スピッツ「オーバードライブ」感想

  3rdアルバム「惑星のかけら」の4曲目に収録されています。
  ダウナー系ロックナンバーです。いや、そんなジャンルがあるのかわかりませんが。

  正直に告白すると、これまで10年以上の間、「僕の天使マリ」を聴いたら、飛ばして「アパート」に行ってました。はい、申し訳ありません。
  最近、ランニング中に聴くようになって、これいい!!って思うようになりました。埋もれた名曲というか、(個人的に勝手に)埋めていた名曲というか。なんで今まで聞いてなかったのか不思議です。

  まずギターがかっこいい!イントロからどっしり入ってきて、歌が始まてってからもバッキングでギュンギュン鳴ってます。そして、間奏のソロも好き放題の野放し状態で音もでかく、雄たけびを上げてるようで、メロメロのかっこよさです。
  更に、間奏後半のラテンのような陽気な展開がまたいいです。wow wow wow yeah yeah♪ ふごふごいってる変なリズム音も剽軽(ひょうきん)でかわいい。
  最後はドラムが締めるのですがこれもかっこいい。ライブだったら、もうワンパート繰り返してほしいです。見どころです!

  そして、歌詞もロックな曲調に負けじと、いつになく男くさい感じがあります。
「美人じゃないけど 君に決めたのさ」といつもと違って主導権を握っていたり、「歌おう この世界中に響くような 獣の声で」と野獣系の片鱗を見せたり。そうかと思えば、「闇のルールで消される前に」や「だいだい色の太陽 答えは全部その中に」と退廃的な面もあったり。

  明るすぎず、暗くもなく、ヘビーでロック。サビの盛り上がり方が落ちていくような感じなので、ぐったりと壁にもたれて陰から太陽を眺めているような気分になります。そんな感覚もあって、ダウナー系ロックだなぁと思いました。
  夏に向かって これから、がんがん聴いていく一曲になりそうです。