【感想】西穂高岳・焼岳縦走 1泊2日 前編|晴天の西穂は360度の大パノラマ!

   9月の初旬の平日、新穂高温泉からロープウェイを使って西穂高岳、焼岳を登ってきました。


   一番の目的は活火山である焼岳の火口湖と噴煙を見ることです。

   2日間の予報は晴れ〜雨。

   果たして目的は果たすことができたのか!?


1日目コースMAPと各種記録

開始時間:7時39分

歩行時間:5h1m

歩行距離:9.0km

※ スタートは市営第3駐車場。ゴールは西穂山荘。ロープウェイに乗っている間と、西穂山荘でテントを設営している間は時計を止めました。それ以外の休憩時間は時計を進めています。

※※歩行距離はガーミン245で計測。登山の場合、実際の距離よりも2〜3割ほど長くなる傾向あり。


1日目 西穂高岳登頂

新穂高温泉駐車場

   9月7日、朝5時出発で新穂高温泉に向かいました。

   駐車場は深山荘前の登山者無料駐車場(市営第3)を利用しました。

   着いたのは7時40分ごろ。

   平日なのに8割以上が埋まっていました。びっくり。


   これ、お盆とか秋の3連休はどうなるんだろう……。


新穂高ロープウェイ

   運航時刻は季節により変わります。

   9月からは8時半が始発です。

   8時前に着いたのでまだ開いておらず、8時の開館を待ちます。


   待っている間に、建物の前にある水飲み場で水を汲みます。


   第1・第2ロープウェイの片道乗車券1700円+荷物代(6kg以上)300円で合計2000円でした。


   第2ロープウェイはまさかの2階建てで、窓も大きくて、すごかったですよ。

   家族でこれに乗りに来るだけでも楽しいかも。(お値段はかかりますが)


西穂高口駅

   暗くなる前に西穂高岳を往復したいので、展望テラスには登らず、千石園地もさっと抜けて、サクサクと歩き始めます。

   もしも家族で来ることがあったらこのへんはのんびり散策したいな。


西穂山荘

   さあ歩きます!

   晴れているので足も軽快です。


   テンポよく登っていくと、いきなり人工の建造物が現れ、これはなに?と思ったら、それが西穂山荘でした。

   コースタイムよりも随分速く、50分くらいで到着しました。え、もう!?って感じ。


   受付を済ませて、早速テントを張ります。

   コロナ禍なのでテント場も予約制です。


   西穂山荘のテント場はこじんまりとしています。


   その代わり、山荘に近いし、トイレも小屋の外の裏にあるので、トイレも近い。立地条件はいいですね。

   また奥にあるヘリポートの場所もテント場として使えます。(ヘリが来る日は使えないのかな)


   この日2番目だったので好きな場所に張れてラッキー、ということで、静かそうな奥のヘリポートの場所にテントを張りました。(ただ、結果的には移動しました。後述)


   だいたい30分位で受付、テント設営、軽食をすませて、重いザックを軽い携帯リュックに背負い直して、10時半ごろ西穂高岳を目指して出発。

   この日のために購入したおニューのヘルメットをかぶって、ワクワク。


第1通過点:丸山

   山荘を出発したらすぐ、ごつごつとした岩が待っています。

   ここを登ってさらにテクテク歩くと丸山。だいたい10分くらい。

   写真は撮っていませんが、ポコっとコブのような山です。

   帰りに通ったときは幼稚園児と小学生を連れた5人家族がこのあたりまでハイキングに来てました。

   ファミリーでもここまでならちょっとがんばって汗をかけば来れるからいいかも。


   振り返ると、明日行く焼岳のごっつい姿が美しい。


   横を見ると笠ヶ岳。


第2通過点:独標

   丸山を越えてしばらく歩くと、目の前に独標を見上げたアルプスらしい風景が広がります。

   こういうの見るとワクワクしますね。


   しかしヘルメットが暑い。

   必要になるのはもう少し先なので脱ぐことにしました。

   おニューのワクワクも暑さの不快感には勝てません。


   独標までは難しいところなくたどり着けます。最後の登りがちょっと急なくらい。


   わりとあっさり独標に到着!


「独標」の標識の下に「11」の文字があります。

   ここから西穂高岳まで大小11のピークがあることを示しています。


   これから目指すピークを撮影。


   大きなピークが3つあります。

   この右奥のピークが西穂高岳と思っていたのですが違いました。

   西穂は写真には写っていないさらに奥になります。

   ちなみに左手前が「ピラミッドピーク」です。


第3通過点:ピラミッドピーク

   独標から西穂高岳までの岩場が危険ということで、いよいよおニューのヘルメットの出番です。

   んー、頭にうまくフィットせず、ズレが気になる……。


   まず独標からの下りがかなり急です。慎重に降ります。


   このあと、「10」と「9」のピークを過ぎます。


   上の写真のように岩に数字が書かれています。

   数字がどんどん減っていくのを見ると励みになりますね。

   なお、僕は11,10,9,8,6,4,3,2の数字は確認しましたが、7,5はわかりませんでした。


    そして8番目がピラミッドピークです。


第4通過点:チャンピオンピーク

   6番目のピークから(たぶん)「チャンピオンピーク」を見上げたところ。


   金沢市民としては「チャンピオン」と見ると「チャンピオンカレー」が思い浮かんでしまいます。

   なおチャンピオンピークは4番目でした。


   この後の「3」「2」のピークは巻いてくれたのでやや楽でした。


   最後に急登が待っています。

 

   ここはちょっとだけ大変でした。


ゴール:西穂高岳

   そして西穂高岳山頂!!


   ゴールと言っても帰りがあるので折り返し点ですが、思ったよりも早く、12時半には着きました。

   晴れていたので山頂は360度のパノラマ!

   目の前には奥穂高岳。


   左に目をやれば槍ヶ岳から黒部五郎岳(たぶん)までが一望できます。


   振り返れば上高地と空の青。


   軽食を取り、ぼおーっと奥穂高を眺めてるとガスが出てきました。

   30分ほど頂上にいて景色を満喫できたので帰ることにします。


   あらためて来た道を見てみると大小のピークが連なっていて見た目はなかなか凄いことになっています。


   帰りは下りなので楽ですが、特に西穂高岳からの最初の下りは急なので慎重に。


   2時30分にはテント場に到着。

   明るいうちに戻れました\(^o^)/


テントの前にまさかの……

   テント場に戻ると、なんと自分のテントの前に別のテントが2張りも。


   混雑しているときならわかるのですが、なぜ平日で空いてるのに、しかもコロナ禍だというのに、こんな目の前を塞ぐような場所にテントを張るのでしょうか。マナーというか常識がないといいうか……

   ちょっとムッとしましたが、我慢してテントを移動することにします。

   まあ時間も早いし。


   移動した先は小屋の前の広場です。

   こちらは自分をふくめて3張りしかなく広々としていて落ち着きます。


黄昏どきをまったりと

   時間はまだ3時。テントの前にレジャーシートを広げて、持ってきたバナナチップをつまみにウイスキーをちびちびやります。


   強いアルコールがふわっと胃に広がる感覚!日が出ているうちの酒はうまい!

   ぼーっとしながら村上春樹のエッセイを読んだり、明日のコースを地図で再確認したり。

   晴れていて時間もあると、テント場でのんびり過ごせていいですね。

   こういう時間を過ごしたくてテント泊を選んでいることを思い出させてくれます。


   4時になったらご飯を炊いてカレー。

   毎度のごとくうまく炊けずお米の芯が残って決して美味しいとは言えない出来。

   水が少なかったかなぁ。


   5時過ぎに小屋の前のテーブル席に上がって、目の前の山を見ながら紅茶を飲んだりウイスキーを飲んだり。

   夕方のこの時間をまったり過ごすのってほんと最高!


   小屋裏のトイレの横から夕日も見れました。

   たぶん白山と思える方角。


   写真だとうまく撮れてないけれどええ感じでした。


女子会とラジオがうるさい

   明日の朝も早いので暗くなったら寝ます。

   ただ、なかなか寝付けません。

   しかも、8時過ぎまでヘリポート側のテント場(全員女子だったようで、場所を変えてよかった)の女性陣がお酒を飲んでるのか、わいわいしゃべっててちょっとうるさかった。

   あと、10時を過ぎても同じテント場の年配の方がラジオをつけててそれもちょっとうるさかった。

   人の少ないテント場なのになぜか音が気になる一夜でした。

   マナーって……。


2日目へ続く!

   明日はいよいよ念願の焼岳です。

   天気予報は雨ですが果たして……!?

   ⇒ 2日目はこちら!(【感想】西穂高岳・焼岳縦走 1泊2日 後編|火口湖も噴煙もガスのなか


独標から西穂高までの注意点

   登る前は「危険」という情報を見ていたので心配してヘルメットまで新規に購入しましたが、実際に往復してみるとそこまで危険な箇所はなかったように思います。

   注意するとしたら、独標からの下りと、西穂高の手前の最後の登りでしょうか。

   どちらも垂直に移動する感覚なので取っ掛かりや落石に気をつけないといけません。

   それ以外の場所は雨だと滑って危ないかもしれませんが、晴れていればビビらずに慎重に進めば問題ないと思います。


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