スピッツ「ワタリ」感想

 11thアルバム「スーベニア」の8曲目に収録されています。

「心は羽を持っている この海を渡っていく」というサビの歌詞どおり、遠くまで突き抜けていくような疾走感のあるロックナンバーです。

 ギター、ベースどちらの演奏もかっこいいです。
 ギターはイントロの荒々しいストロークから始まり、Aメロではクリアトーンのアルペジオ(っぽい)プレイが儚くて痺れます。
 ベースは全体的に太くていいなぁと思っていたら、バンドスコアを見ると、一部の演奏ではギターのコードプレイみたいに3音を同時に押さえて弾いているようです。

 「全て俺のせい」「愛されるような道化になった」と自虐的な歌詞も、「それでも掟を破ってく」というアウトローなかっこよさで許せてしまいます。

   この歌のハイライトは何と言っても間奏です。
 わりと長い間奏の後半部分のギタープレイがすごく好きです。
 澄んだ響きのなかにも、激しさがある。鳥が風を切って空を飛翔していく感覚。
 聴くたびに、体がうずうずして踊りたくなります。

 ライブで聴いたら、きっと、むちゃくちゃ飛び跳ねてるんだろうなと思います。