スピッツ「ドルフィン・ラブ」感想

  4thアルバム「Crispy!」の5曲目に収録されいてます。
  健康ランドに行って、温泉に入って宴会場でまったり休憩してたら、突然軽快な音楽が流れ出して、正面にある舞台の幕が上がり、手品ショーか寸劇が始まる。そんな派手なシチュエーションで活躍しそうな、にぎやかで楽しい曲です。

  Aメロの「イルカの君は僕に冷たい」「トカゲのしっぽまだまだ死ねない」という言葉遊びがすごく好きです。童謡っぽいというか、児童向けの詩っぽいというか。できれば、動物3文字シリーズであと1匹か2匹続けてほしかったです。(カラス?キツネ?クジラ?)

  そして、サビの「自由に泳げたらいいな」では、ファルセット(裏声)でワンオクターブ高いところまで上りきった後に、地声に戻ってもまだ高音で伸ばしてきます。ここは、何度聴いてもほれぼれします。ほんと綺麗なハイトーンですよね。

  また、この曲は、草野さんの声にいつもよりも表情がついている気がします。「oh yeah」「火のなか」「何をしようか」のあたりがちょっとクセがあるというか、お茶目というか。明るくポップな感じを出そうとしたんですかね。いつもと違う声色なので、聞いていて、ついついにやにやしてしまいます。

  そういえば、冒頭で「健康ランド」の変な比喩を書きましたが、普通に水族館までドライブする車中で流したくなる曲、と書けばよかった。30代になると、もう全然ロマンチックじゃないですね……

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