キックス・ロックンロール全曲感想
1.ドライブ GO!
第1弾シングルA面。
いきなりご機嫌なギターの音一発!これだけでもう心奪われます。
歌詞の内容は「突っ走れ!」「GO! GO!」と言っているだけなので特筆すべきところはないのですが(おい!)、後半のどんちゃん騒ぎのようなノリがライブ感があってすごく好きです。
2.光の魔人
第2弾シングルA面。
疾走感があってかっこよくて、クロマニヨンズを知らない人にも薦めやすい1曲です。
テレビの音楽番組でも披露していましたね。
「これが恋か これが恋か」というフレーズが痺れます。
サビに入ったときに流れる「wow〜」「ぎんの〜ほしよ」というバックコーラスもゾクッとします。
今回のアルバムのナンバーワン!
3.千円ボウズ
「千年メダル」ではなくて「千円ボウズ」(^_^;)
間奏のハンドクラップが気持ちいい。
こんなノリで「千円くれ」と言われたらついつい渡してしまいそうですが、お金の貸し借りは気をつけましょう。
4.大空がある
第3弾シングルA面。
シングル盤をタワレコで試聴したときは「大丈夫だ 大丈夫だ」と繰り返すだけなので「これは流石に手抜きだろ」(失礼!)と思ってしまいました。
「大丈夫だ」に続いて「全ては上手くいく 心配いらない」と歌うのですが、何の根拠もなくそんなこと言われてもな〜と途方に暮れました。
でもアルバムの一曲として繰り返し聴いているうちにわかりました。根拠はあります。
それはあっけらかんとしたバンド演奏です。
ズンチャズンチャと鳴るドラムやギター。歩くように動くベースライン。これらの音が「大丈夫だ」の根拠です。
こんなに明るくて楽しいのだから、大丈夫なのです。上手くいくのです。
歌は歌詞だけではない。メロディやサウンドもあるのだから、歌詞だけで全てを説明する必要はないんです。
さらに言うと、歌の途中でヒロトさんの語りが入ります。
歌はメロディやサウンドだけでもない。ときに語ってもいい。
シンプルなフレーズと軽快なサウンドとヒロトさんの語り。それで「大丈夫だ」と言われたら、そうかそうかと納得するしかありません。
手抜きだなーと感じた第一印象はどこへやら。今ではとても好きな曲です。空はいいなぁ。
5.もぐらとボンゴ
第4弾シングルA面。
「ボンゴボンゴボンゴ」というバックコーラスが耳に残ります。
よくわからないけどクセになる曲です。
ノスタルジーを感じるハープの音もいい。
6.ここにある
「好きなんだ 好きなんだ」「やらずにはいられない」という歌詞を聴いていたら、自分の好きなものってなんだろーとふと思いました。
とりあえず今は夏になったら登山にもっと行きたいので、登山道具を買い直してます。
一人旅したーい。
7.爆音サイレンサー
サイレンサーなのに爆音って(^_^;)
バイクのマフラーのことなんですかね。機械に詳しくないのでわかりませんが。
「夜は月面のよう」というフレーズが好きです。
本来、比喩は物事をわかりやすくするために、難しいものを身近なものに例えると思うのですが、ここでは毎日体験している夜を遥か彼方の月面に例えてる。
「夜」は幾度訪れても僕らにとって深遠で未知なもので、月面は誰も行ったことがないのにイメージすることができる。
そのひっくり返った感じがなんだか不思議だなーと。
そして間奏のギターソロがかっこいいです。
8.イエー! ロックンロール!!
クロマニヨンズはこれまでに何回「ロックンロール!」(もしくは「ロック!」)と叫んだんだろう。
好きなものの名前を叫ぶだけで楽しいってことなんだろうな、きっと。ロックンロール!!
9.冬のくわがた
この歌を聴いて家で飼ってるクワガタのことを思い出しました。
年明けてすぐに生きてることを確認して以来すっかり忘れていたので、あわてて虫かごの中を調べたら、木片の下に彼は潜っていました。
指でツンツンしたら足を動かしたのでまだ生きてます。
とりあえず昆虫ゼリーを1個入れときました。
このまま越冬できるのかな。こんなに長く昆虫を育てたことがないのでわかりません。
10.ナイフの時代
「電気料金 タダ」の歌詞に笑ってしまいました。
原始時代とかそんなイメージなのかな。だとしたらナイフと言っても石器なのかしら。
11.ごくつぶし
第6弾シングルA面。
とにかくサウンドが力強い。
間奏のハープとギターの掛け合いが痺れます。
こういうワイルドな曲が後半にあると気分が上がりますね。
12.縄文BABY
第5弾シングルA面。
「土器」で「ドキドキしちゃう」というベタな言葉遊びが素敵です。
いい感じで脱力できて、アルバムのラストにぴったりですね。
以上、全12曲の簡単な感想でした!
おすすめは①②④⑦⑪です。
まとめ!
いや〜、それにしても今作は最高です。最強です。
シンプルだけど飽きない!
これはいつも以上にいい!痛快です。
クロマニヨンズのアルバムは後半がぐだぐだして尻すぼみになることがわりと多いと思うのですが、今作は後半に入っても盛り上がっていて最後まで楽しいです。尻尾まであんこが詰まったたい焼きみたいな感じ。
音も良かった。前作もそうでしたが、今作はさらにマーシーのギターとヒロトのハープの音がガツーンと響いていた気がします。
またバックコーラスが気持ちのいい曲が多かったのもgood。
そしてここまで書き終わって気づいたのですが、今回ボーナストラックCDが別にもう一枚あるのですね。
忘れてました。
ということで、まだあと2曲、楽しめるぜい!
※ボーナストラックの感想はこちら
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