飛べる!スピッツ的ダンスミュージック ~スピッツ「ババロア」感想

「ババロア」はスピッツの10thアルバム「三日月ロック」の5曲目に収録されています。

ルバムが発売された'00年代前半、僕はトランス/テクノに傾倒していました。だからデジタルなダンスミュージックアレンジのこの曲は当時の自分の心をグッとつかみました。

   クールだけど適度にキラキラ感のあるイントロ。4つ打ちのリズム。淡々としたメロディからじわじわと上がっていくBメロ、そしてサビの昂揚感。身体がうずうずして踊りたくなります。

   歌詞もかっこいいですよね。「だから俺は飛べる」と言い切ってみたり。「止まらないメロディ」「まっすぐに咲いた白い花」と、ブレない様子を描いてみたり。
「宇宙の肌に触れる」とかちょっとぞくぞくしてしまいます。
   個人的に一番好きな歌詞は「まだ壊れないでよ 柔らかな毛布を翼に変える」です。
   繊細さと脆さ、そしてそれらを覆おうとする強さが感じられてとてもいい。毛布もいい。

は「ババロア」がどんなものか知らずに、たぶん洋菓子なんだろうなぁと思ってずっと聴いていたのですが、この感想を書くにあたって、ふと気になって検索してみました。
   なんかプリンやムースみたいなお菓子なのですね。

   今まで知らずに聴いていたんかい!ってツッコまれそうですが、なんとなく知らないままでいた方が、未知の食べ物を想像して不思議な気持ちのままで聴けるかなって。
   ちなみに漠然としたイメージではもっと硬そうな食べ物を想像してました。

    あ、なんだろ。ムースみたいなデザートだとわかった後だと、「まだ壊れないでよ」や「宇宙の肌に触れる」という歌詞のニュアンスも違って聴こえますね。
   んー、やっぱりタイトル名の意味くらいは知っておいた方がよいかも。。。笑

うライブで聴くことはないかなと思っていたら、今年のゴースカvol.7で歌ってくれました。
   いやー、嬉しかったし楽しかったですね。
   サウンドがすごく気持ちよくて、ずっとピョコピョコ飛び跳ねてました。テンポも速すぎずちょうどいいので、いくらでも飛んでいられる。
   10年以上前によくトランス系のクラブに通って朝まで踊り明かしてたころを思い出しました。

   5分間ずっと飛び跳ねてたので終わったころにはちょっと息切れしてた。
   でもそんなに飛び跳ねてる人はフロアを見渡して自分一人でした。あれー??
   すっごく楽しかったんだけど、一人だけノリが違ってたので、今思うとちょっと恥ずかしい。

   スピッツ的ダンスミュージックだと思うんですけどね……もっとみんな跳ねよぅ!