奇妙な長編小説 ガルシア=マルケス「百年の孤独」を読む終わる

 夏ごろに本屋の文庫コーナーで地味に話題になっていたガルシア=マルケスの「百年の孤独」を読み終えました。

 これ、手に取ってみるとわかるのですが、600頁超えでけっこう分厚いんですよね。

 しかも段落が少なくて文字もびっしり。

 最近はあまり本を読まなくなったのでこんな超大作をいっきに読む気力が湧きません。

 ということで一日5頁くらいずつのペースで読み進めました。

 出張で5日間ほど読まないときもあれば(なにせ重いのでかばんに忍ばせる気がしない)、興が乗って10頁以上進むこともあったり。

 だいたい4ヶ月ほどで読み終わったのではないかと思います。長かった!

 読みだした頃はまだ暑かったのに、終わってみると年が暮れていました。


 全部読んでみて面白かったかと言われると、面白い!でもよくわからん、というのが感想です。

 ざっくりとした話の内容は架空の街マコンドを開墾して生きるブエンディア一族の歴史を百年追いかけるというものです。

 ところが家系図がややこしい!

 子孫の名前がどれも「アウレリャノ」「ホセ・アルカディオ」「ウルスラ」ばかりなので区別がつかない。ただでさえ僕は人の名前を覚えるのが苦手なのに……。

 たぶん作者はわざと読者を混乱させて楽しんでいるのではないかと思います。


 また真面目な語り口に反して、当たり前のように空とぶ絨毯や幽霊が出てきたりします。

 突然女性の登場人物が空に消えたりもします。

 一大叙事詩のような重厚感があるのに、へんなところでファンタジーが入っている。もう何がなんだかわからない。

 だけど何か惹かれるものがある。

 また読みたいかと言われると1回でいいかなぁと思う反面、このへんてこな世界にもう一度身を置きたくもなる。

 不思議な読後感のある作品でした。


 ひまなときにチビチビとウイスキーを片手に数ページずつ読むといいかもしれません。

 現実の難しいことがどうでもよくなってきます。

 逆に真剣に読むとだめです。頭がおかしくなります。

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