「君と暮らせたら」はスピッツの6thアルバム「ハチミツ」の11曲目に収録されています。
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アルバムラストを飾るにふさわしい爽やかでエバーグリーンな曲です。
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アルバムラストを飾るにふさわしい爽やかでエバーグリーンな曲です。
まず12弦ギターを起用したイントロがクリアで気持ちいい。
韻を踏んだAメロがこれまた気持ちいい。(と書いてから脳内で再生してみたら、4回あるAメロ全部が韻を踏んでるわけじゃないですね。①ミどりのトンネル、③ジグザグこだましながら、④ミ上げれば。)
歌詞も爽やかです。「緑のトンネル抜けて」とか言われたら「トトロかよ」ってツッコみつつ、ふわふわした心地になります。
スピッツの歌って意外とさわやなものが少ない(!?)ので、このエメラルドグリーンでスカイブルーな感じはけっこう貴重なのではないかと思います。
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イントロもいいし、Aメロもいいし、短くまとまりつつ、間奏も忘れていない構成もどれも素敵ですが、なんといってもいいのはサビです。たった一文のサビがグッと来ます。
「可愛い歳月を 君と暮らせたら」
サビこれだけかよ!って思いますが、なんだかとても好きです。
楽しいでもなく、嬉しいでもなく、幸せなでもなく、かわいい歳月、というのがいい。
もっと言うなら、かわいい時間でも、かわいい君でも、かわいい二人でもない。
「可愛い歳月」という言葉からは、笑ったり泣いたりしながら幸せそうに暮らしているかわいい男の子と女の子のカップルがふわっと浮かんできます。
かわいい × 歳月 というカップリング、最強すぎです。
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「君と暮らせたら」は最後の最後にどんでん返しのようなCメロが付いてきます。
「今日も眠りの世界へと 滑り落ちていく」という歌詞のとおり、メロディもすうーーっと眠りに落ちていくように沈んでいきます。
最初聴いたときは「え?何これ」って、前半からのあまりの変わり様に違和感ありまくりでしたし、今でもなんだか変な感じの終わり方だなーと思います。
まるで「今までのは全部夢でした」という夢オチみたいな。
ただ、このCメロを聴き終わってから一曲目の「ハチミツ」に戻ると、きれいにつながっている感じがするんですよね。
眠りに落ちて、ハチミツの森のなかで目をさますような。
そんなわけで何度もアルバムをリピートしてしまうのでした。
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