スピッツ「ミカンズのテーマ」感想

  突然の発表で、えっ、そんな賞があるの?っていうか、著作権管理ってJASRACじゃないの?って思ったのは僕だけじゃないと思います。ーースピッツ「渚」がNexTone Award 2017 Golden Medal」を受賞した件です。

 よくわからなかったので調べてみました。

NetTone:
「JASRACの健全な対抗軸」として2016年に著作権管理業務を行なうイーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の2社が合併してできた新会社。

NexTone Award:
  今年4月に2社が完全統合したことを記念して創設。(今回が第1回なのですね。そりゃ、知らないわけです。)
  前年(1月〜12月)における、NexToneで著作権管理をさせていただいている著作物の『著作権使用料分配実績上位3作品』の著作者及び音楽出版社を表彰する賞、だそうです。

  「金メダル」ということは、(NexToneのなかで)昨年最も日本中で歌われたり演奏されたり流れたりした歌が「渚」ってことなんでしょうかね。20年も前の曲が今でもそんなに人気だなんてほんとすごいなーと思います。

  草野さんのコメントの「……カバー曲として取り上げていただいたりというある種の『ご褒美』が大きな励みになっていたりもします。」という言葉がなんかとても素敵です。
  草野さん、メンバーの皆さん、おめでとうございます!

  そんな前ふりと全然関係なく、今日は「ミカンズのテーマ」の感想になります。(ミカン→オレンジ色→ゴールド色、むむ、強引かな)
  10thアルバム「三日月ロック」の4曲目に収録されています。

「ブルーハーツのテーマ」のようなバンドのテーマソングっぽい曲を作りたくて、できた曲だそうです。(記憶違いだったらすみません)
  テーマソングというにはやや冗長だし、タイトルのかわいらしさに反して歌詞の内容はネガティブというかシリアスだし、明るく乗り切れない感じがあり、正直、テーマソングとして聞くと、どうだろう?と首をかしげてしまうところがあります。
「ミカンズ 甘くて酸っぱい言葉かますぜ」というあたりはテーマソングっぽいかな。甘酸っぱい柑橘系はスピッツのイメージともよく合っていますし。

「ブルーハーツのテーマ」は短い歌のなかに、強い意志を感じられて好きな曲です。「諦めるなんて死ぬまでないから」というたったワンセンテンスだけのサビがかっこいいです。
  そういうシンプルで力強いフレーズが「ミカンズのテーマ」にはなかったのがちょっと残念。

  とはいえ、テーマソングとかそんなこと何も気にせずに聞けば、良い曲です。
  サビの部分のギターのカッティングは小気味良く、リズムに合わせて身体がうきうきしますし。「好きだと言えたらよかった そんな記憶でいっぱいだ」という歌詞は、聞くたびに、あいたたたたっと言いながら、額をぴしゃりとたたくリアクションを取りたくなります。
  ラストでは「実は恋も捨てず 虹の橋を渡ろう」と歌いきり、転んでもめげない、結構ちゃっかりした性格なのもいいです。

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|♪ ミカンズのテーマ(三日月ロック)

  そういえば、ジャケットの女の子がかじっている果物はミカンだとばかり思っていたのですが、今見ると、梨、ですかね。。。

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