「ブチ」はスピッツの15thアルバム「醒めない」の12曲目に収録されています。
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僕のなかではアルバム「醒めない」後半の息抜き的な歌という位置づけなのですが、スピッツ界隈のTwitterを読んでると、人気は上々のようです。
とくに女の子に人気があるように見受けられます……と言ってもスピッツ男子のTweetが少ないので統計にはかなり偏りがありますが(^_^;)
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やや早口の部分の歌詞が面白いです。
「しょってきた劣等感その使い方間違えんな」
「ムエタイの女の子みたいな蹴り食らって」
「安全は信用すんなちょっと危ないはずよ全部」
など。
特に劣等感のくだりが好きです。
たしかに「劣等感」を都合よく使っていたこともあったなぁと過去の自分を思い出して、ハッとなりました。
そして「劣等感を利用するな!」と叱るのではなくて「使い方を間違えるな」と決して否定しないところにちょっと安堵しました。
まあ、どう使うのが正しいのかはわからないんですけども(^_^;)
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タイトルの「ブチ」はサビの冒頭で登場します。
「君はブチこそ魅力 好きだよ凄く」
ブチは地色とは異なる色の部分を言うので、他とはちょっと違う性格や特徴のことを指していると思われます。
「ナナへの気持ち」に出てくるナナもちょっと(かなり?)変わった性格だけど魅力的な女の子として描かれていますが、「ブチ」に出てくる子も同じ感じなのかもしれません。
ラストで「お上品じゃなくても 真面目じゃなくても」と言っているので、おしとやかで完璧な女性ではなくて、めっちゃ元気で変だけどなんだか惹かれてしまう子なんでしょうね。スピッツの歌に出てくる女の子っぽい。
そして、そんな子を好きになることで自分もまた変わっていくという恋愛像もいつもどおりです。
ちなみに自分が変化している歌詞がこれです↓
「優しくない俺にも 芽生えてる 優しさ風の想い」
優しさ風(ふう)って(^_^;)
そこはストレートに「優しい想い」でいいやん!とツッコミを入れたくなりますが、一筋縄では行かないのがこれまた草野さんらしいといえばらしい。
ちょっと変な子を好きになって、その子に恋することで自分もまた変わっていく、という恋愛観は大好物です。(恋って素敵。)
なのですが、個人的には「ブチ」はなんとなく苦手な部類に入っていました。
なんで苦手なんだろうとずっと思っていたのですが、どうも「君はブチこそ魅力」というフレーズがダメなようです。
一つは「ブチ」が身体的な特徴(痣とか?)に聞こえてしまうということ。
もう一つはそれが概念であれ身体的なものであれ、僕は本当に「ブチ」を魅力的に思えるのか?と自問したとき自信が持てないこと。
ほら、人と違う部分を好きになるのってなんだかかっこいいじゃないですか。自分は自分、という強さだったり、発見できる能力の高さだったり。
自分にはそんな度量も才能もないなーって。
まあ、歌っているのは度量ではなくて単純に好みの話で「人と違う好みだけど別にいいじゃん」ということだとは思うんですけども。
ああ、これも劣等感なのかな。
使い方を間違えるな、と言われそうな。。。
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