「YM71D」はスピッツの16thアルバム「見っけ」の8曲目に収録されています。
記号みたいなタイトルですが、「ワイエム71ディー」と読んでもいいし語呂合わせで「やめないで」と読んでもいいそうです。
*
これまでのスピッツの曲にはないちょっと異色なタイプの曲です。
おしゃれというか、アーバンな感じというか、軽く踊りたくなるような。
なんというジャンルなのか、知識がなくてわかりませんが、いつものロックとはちょっと違う。音楽雑誌「MUSICA」の「見っけ」特集を見直してみたら、全曲解説の「YM71D」の欄には「フュージョン」「AOR」という単語が並んでました。まあ、ジャンルを言われてもやっぱりわからないんですけども(^_^;)
ただ、ちょっと変わった雰囲気だけど、きちんとスピッツの音になっているのがまた面白いです。
チャッチャッチャッという軽快なリズムが気持ちいいし、草野さんのふわっとした歌い方も心地いいし。ちょっとアダルトな雰囲気も好きです。
* *
アルバムが発売された当時から、この歌は「初夜」を歌っているのでは?というコメントが多かったです。
僕は何気なく聴いていたのでなんとも思っていなかったのですが、そう言われてあらためて聴いていみると、たしかにそんな感じがします。
「初めては怖いけど 指と指 熱を混ぜ合わせよう」とか、その最もたるところですよね。
初めてだし怖いし、指とか、熱を混ぜ合わせる、とか、なんていうか、もう、キャーって叫んで顔を覆いたくなります。
その調子でもう一つのサビの方を読むと、もうそういう行為の隠喩としか見れなくなってしまいます。
ちなみにこんな歌詞です。
「長すぎた 下りから ジャンプ台にさしかかり マグレにも 光あれ どこまでも 跳べるはずさ二人」
初めてなので、うまくできずに苦労したのかな、とか。ようやくつながって、昇天するほど気持ちよかったのかな、とか。もう官能小説かよ、って感じです。恥ずかしいいいいーーー。
そんな官能的な(?)リリックを読みながら、この歌の間奏を聴いていると、なんだか足が地から離れて、夜空に浮かんでいるような、フワフワとした心地になります。
間奏もキラキラしていてこの歌の好きなところの一つです。
まとめると「YM71D」はおしゃれで夜空に浮かんでいるよう心地になれる歌です。
ちょっぴりエロいですが。
* * *
余談ですが、nest mini(Googleのスマートスピーカー)に「OK, Google. スピッツの『やめないで』をかけて」と話しかけると「スピッツの『ワイエムななじゅういちディー』ですね」と言って「YM71D」をかけてくれます。
曲目の読み方が違っても対応してくれるとは、さすがGoogle先生!
ただ、「ななじゅういち」なんですね。僕は「なないち」と読んでました。
まあ、どっちでも大した差ではないのですが。なんとなく気になったので(^_^;)
コメント
コメントを投稿