HDD高速化アイテム”Optaneメモリ”導入のためのポイント

 "HP Pavilion Desktop TP01"を高速化したくなったわけ

   一ヶ月ほど前に長年使っていたデスクトップPCが壊れてしまい、HP製の”Pavilion Desktop TP01”というエントリーモデルを新しく購入しました。

   買った当初は、壊れた古いパソコンに比べて起動も速く満足していたのですが、少しずつ気になる点も出てきました。

   アプリを立ち上げると動きがもたつくことがちょくちょくあるのです。ダブルクリックした後にしばらく反応がなかったり。

   むかしはパソコンはこんなものだと我慢していたのですが、軽快なクロームブックを普段使うようになってからは、こうしたちょっとした反応の遅さがどうしても引っかかってしまいます。

   やはりここは少し奮発してでもSSD搭載モデルを買うべきだったか(Pavilion Desktop TP01はHDD)、と後悔しても仕方ありません。お金がないのも事実ですし。

   そこで今からできる高速化はないものかと考えるようになりました。

"HP Pavilion Desktop TP01"


SSDの載せ換えとOptaneメモリ追加どちらがいいか?

   高速化のための候補は2つです。

   ① SSDを増設してOSを再インストールする

   ② Optaneメモリというキャッシュ機能のあるメモリを追加する


①SSD案について考える

   SSDはHDDよりも高価というイメージがあったのですが、調べてみると、今はかなり安くなっていました。

   256GBのSSDがなんと5000円を切っている!

   自分のパソコンの使い方なら256GBもあれば十分です。

   256GBのSSDをシステムディスクにして、いま載っている1TBのHDDを内蔵のデータディスクとしてしまえば、OSの起動やアプリの起動はSSD上だから速いですし、大量のデータも内蔵HDDに収納できるので使い勝手は良さそうです。

   ただし、OSの再インストールのハードルがちょっと高い

   これまでパソコンの改造や工作なんてしたことがなかった人間なので。


②Optaneメモリ案について考える

   まず先に調べてわかっていることなのですが、今回改造するHPパソコン”Pavilion Desktop TP01”はBIOSの設定変更などの面倒な作業をすることなく、インテルのソフトをインストールするだけでOptaneメモリを使用することができます。

   これはパソコン改造初心者の自分にとっては非常にハードルが低いです。

   しかし、Optaneメモリの価格を調べたのですが、意外と値段が高い。16GBで約6000円、32GBで9000円です。

    SSDよりも高いというのはなんだか本末転倒です。


③そもそもOptaneメモリとは何か?

    Optaneメモリとは、簡単に言うと、アクセス速度の遅いHDDを助けてくれる足の早い助っ人です。

   頻繁にする仕事をOptaneメモリが覚えて、足の遅いHDDの代わりに働いてくれます。

   するとOptaneメモリはSSD並みの速さがあるので、HDDがあたかも速くなったように動作してくれる、というわけです。

   またOptaneメモリが覚えた仕事は電源を落としても消えません。なので再起動したあとも速さは継続されます。

   但し、メモリの容量(16GBなり32GB)を超えると古いデータから消されて新しいものに書き換えられるので、常に速いわけではありません。メモリ容量の制約を受けます。


   あくまでOptaneメモリはHDDにちょい足しするイメージなので万能ではありません。

   SSDを乗せ換えたほうが、安定して常時速くなるものと思われます。


   とはいえ、改造経験のない自分には、SSDを乗せ換えてOSを再インストールことは、ハードルが高く、どうしても躊躇してしまいます。(そもそもそれができるなら市販のパソコンを買ったりせず自作してる)

   一方のOptaneメモリは価格が高い。SSDよりも高いと、今度はお金を払うことに躊躇してしまいます。


④中古Optaneメモリ16GBに決める

   どうしたものかと悩んだ末、結果的に中古でOptaneメモリを買うことにしました。

   メルカリやPayPayフリマを見ると、16GBのOptaneメモリはけっこうな量が出回っていて、価格も2000〜3000円と安い。稀にほぼ未使用のものもあったりします。

   本当は32GB版がほしかったのですが、こちらは数が少なくて、使用年数が1年未満のものが見つからなかったので断念しました。


   僕が買った16GB版は週末のクーポン割引が使えたということもあって、たった1300円でした。使用年数も1年未満。

   お試しに買うにもちょうどいい値段ですし、気にしていたSSDの価格(5000円)よりもすいぶん安くすみました。

Optaneメモリ16GB

Optaneメモリ導入のポイント

「手持ちの市販パソコンがHDDなので高速化したい。でもSSDを換装するかOptaneメモリを追加するかどっちにしよう」と迷っている方は僕の他にもいるかもしれません。

   SSDが安価になった現在、あえてSSDではなくOptaneメモリを選ぶ理由はあるのか。

   Optaneメモリを導入するポイントは次の3点だと思います。

  1.  SSDのクリーンインストールがちょっと怖い(ハードルが高い)
  2.  細かい設定をしなくてもアプリのインストールのみでOptaneメモリが動作できるパソコンである(サポートに問い合わせるのが無難)
  3. Optaneメモリを中古で安く買うことができる(3000円以下。できれば2000円)

    上記3点が当てはまれば、導入のハードルが低く、価格も安いOptaneメモリを選択するのもありだと思います。

   ようは僕のように「クリーンインストールこわーい」「難しい設定しなくても動くー」「中古で安くてラッキー」という人ですね。


中古購入の注意点

   メモリは消耗品なので、なるべく試用期間・使用頻度の少ないものがいいと思います。

   僕はメルカリ、PayPayフリマで検索しましたが、試用期間が書かれてない場合は売り手の方に質問して聞いたりもしました。たいてい、その日のうちに返信がありました。

   また、型番を見ると「xxxW016xx」と「xxxJ016xx」というようにWのものとJのものがあります。

   Jの方が今年(2020年)発売したモデル(=新しい)のようです。商品ページに基板の写真がある場合は拡大して型番をチェックしてみてください。できれば新しいほうが良いですよね。

   中古価格の目安の一つは新品のSSDだと思います。SSD(256GB)よりも安くないと割高な気がします。


   また、中古の場合、ネジがついていないことが多いので要注意。

   このネジが曲者で、普通に売ってないので、事前にAmazonで買うかホームセンターに探しに行くかしたほうが良いです。

   僕は壊れたパソコンから抜いておいたネジにワッシャーをかまして対応しました。


次回 高速化の効果と感想

   ここまでがOptaneメモリ導入前のお話でした。

   次回は実際にOptaneメモリを取り付けて高速化した感想です。

   結論を先に書くと、Optaneメモリによって起動が速くなり、些細な点でもキビキビと動くようになり、値段と導入の手間に対しては十分満足な速度が得られました。

⇒ 続きはこちら! ”Optaneメモリ”追加によるHDD高速化の効果と感想

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