「ローテク・ロマンティカ」はスピッツの10thアルバム「三日月ロック」の6曲目に収録されています。
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まずタイトルが傑作です。
ついつい口ずさんでしまうキャッチーさと、いろんな名前に使えそうな語呂の良さがあります。
六畳一間の下宿で織りなす恋愛模様を描いた少女漫画「ローテク☆ロマンティカ」
ヒップホップとロックの中間、新世代バンド「ローテク✕ロマンティカ」
手動合体人力ロボットアニメ「ローテク△ロマンティカ」
などなど。
とりあえずタイトルにしちゃえば、なんだか面白そうな雰囲気がにじみ出てきます。
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「ローテク・ロマンティカ」というタイトルにはどういう意味があるのでしょうか。
ローテクは、ハイテクの反対なので「最先端技術ではない」という意味です。
ロマンティカは、ロマンチックのスペイン語読みらしいです。
合わせると「先端ではないふつうのロマンチック」あるいは「現実離れしていないありふれた空想」といったところでしょうか。
歌詞を読んでると、たしかにちょっと低空飛行(?)な感じの言葉が並んでいます。
「ねぐらで昼過ぎて」
「本当は犬なのに」
「ラブホのきらめき」
「秘密を安売り」
「しっぽを振りながら」
などなど。
でも歌全体に漂っているゆるい雰囲気や、歌詞の節々に見え隠れする等身大の主人公の姿に好感が持てます。
特に「足で触りあっている ふんづけてもいいよ」という歌詞は、こたつのなかで足の場所取りをしてじゃれあっている恋人たちの様子を想像して、にやにやしてしまいます。
お金はないけど、まあまあ幸せな同棲生活、みたいな。
そういう経験がないから、ちょっぴりうらやましくなるのでした。
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歌の中にはいつもどおり変な歌詞がいっぱい出てきます。
まずは「なにげなく噛んでやる ウエハースになれ」
語感がいいので意味もなく好きなフレーズですが、なんでウエハースなんだろ。
ちょっと魔法少女のセリフっぽくもありますよね。
ステッキを振り回して「ウエハースになぁれ♪」って。
それから「真ん中エンジンだけは ふかし続けてる」
これはつまり男の子ってことですかね。
深くツッコまないのが無難かもしれません。
なお、見慣れないカタカナの意味を調べてみたところ、
「あふれ出すアモール」の「アモール」は愛・愛人の意味、
「鳴り止まないブーガルー」の「ブーガルー」はラテン音楽の一種のことでした。
ガラクタや面白ネタが詰まった玉手箱みたいな歌だなとちょっと思いました。
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