何かすごいものが隠されている……かもしれない ~スピッツ「シャララ」感想

「シャララ」はスピッツのスペシャルアルバム第3弾「おるたな」の11曲目に収録されています。

   アップテンポで演奏時間は3分と短いです。パッと始まりスッと終わっていきます。
   同じように短い曲に「ハイファイローファイ」があります。あちらが荒っぽいライブチューンだとしたら、こちら(シャララ)はちょっとおしゃれな匂いがします。

   さて、この歌の注目ポイントは何と言っても「シャララ♪」がどこに入るかです。

   普通はサビかラストに来ると思います。
   カーペンターズのあの曲や大黒摩季さんのあの曲みたいに、サビで「シャララ~」とか「ら・ら・ら~」と歌って歌詞を付け足すか、徳永英明さんの「君の青」みたいにラストで「ラララ」を合唱するか。
   でもスピッツの場合はそのどちらでもなくて、「シャララ♪」がBメロにきます。
   最初聴いたときは「え、そこ!?」って驚いて椅子から転げました。(嘘です)

   前後の歌詞を見てみると、「明るい明日を信じて」「君はもう誰かの恋人?」「優しくしてくれ 誰でもいい」と、いつになく表現が直接的です。草野さんの歌詞にしては不思議なところが少ない。
   これは何かおかしいです。不思議なところやおかしなところ、変態チックなところがないなんてスピッツらしくありません。

   もしかしたらですが、Bメロには本当は歌詞があったのではないでしょうか。
   Aメロとサビでは普通のストレートな言葉を並べておいて、Bメロでは全く別ものの世界を展開していた。しかしあまりにもすごすぎて(主にエロ方向に)、これはさすがにダメだということになり、伏字やピー音の代わりに、シャララでお茶を濁すことにした、という経緯を推測します。

   実は「シャララ」には、ピンクのまんまるよりも、世界一の君のアレよりも、5円玉の穴よりもエロくてもっとすごいものが歌われていたのかもしれません。
   もう、メンバー全員がスタジオで赤面して無言になってしまうくらいの。