"それでも世界が続くなら"「消える世界のイブ/アダムの林檎」感想

   CDの売り上げ貢献と、地元のCDショップの衰退防止のために、ささやかではありますが、毎月一枚以上はリアル店舗でCDを購入しています。
   5月に購入したCDは、"mol-74"の「colors」と、"それでも世界が続くなら"の「消える世界のイブ/アダムの林檎」です。前回、「colors」の紹介をしましたので、今回は「消える世界のイブ/アダムの林檎」の感想になります。

"それでも世界が続くなら"とは

   ぱっと見に、どれがタイトルでどれが名前かわからないですが、こっちがバンド名です。主語と述語から成っていて、ちょっと変わってます。
   CDについていた帯の紹介文を読むと、バンド名の由来は「もう一度バンドをやるなら、バンド名なんかなくていい」という理由から、「続」という言葉の入った「固有名詞ではない文章」として付けられたそうです。んー、わかるようなわからんような。
  紹介文の最後には「ライブハウスが生んだ国内最高峰の日本語オルタナティヴ・ロックバンド」とあります。

   粗削りでちょっとクセがあるボーカルと、ノイジーなギターと、全体的にスモーキーなサウンドが特徴的です。

「消える世界のイブ/アダムの林檎」感想

   ボーカルの歌い方は決してスマートじゃなく感情全開で、粗野にも感じられます。また、歌詞もややくどいというか、洗練されていない。言いたいことを全部詰め込んで、取捨選択を放棄したような印象があります。普段自分が聴くタイプの音楽からやや外れています。
   でも、その荒々しさが心の表面をがりがりと削りとり、心の奥の方へと響いてきます。サウンドも力強くかっこいいです。

1.消える世界のイヴ: 霧の中からそっとささやきかけてくるように、静かに歌は始まります。中盤以降のギターとドラムの轟音での盛り上げ方はずるいです。「生きてみたいの」という歌詞が印象的。
2.アダムの林檎: 1曲目とは打って変わってアップテンポな曲です。静から動に変化する曲配置がうまいです。イントロ無しで始まるサビの最初の歌詞「最低な僕たちは ただ褒められたかったのです」がインパクトがあります。ハッとさせられる。ノリもよくかっこいいです。
3.アラームと起床: つぶやくような歌い出しですが、これもアップテンポな曲です。疲労感、倦怠感のある歌声がいいです。
4.寝ていたい: ギターの弾き語り。シャウトしているのですが、声がかすれている。それとも、そういう演出なのか。ちょっと判断に迷います。まだ寝ていたい……
"それでも世界が続くなら"「消える世界のイブ/アダムの林檎」

   画像がほしいので、Amazonに行ってみたのですが、検索に引っかからなかったので、仕方なく写真をパシャリ。ネットで調べてみたら、このCDはタワレコ限定版でした。欲しい方は、お近くのタワレコへGo!!