スピッツ「惑星のかけら」アルバム感想

 初期3部作のラストを飾るのがこの「惑星のかけら」です。1992年9月に発売されました。
 僕が買ったのは高専生だった97~98年ごろでした。このアルバムも当時は中古市場でなかなか値が下がらず、帯無しで2300円と、学生の小遣いの範囲で買うにはやや高い値段で買った記憶があります。
スピッツ「惑星のかけら」
 スピッツのメンバー曰くグランジっぽいアルバムだそうです。グランジってどんなジャンルだっけ?とwikiで調べてみたら、「汚れた」、「薄汚い」を語源としていて、オルタナティブロックの一つらしいです。有名なバンドの例がいくつか出ていましたが、自分が知っているバンドにはニルバーナがありました。ほおー。

 たしかにこのアルバムは他よりも、ハードロック色が強い印象があります。
 しかしそれはオープニング曲「惑星のかけら」のギターのディストーションのイメージが強いからかもしれません。あらためて聴いてみると、3、5曲目はそこまでハードではないし、9曲目のシングル「日なたの窓にあこがれて」もやわらかい印象の曲です。
 ハードロックなアルバムというよりは、ハードな曲あるアルバムというほうが正しい気がします。

 そうはいっても、ギターにエネルギーがあるし、聴きごたえは十分です。縦ノリのいい感じの曲が多いので、最近はランニングのときのBGMとして聴くことが多いです。
 また、スピッツのニューアルバムを聴いてなんとなく物足りなさを感じたときによく思い出すのが、この「惑星のかけら」です。「もうちょっと『惑星のかけら』成分(=ロック成分)がほしかったなぁ」みたいな。

 さて、他でも書きましたが、僕の中ではスピッツの真骨頂は3~4分の短い曲の中にあると思っていて、その観点からすると、このアルバムの曲はちょっと長い。5分以上の曲が4曲もある。そのため、なかなか人におすすめしづらいところがあります。
 おすすめの2番手、3番手にはよいかもしれませんね。スピッツって、実はロックなんだぜって。
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 おすすめは「惑星のかけら」「僕の天使マリ」「アパート」「日なたの窓に憧れて」です。最近は思わず手拍子したくなる「白い炎」も好きです。

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