雨のパレード「BORDERLESS」感想 その1 〜新しい雨パレと初回限定盤の紹介

   雨のパレードの4thアルバム「BORDERLESS」を聴いてます。
雨のパレード「BORDERLESS」

   このアルバムからベーシストの是永さんが抜けて3人体制になっています。
   そのことがどんなふうに彼らの音楽に影響を与えるか不安でした。(なんとなくですが、バンドからメンバーが減ると音が固くなる印象がある)
   しかし、届けられたアルバムは音が小さく固まるどころか、むしろ開放的に広がっていました。
   インタビューを読んだり、発売直前に行われたyoutubeでの生配信を視ていると、メンバーの脱退を機に、バンドを再スタートする気持ちで楽曲作りに取り組んだようです。

   そんな新生「雨のパレード」の音楽は「ボーダレス」というアルバムタイトルにふさわしい、枠のない、あるいは枠の見えない、開放的で自由な空気に包まれています。
   前作「Reason of Black Color」も多国籍で奔放な印象でしたが、あらためてふりかえってみると、そこにはまだまだ硬さが残っていたように思います。
   今作はその硬さがない。ふわっと軽いのです。音が伸びやかで、音楽が踊っている感じ。

   1曲目の「BORDERLESS」から始まり②「Summer Time Magic」、⑤「Trust」、⑧「EXIT」、⑩「Material」、ラストの「Ahead Ahead」まで、どれもゾクゾクし、心が踊ります。
   ライブに行くのが楽しみになります。

   この心踊る感じは、発売日に発表された「BORDERLESS」のMVを観るとよくわかります。
   大きなフラッグをバックに演奏している姿がかっこいいし、何か新しいことが始まる予感にワクワクします。コーラスもすごくいい!


   ちなみに、発売直前に行われたyoutubeの生配信で語られたメンバーのオススメ曲は「BORDERLESS(福永さん)」「Halleryah!!(康介さん)」「Walk on(実音穂
さん)」でした。(福永さんと康介さんは逆だったかも?)
   それぞれのオススメ曲を意識して聴いてみても面白いかもしれません。

* * *
   次に、初回完全限定生産盤の内容について、です。

   本編CDに加えて、ライブCDが付いていきす。
   ライブCDは2019.04.24のTOKYO_Liquidroomのライブ演奏が収録されています。
(まだ聴けてませんが、ライブCDやライブDVDって一番うれしい特典ですよね。楽しみです)

   アルバム本体はA4サイズとかなり大きい。
   ドイツ装という製本になっていて、表紙に厚紙を貼ったような格好になっています。

   中見はメンバーの写真と、歌詞カードと、インタビューから構成されています。
   インタビューは文章が計4頁あります。実音穂さんが1頁、康介さんが1頁、福永さんが2頁です。サイズが大きいので1頁でも読みごたえがあります。
    初めてプロデューサーと一緒に作ったことによる戸惑いや新しいものを取り込めた喜び、今まで以上に歌詞作りに葛藤があったことなど、赤裸々に書かれています。インタビューを読んでからアルバムを聴くとまた新しい感動があります。

   値段はちょっと張りますが、まだ販売しているようなら初回版を買うことをおすすめします。

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   アルバムの全曲感想を書きました。(2/4追記)
・ 明るい未来へ!雨のパレード「BORDERLESS」感想 その2