9月の初旬の平日、新穂高温泉からロープウェイを使って西穂高岳、焼岳を登ってきました。
1日目の行動記録はこちら⇛(【感想】西穂高岳・焼岳縦走 1泊2日 前編|晴天の西穂は360度の大パノラマ!)
2日目は一番の目的である焼岳の火口湖と噴煙を見に、焼岳まで縦走します。
果たして念願は叶うのか!?
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前日に撮影した焼岳 |
目次[非表示]
2日目コースMAPと各種記録
開始時間:5時43分
歩行時間:6h53m
歩行距離:15.3km
※ スタートは西穂山荘。ゴールは中尾高原口。中尾高原(足湯前)で足湯につかったりバス会社に電話をしている間は時計を止めました。それ以外の休憩時間は時計を進めています。
※※歩行距離はガーミン245で計測。登山の場合、実際の距離よりも2〜3割ほど長くなる傾向あり。
2日目 焼岳登頂
雨のテント場撤収
はい、起きて早々雨でした。
いや、予報でわかっていたので覚悟はしていましたがそれでもがっかりですね。
4時に起床して朝食をすませて、テントを片付けて、5時40分には出発します。
いきなり上下ともレインコートでのスタートです。
昨日はほとんどテントを担がずに行動したので筋肉痛もなく朝から調子がよいです。
雨の森を歩く
焼岳・上高地方面は西穂山荘の前の道を、テント場とは反対に下っていきます。
しばらく歩くと上高地との分岐点。焼岳は右に行きます。
焼岳小屋までは樹林が続きます。
それほど雨も強くないし木々が屋根になってくれるので途中で上のレインコートは脱ぎました。
なお足元は雨で滑りやすいので注意です。
コースタイムのポイントにもなっている「池」に到着。
雨のなかに静かにたたずむ姿が神秘的ですが、登山道からはちらっとしか見えません。
このあと幅の狭い巻道を通ります。
そうこうしているうちに雨脚が強くなってきました。
頭上の木だけでは雨を防ぎきれなくなってきたので、しぶしぶ上のレインコートを着直します。
焼岳小屋
レインコートを着た途端、すぐに小屋に到着!
西穂山荘から焼岳小屋までの道は下りで平坦のためペースよく進めました。
どーん。
小屋の前に鎮座している巨岩のなんともいえない存在感よ。
小屋は静かですが売店は空いていたのでここで手ぬぐいを2つ買いました。
花柄は妻へのお土産。つるはしと登山靴の絵柄(茶色)は自分用です。手ぬぐいを集めるの趣味なので。
軒先で軽食を食べていると、上高地から登ってきた人と出会いました。
今朝、田代橋のところで熊の親子連れに遭遇して30分ほど足止めを食らったのだとか。
道のあっちとこっちに親熊と子熊が引き離されてしまって、子熊が怖がって道を渡れず、親熊が「こっちへ来い」といった感じで「ぐふ、ぐふ」と唸っていたらしいです。
人からしたら「早くあっちいけ」だろうけど、熊たちにしてみたら「こんなところに道をつくりやがって」ってところなんでしょうね。
話をしている間にも雨は止まないどころかますます強くなっていきます。
……んー、めげずに焼岳山頂目指して出発!
展望台〜中尾峠
小屋の前を登るとそこは展望台……なのですが、もちろん何も見えず。
ただ展望台に出た瞬間、ちょっとだけ硫黄のにおいが鼻をついたように感じました。
この先の峠に降りるところが霧のせいでちょっとわかりづらかったです。
中尾峠では下山ルートと分岐するのですが、行きは分岐点がわからないまま過ぎてしまいました。
ちなみに現地では、左の大きな岩が霧でぼやけて風に揺れる木々のように見えました。(そうでもない?)
晴れていたら庭園のようで美しいのだろうけど霧のせいで薄気味悪いです。
荷物をデポする
峠を登った先で、重い荷物をデポすることにしました。どうせ往復して峠に戻ってくるので。
倒れた看板のところに荷物をおいて携帯リュックに切り替えます。
軽くなると足取りも早い早い。
色とりどりの石
この辺りから硫黄のにおいがさらに強くなります。
霧と雨で山頂は全然見えませんが、火口に近づいていることを嗅覚で感じ取れます。
斜面も急になり登りもきつくなります。
岩肌に赤や黄色が混ざって火山っぽさが増してきてます。
きっと火口が近いに違いない。何も見えないけど。
中の湯との分岐点
左に行くと中の湯。右が山頂です。
ここまで来ればあとちょっと。
憧れの山頂には何が待っているのか!?
焼岳山頂
はい、何も見えない!!
火口湖も噴煙も真っ白です。
ちくしょうーーー。
わかっていたとはいえ、やっぱ残念。悔しいいいい。
ガスの向こうをじっと見ていると、真っ白な谷底から、風とは違う「ぷおおおお」という音が上がってきます。
これはもしかして噴煙の音か!?
硫黄のにおいもこれまでよりも数倍強いです。
目にすることができない焼岳の火口がにおいと音とで「儂はここにいる」と僕の鼻と耳に語りかけてきているのかもしれません。
「僕は今、焼岳の山頂にいるぞーーーー!!」と火口に向かって大声で答えたい。
何も見えないけど。
山頂を左に少し歩いたところの岩肌が白色に塗られたようになっていてました。
硫黄臭が他より強そうに感じたので、子どもたちのお土産用に小さい白い石をいくつか拾いました。安上がりやなー。
風が強くなってきたのでおとなしく帰ることにします。
何時間待っても火口湖が見えることはなさそうなので。
中尾峠分岐点
来た道を戻り、途中でテントの詰まったリュックを拾って中尾峠まで下ります。
下山先は中尾高原です。
行きにはわからなかった分岐点が帰りにはわかりました。
標識、小さいし、低っ!(見逃し注意!)
この先は、新中尾ルートとの合流点まで藪の多い道が続きます。
雨の日はちょっとうんざりします。
中尾高原へ下る
滑りやすく、ときおり急な、森の中の道をひたすら下っていきます。
ここからゴールまでは長〜く退屈な下りをひたすら耐えます。
しかも雨がどんどん強くなっていくので疲労感も倍。
途中、少しだけ見るポイントがあるとしたら、次の3つです。
1つ目、秀綱神社。
ただの大きな岩のように見えますが、「神社」の表札があります。
ここの岩陰で雨宿りして水分補給しました。
2つ目、ヒカリゴケ。
写真だとわかりづらいですが、 確かに光ってました。蛍光塗料のような感じ?
3つ目、白糸の滝。
遠くから眺めるだけですが、清涼感があります。晴れた日ならもっとよかっただろうに。
近道!!
かなり歩いてだいぶ高度が下がり、下り坂と雨にかなり嫌気がさした頃「近道」の看板を発見!
あまりよくわかっていなかったのですが、このとき右手に大きめのスペースがあり、そこから先は車道だったようです。
舗装された車道を行くか、雨で道の悪い近道の登山道を行くか、の選択だった模様。
誘惑されるように何も考えずに「近道」に入っていきます。
さらに歩いて、川を渡ると……
焼岳登山口
ゴール!!
ゴールと言ってもまだ歩きは終わっていません。
次は中尾温泉を目指します。
あちこちで湯煙が上がっていて、温泉のにおいが漂っています。
中尾高原(足湯前)
そしてバス停に12時少し過ぎに到着。
しかし、新穂高ロープウェイ行きは電話予約の必要があり、電話してみると、直近の12時8分のバスは時間的にアウト。(前日に予約していれば!)
次のバスは15時8分なので待つのはあきらめて下の「中尾高原口」まで歩くことにします。
「中尾高原口」は1時間ごとにバスが来ていて、予約無しで乗れます。次は13時7分です。
その前に時間もあることなので、足湯につかっていくことにします。
屋根もなく雨なので誰もいません。
こんな日に足湯に入るなんてなかなか酔狂です。
傘をさして、濡れた靴下を脱いで、両足をお湯に入れます。
疲れが取れる……んだけど、雨に打たれて全然ゆったりできない。泣
中尾高原口
足湯からあがったら、あともうひと踏ん張り。
坂道をぐんぐん下っていきます。
舗装された車道なので登山道に比べたらずいぶん楽です。
15分くらいで到着!
これで完全ゴールです。
バス停で雨宿りしながらバスを待ちます。
バス停と車道を挟んで反対側に公衆トイレもあります。(但しこの日はコロナのため閉鎖されていました)
新穂高温泉までは行かずに深山荘前で下りると、無料駐車場が目の前です。
ひがくの湯
帰りは新穂高温泉に寄りました。
「ひがくの湯」は内湯なしの露天風呂のみという割り切った大胆な設計の温泉施設です。
何故か「うまい棒」が大量に置いてあり無料でもらえます。
子どもたちのお土産に5本持って帰りました。(お持ち帰りは5本までOK)
1泊2日の西穂高岳・焼岳縦走はこれにて終了!
西穂の絶景に大満足も、一番の目的の焼岳の火口湖が見れなかったのは残念でした。
中尾高原口からの登山ルートの様子がわかったので、焼岳はまたいつかリベンジしたいです。
中尾高原口〜焼岳の注意点
中尾峠の手前は藪が多かったので四苦八苦しました。
また霧が出ていたため、展望台から中尾峠で若干道に迷いました。(下山の分岐点もわかりづらかったですし)
中尾高原口は標高が1000m程度と低いので、登るなら標高の高い中尾高原(足湯前)か、その少し先の登山者駐車場をスタート地点にしたほうが良いと思います。
とはいえ中尾高原の標高も1200mなので、焼岳まで標高差は1200mほどあります。
今回僕は下山にしか使いませんでしたが、日帰り往復だとそれなりにハードそうです。余裕を持って出発したいところです。
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