したい人・されたい人 〜スピッツ「Na・de・Na・deボーイ」感想

「Na・de・Na・deボーイ」はスピッツの12thアルバム「さざなみCD」の4曲目に収録されています。
スピッツ「さざなみCD」

   アルファベットの入ったタイトルがスピッツにしては珍しいです。
   こう言ったら失礼かもしれませんが、この歌はサビよりもAメロが素晴らしいです。
   早口でちょっと何言ってるかわからないAメロが愉快です。

「イッキ飲みエスプレッソ」
「HP増えていってんぞ」
「今なら言えるアラッソ」
「乾いた風がサラッと」
   など、どれもゴロもいいです。

   それに加えて、エスプレッソは一気飲みするもんじゃないでしょ!とか、なんでいきなり韓国語!?とかツッコミどころ満載なのもよいです。
   ちなみに、アラッソは韓国語で「わかった」の意味だそうです。

   Aメロのインパクトに比べるとサビはやや凡庸に感じなくもないですが、タイトルにもなっている「ナデナデボーイ」という言葉が面白いです。
   草野さんのことだから、これは女の子にナデナデされたい男の子のことを歌っているんだと思います。
   でも、女の子の頭というか髪をナデナデしたい男の子も少なからずいると思います。女の子の髪を触る行為ってちょっとエロチックなので。
   そして、草野さんにナデナデされたい女の子も大勢いると思います。(ナデナデしたい女の子もいそう)
   みんながみんなナデナデを求めたり求められたりしてる。

「Na・de・Na・deボーイ」がステレオから流れるたびに、ナデナデされたい男子とナデナデしたい男子とナデナデされたい女子とナデナデしたい女子が集まって騎馬戦ならぬナデナデ合戦をしているカオスな光景を想像をして、ニヤニヤしてしまうのでした。