雨の日のキャンプ ~白山吉野オートキャンプ場 感想

雨のキャンプ場

   9月8日、雨とわかっていて、家族でキャンプに行ってきました。
   場所は毎年恒例の「白山吉野オートキャンプ場」です。

   今回は雨の日のキャンプ場はどんな感じで、雨のキャンプはどういうものかを書きます。




なぜ雨の日にキャンプに行ったか

   天気予報で土日の降水確率は80%以上で、終日雨は確定していたのですが、それでもキャンプに行ったのには理由があります。
  • 7月に同じキャンプ場を予約していたのですが、子供が風邪で行けなくなり、9月に変更した経緯があり、2回連続でキャンセルするのはなんとなく負けた気がする
  • 吉野オートキャンプ場の予約ページを見るとこの先一月の週末はすでに予約が埋まっており、今日キャンセルすると今年はもう行けそうにない
  •  今後のために、勝手の知っているキャンプ場で、雨のキャンプを練習しておきたい
  • 事前に何度も「Yahoo!天気」を見て、テントを立てる時間は小雨で、キャンプ中は風も無さそうという情報も得ることができたので、これなら安全に楽しむこともできそうと判断した
   子供たちは雨でもお構いなく乗り気だったのですが、妻は雨のキャンプにかなり後ろ向きでした。
   仕方ないので妥協案として、テント場をフリーサイトから車を横付けできるオートサイトに当日変更しました。3000円増しが痛いですが、荷物運びが楽になるのと、隣りに車があると安心感が増すので。

まさかのキャンプ客ゼロ

   ぽつぽつ雨のなか、車を白山方向に走らせ、キャンプ場に着いたのは13時を回ったくらいでした。
   キャンセルがいっぱい出てるだろうなぁと思っていたのですが、受付に行ったら、自分たち家族以外まさかのお客ゼロ!!……みんなキャンセルしたみたいです。
   えーー、静かなのはいいのですが、寂しすぎる……。
雨の日のキャンプ場

   昨今のファミリーキャンプブーム、アウトドアブームはメディアの作った虚構なのかと耳と目を疑ってしまいます。これくらいの雨で全滅って。父さんは悲しいよ!!
   まあプラスに考えれば、自分たち家族で広い敷地を貸し切りってことで、ヤッホー!
   もう楽しむしかないです。

小雨のテント張り

   雨は大振りではなく小雨。
   全員カッパに着替えてテント張りの開始です。
   順番は、簡単に立つタープから立てて雨よけを確保した後、面倒なテントを張ります。

  しかし、タープのロープがまたも絡まっている!前回絡まっていた反省から絡まらないようにロープをまとめてではなく個別に束ねたのに。なぜ??
   仕方ないので、屋根のある所で妻にほどいてもらいます。幸いなことに前回ほどぐちゃぐちゃに絡まってはいなかったので、しばらくしたらほどけました。

   さあ急いでタープを張ります。
   今回は秘密兵器(?)として、ポールを2本追加して、片側を150cmほど高くしました。これで家族5人がテーブルを囲んでも高さに余裕ができます。

   タープの位置が決まったら、次にテントの入り口がタープと合うように、テントを張ります。
   まだ力仕事ができない子供たちにはポールを持っていてもらったり、ペグの仮打ちをしてもらったりしました。
   雨のなか30分くらいでなんとかテントとタープが完成。
雨のテント&タープ

   それからテントの下に敷くマットや、タープの下に置くテーブル、イスを運びました。

雨のBBQ

   雨なのでアスレチック広場で遊ぶこともキックボードで散歩に行くこともできないので、子供たちが退屈し出す前にBBQの準備を始めました。

   小さいコンロですが、子供がまだ小さいのでこれで十分。
   着火剤を2個投入すれば木炭に簡単に火が付くので、火起こしに困ることもありません。お父さんの腕の見せ所がないのはある意味便利になった証拠でもありますね。
肉、肉、肉~♪

   鶏肉、牛肉、ウインナー、豚肉の順にじゃんじゃん焼いていきます。

   肉が焼ける音や匂いにつられて「肉、肉、肉~♪」と三男が踊りだします。
   途中に野菜をはさむと、「肉じゃないの~?」と急に不機嫌になったり。
   なかなか楽しい奴に育ちました。

   16時半ごろ、肉を焼ききってBBQは終了。子供も大人もお腹がちょうどよく満たされました。(※お肉は700gくらい)

   雨は時おり強くなったりもしましたが風がないので、タープのなかに雨が吹き込むこともなく濡れたりはしませんでした。
   ただ、困ったことが1つ。秘密兵器のつもりで追加したポール2本のせいでタープの先端の高さが上がり、屋根の角度が緩くなり雨が流れずにタープの途中で水が溜まってしまうのです。
   定期的に下から手で持ち上げて雨を落とさないとタープが水の重たさでたわんでしまいます。
   これは結局、追加した2本のポールの1本を150cmから100cmに短くして傾斜をつけることで解決しました。100cm側に水が流れるようになり水がたまらなくなりました。
タープ
タープの右手前を低くして水が流れるように

めおと岩温泉 

   日が沈む前に近くの温泉に行きました。
   雨なので外で遊べないだろうということで、温泉は当初からの予定でした。
めおと岩温泉

   めおと岩温泉は何度か行ったことがありますが、広くない代わりに安くて人も少なくておすすめです。なかには小さいですが畳敷きの休憩所もあります。
   プレパスを持っている県内の方ならば子供は無料になります。(大人は370円)

   浴場に入ると、湯舟にはたくさんのアヒルのおもちゃが並べてありました。
   その中の1羽だけ巨大サイズのアヒルがあり、それをめぐって長男と次男が喧嘩をし出します。どうでもいいーーと心の中で叫びたくなりました。
   そして、久しぶりに三男を妻に預けたのですが……女湯から上がってきた妻が「もう次からは三男は男湯でお願い」と疲れた声で言いました。
   いったい、女湯で何が!?

   温泉を出たのは18時ごろ。雨の日ということもあり辺りは暗くなっています。
   さあ、帰ったら子供たちが楽しみにしているお菓子パーティです!

夜のお菓子パーティ

光る十六茶

   すっかりキャンプでは恒例となったお菓子パーティ。大人にとってはお酒の時間です。
   雨が降って寒いのを心配しましたが、幸いなことに雨が止んでいたので、長袖を着ていれば平気でした。
   みんなでお菓子をつまみながら、子供たちは普段は飲ませないコーラを飲んだり、大人はビールや缶カクテルを飲んだり。わいわいと楽しい時間。
お菓子パーティ

夜の散歩、定番のカードゲーム、そして就寝

   三男が眠くなり始めたので19時半ごろにお菓子パーティは終了し、歯を磨いて寝る準備に入ります。
   まだ雨はやんでいたので、虫篭と虫網を持って夜の散歩に出かけます。
   邪魔なテントがなく各サイトの道標が緑色に光っている光景が美しかったです。
   雨のおかげで誰もいないからこそ見れた光景ということでけっこう貴重かも??
夜のお散歩

   夕方に昆虫ゼリーを仕掛けた木を見て回りますが、次男が捕まえたがっていたカブトムシやクワガタはいませんでした。雨も降っていたし、会うのは難しそう。
   しばらくしたら雨がパラついてきました。
昆虫ゼリー

   テントに戻ってランプの下でババ抜きとUNOをやりました。
   UNOを2回終わったころ三男が眠り出したので、ゲームは終了。戦績は、ババ抜きは僕が1回勝ち、UNOは次男が2回勝ちました。
   21時前には就寝。雨が少しずつ激しくなり始めます。

真夜中の雨

   天気予報で予めわかっていたのですが、2日間のうちで一番雨量が多くなるのが夜中でした。

   夜、目が覚めるたびにスマホで「Yahoo!天気」を確認していたのですが夜12時ごろと3時ごろの降水量が10mmで一番多かったようです。
   テントを打つ雨の音も大きかった。ただ風はなかったので(ネット上では風速2m)、テントが揺れることはありませんでした。
   雨漏りもありませんでしたが、フライの内側が意外と濡れていて、少し心配になりました。
   うちのテントはインナーの天井部のメッシュがクローズできないので水滴が落ちたらダイレクトに寝室に入ってきます。……なんとかそんなことにはならずにすみましたが。
   一度、夜起きてテントの周りを見て回りましたが、地面が水分を大量に吸ってぐちょぐちょになっている以外は特にテントそのものは大丈夫そうでした。

雨のやんだ朝

   朝は雲こそあやしかったですが、雨は降ってませんでした。
   5時半から6時にかけて起き、子供たちと昨日仕掛けた昆虫ゼリーを見て回りましたが、蟻がいっぱい群がっているだけでお目当てのカブトムシもクワガタもいませんでした。残念。
   代わりにトノサマバッタを捕まえました。いちおうそれで長男も次男も満足の模様。

   朝食前に昨日は遊べなかったアスレチック広場で子供たちと遊びました。「いろおに」をしたり。軽く走りました。子供は朝から元気よのぉ。
アスレチック広場

   朝食はカップうどんとフランスパンです。
   登山用の携帯コンロでお湯を沸かしてカップうどんを作ります。そのあと、網に変えてパンを乗せて軽く焼きました。
   料理と言えるほどのものではないですが、外で食べると何でもおいしい。

   朝食が終わったら、休む間もなく撤収です。雨の降る前に片づけたい。
   子供たちにも手伝ってもらいます。雑巾でテントに付いた水滴を拭いてもらったり。ポールを短くしてもらったり、抜いたペグを回収してもらったり。設営よりも撤収のときの方が力仕事が少ないので子供が活躍してくれますね。
   なんとか雨が降る前に撤収できました。サッとですが雑巾でも拭けたので意外と濡れたままにならずにすみました。

雨の日のキャンプ まとめ

   あとで子供に聞いたら雨でしたが楽しかったそうです。よかった。

   雨の日にどうやってキャンプを楽しむか?
   特に何かしたわけでもないし、特別な道具を持って行ったわけではないので、とりあえず言えることは、風がないこと、寒くないことですかね。
   風があるとどうしてもタープの下に雨が吹き込んできますし、寒いと震えて苦行になってしまいますし。
   参考までに2日間のYahoo!天気のデータを載せます。(うろ覚えなので違ってたらすみません)
  • 風速 2~3m
  • 気温 20~25℃
  • 降水量 2~3mm程度。最多で10mm

   結論としては風がないなら雨でもキャンプに行っていいと思いますよ。
   行けば行ったで何かしら楽しいことはあると思います。
   雨のなかの設営も終わってしまえば良い思い出ですし。普段は人でいっぱいのキャンプ場がガランとして静かなのも悪くないです。
   特に雨が降る夜の雰囲気は寂しいなかにも独特なものがあり素敵です。
緑色の道標

   あとは設営と撤収のときに雨が降ってないか弱いといいですね。土砂降りだと気持ちが萎えます。

   それから温泉に行くなど途中でキャンプ場を離れてみるのもいいと思います。
   ずっとテントだと疲れますしね。

   最後に、雨の日の持ち物は、カッパ、長靴は当然として、雑巾は多めに持って行った方が何かと助かると思います。以上!!

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