LIVE DVD & Blu-ray『SPITZ JAMBOREE TOUR 2016 “醒 め な い”』感想

 『醒めない』のライブBlu-ray(初回限定盤)が5月4日に届きました!
  ライブの感想は金沢公演のときのものを別記事で書かせていただきました。金沢公演とBlu-ray(以下、BD)のセットリストは「空も飛べるはず」と「夢じゃない」が入れ替わっただけなので、曲ごとの細かい感想は割愛して、自分がよかったと思ったところや見どころを書いてみたいと思います。

ジャケットと内容物

  とその前に、BDのジャケットと中身の写真を載せておきます。(オーディオもそうですけど、手にしたら嬉しくて、ついつい載せたくなります、すみません)

  まずは表紙。後光が射しているような草野さんのシルエットがかっこいいです。
醒めない(表)

  クールな青っぽい表紙に対して、やわらかいピンク色の裏面。コントラストが綺麗です。
醒めないBD(裏)

  ライブ音源を収録したCDとライブ写真のブックレットも付属しています。
  音源をお気に入りのDAP(デジタル・オーディオ・プレイヤ)やスマホに落しちゃえば、いつでもどこでもスピッツのライブを楽しめます。
  ブックレットの方は、楽屋でギターを持った草野さんを映したさりげないワンショットと、ギターを演奏中の三輪さんの前髪がぴょーんっと天に向かって立っている写真がいい感じでした。
BD1枚+CD2枚+ブックレット

よかったところ・見どころ

1)メンバー全員の表情がよく見える

  ボーカルの草野さんだけじゃなく、三輪さん、田村さん、崎山さんも万遍なく映っていて、全員の演奏中の表情をしっかり見ることができます。カメラワークもゆらゆら揺れていたり、激しく動き回ったり、変に凝ったりすることなく、丁寧に5人の演奏を追ってくれています。
  これまでのライブDVDよりも、草野さん以外のメンバーが映っている時間が多いように思いました。
  特に、普段は奥に隠れているドラムの崎山さんの表情が印象的でした。笑顔のカットが多く、”ああ、いつも笑顔でたたいているんだなぁ”って思いました。また、あんなに激しいドラミングなのに、マイクのないときも歌っていたりして、ほんと楽しそうです。見ている僕らも幸せになるような笑顔です。
  また、いつも通りの田村さんのはしゃぎっぷりと、いつも通りの三輪さんのクールなスタイルも健在です。田村さん、自由だなぁ。三輪さんはもう仙人ですね。
  クージーさんもちょこちょこ映ってます。

2)演奏している手もとがばっちり映っている

  ギターもベースも要所々々の演奏シーンでは見切れずに手の動きをばっちり映してくれています。ソロシーンはちゃんとギターにスポットが当たっています!(音楽番組とかだとソロなのにボーカルの顔を映したりしていることありますもんね)楽器を弾いている人には良い参考になるのではないでしょうか。
  また、ベースはどの曲がピック弾きか指弾きかわかっておもしろいです。バニーガールはテンポが速いのに指弾きなんですね。

3)ライブならではのアレンジとか

「運命の人」はアコギ中心のアレンジだったり。
「スパイダー」はベースが違っているのと、アウトロのキーボードが追加されていたり。
「楓」は後半の弾き語り部分の草野さんの歌声にぞくっとさせられたり。
「トンガリ’95」はラストにドラムのソロというご褒美が待っていたり。

4)子グマ!子グマ!ONLY YOU!

「子グマ!子グマ!」の例のCメロの大合唱を観て笑ってしまいました。いい大人がみんな待ってましたとばかりに、「子グマ」「子グマ」って。いいなぁ!
「バニーガール」の最後のサビで「オンリーユー!」って指さした草野さんのポーズがかわいかったです。ぎこちなさを隠しているみたいな感じで。
「こんにちは」の間奏がかっこよかったです。ここはギターとベースの共演だったんですね。息ぴったりの二人のプレイがしびれます。
「野生のポルカ」で草野さんと田村さんがそれぞれ、「イエー」「ウオー」って観客をあおるシーンがあります。そしてラストの大合唱。最高です。

5)好きな流れとか

  後半の「醒めない」から「こんにちは」までの畳みかけるような怒涛の展開が好きです。ライブ会場だったら、アホになって飛び跳ねていると思います。(というか飛び跳ねてた)
  あと、前半の「ビギナー」から「ヒビスクス」の流れもいいです。

最後に

  最近のライブDVD/BDのなかでは、ダントツの一番です!
「醒めない」というアルバムがそもそも素晴らしかったというのもありますが、映像の編集が良かったことも大きいです。丁寧にメンバー全員を映してくれていて、とても見やすく、それでいて、ライブの臨場感もあふれていました。
  何より、映像を観て、スピッツは4人みんなが主役なんだとあらためて教えてもらいました。ありがとうございます。

  また、メンバー全員がすっごく楽しそうなのが印象的でした。演奏している人たちが一番楽しんでるんですよ、しかもプロのハイレベルの技術を惜しみなく発揮して。それを観ている僕らが楽しくならないはずがない!
 何歳になっても、ずっとそのまま変わらずライブを続けていってほしいなぁと、心から思いました。

  あと、2度目ですが、崎山さんの笑顔がよかったです。なんだろ、惚れてしまった。

関連記事

・「醒めない」金沢公演の感想: http://tokagekami.blogspot.com/2017/03/spitz-jamboree-tour-2016-dvdbd_11.html
・「醒めない」アルバム感想: http://tokagekami.blogspot.com/2017/05/spitz15th-00.html