【レビュー】ローベンス テント バッククリーク2|前室が広いので自転車キャンプにおすすめ!

   ローベンスの2人用テント「バッククリーク2」をレビューします。


ローベンスとは

   ローベンスはデンマークに本社のあるアウトドアメーカーです。

   ティピ型のクロンダイクが有名ですが、今回紹介するような小型のテントも手掛けています。

   日本ではあまりメージャーではないので、テント場で他の人と被りたくない、個性派の人におすすめです。

ローベンス テント バッククリーク2

ローベンス バッククリーク2とは

「バッククリーク2」は軽量で登山向けのオデッセイレンジというカテゴリに属します。

   2人用で重量は2.35kg(MAX) / 1.98kg(MIN)です。

   今どきのテントとしては決して軽いとは言えませんが、下図を御覧ください。

   フロアと前室が広いです。特に前室が大きい!

ローベンス テント バッククリーク2 寸法図


ローベンス テント バッククリーク2 寸法図

   そして耐水圧が非常に高いです。

   フライシートが3000mm、フロアシートが7000mmです。

   これはハイドロテックスという独自の素材を使っているからのようです。


収納状態

   収納袋は縦長です。

ローベンス テント バッククリーク2 収納状態

   参考までに30cm定規を置いてみました。

   縦の長さは50cmあり、けっこう大きいです。


   中の物を取り出します。

ローベンス テント バッククリーク2 中身

   テント本体(フライとインナーテントが一体化)、ポール、ペグ、補修布。


   ポールは1本のみです。

   幹と枝が1つにつながっているタイプです。

ローベンス テント バッククリーク2 ポール

   付属のペグは軽いです。

ローベンス テント バッククリーク2 ペグ

設営

   ここからがテントの設営です。


   グランドシート代わりのタイベックシルバーを敷きます。

ローベンス テント バッククリーク2 +タイベックシルバー

       テント本体を広げて、その上に組み立てたポールを置きます。

ローベンス テント バッククリーク2 組み立てたポール

   ポールは5方向に伸びていて、魚の骨のようです。


   ポールをテントのグロメットに差し込みます。

ローベンス テント バッククリーク2 ポールとグロメット

   赤色なので目立って良いですね。


   4隅のグロメットにポールを差し込むと、ポールが立ち上がります。

ローベンス テント バッククリーク2 ポール自立

   立ち上がったポールはアリクイに似てます。


   このアリクイ、いえポールにパチパチとフックを取り付けていきます。

ローベンス テント バッククリーク2 ポールとフック


ローベンス テント バッククリーク2 ポールとフック

   フロアをペグダウンします。

ローベンス テント バッククリーク2 フロアをペグダウン

   フライに付いているガイロープを全てペグダウンします。

ローベンス テント バッククリーク2 ガイロープをペグダウン

   設営完了です!


   吊り下げ式で、しかもフライとインナーテントが一体になっているので設営は簡単で速いです。

   一方でペグの数は15本(フロア8本+ガイロープ7本)と多めです。


外観

   テントの外観を見ていきます。


   まずは入口側の横顔。

ローベンス テント バッククリーク2 側面

   続いて後ろ姿。

ローベンス テント バッククリーク2 背面

   入口から背面に向けて屋根が低くなっています。

   通気口もあります。


   最後に正面の顔。

ローベンス テント バッククリーク2 正面

   背面だけではなく正面にも通気口があります。


   入口のドアを開けた状態。

ローベンス テント バッククリーク2 正面のドアを開放


   背面の通気口に注目してみます。

ローベンス テント バッククリーク2 背面の通気口

   なかはメッシュになっています。


   また、この柱を倒すことで通気口を閉じることができます。

ローベンス テント バッククリーク2 背面の通気口を閉じる

   なお、正面の通気口も同様にメッシュ仕様で、開閉可能です。


居住性

   インナーテントの上部はメッシュになっています。

ローベンス テント バッククリーク2 インナードア上部のメッシュ

   テントの中を覗いてみます。

ローベンス テント バッククリーク2 インナーテントのなか

   天井も横幅も奥に行くほど狭くなっています。


   マットとシュラフを敷いてみました。

ローベンス テント バッククリーク2 シュラフ in インナーテント

   1人だけならスペースに余裕があります。

   2人でもぎりぎりシュラフを2個並べることができそうです。

   ただそのときは荷物を置くスペースはないですね。


   足元はこんな感じ。

ローベンス テント バッククリーク2 インナーテントの足元

   入口に比べて奥はやや狭くなっています。


   インナーテントから前室を見てみます。

ローベンス テント バッククリーク2 インナーテントから前室を見る

   前室の縦幅は100cmあるので、登山用テントとしてはかなり広いです。


   コンロを置いてラーメンを作ります。

ローベンス テント バッククリーク2 前室で調理

   ドアを閉めてみました。

ローベンス テント バッククリーク2 前室で調理

   三方をフライシートで囲まれても窮屈な印象はありません。


   また、テントが入口から奥に向かって低くなっていく形状なので、インナーテントの入口が最も天井が高い場所になります。

   そのおかげで入口に座って前室で調理していても頭が天井に当たることがありません。

   高さ方向に余裕があると、テント内での活動が楽になります。


便利な機能

   最後にバッククリーク2の便利な機能を紹介します。


   まずはフライのドア(サイドパネル)を開くところです。

   ドアを巻いて巻いてトグルして固定するパーツがなんとドローコードになっています。

ローベンス バッククリーク2 フライのドアを縛る

   コードを引っ張って絞ると、キュッと固定できます。巻いたドアがふわふわして膨らまないのが地味に嬉しいです。


   続いて、バッククリーク2の特長でもある前室の三角形のグランドシートです。

ローベンス バッククリーク2 前室のグランドシート

   このグランドシートはフライにくっついています。


   このときは自転車旅行だったので、20L のパニアバッグ2個を積み重ねてシートの上に置きました。

ローベンス バッククリーク2 前室のグランドシートに荷物を置く

   両脇にまだモノを置く余裕があります。


   荷物を外に出せるので寝るスペースが広くなります。これはかなりありがたい。


   インナーテントのドアは開けたら、サイドのポケットにくしゅくしゅにしてポイッと入れちゃえます。巻き巻きしなくて良いのが楽です。

ローベンス バッククリーク2 インナーテントのドアをポケットに

   フライの入口のドアは二重ジッパーなので上の方だけ開けておくこともできます。

ローベンス バッククリーク2 ドアの上部のみ開く

   ガスを使うときは換気になります。


   インナーテントの入口側には三角形のポケットが両側に付いています。

ローベンス バッククリーク2 インナーテントのポケット

   スマホやメガネを入れておくの十分な大きさです。

(反対側のポケットはドアをクシュクシュにして入れていた方です)


   インナーテントの奥の壁は、上川がメッシュ窓で下側が大きなポケットになっています。

ローベンス バッククリーク2 インナーテントの奥のメッシュとポケット

   こんな大きなポケットが付いているテントは他にはありません。


   いつもどこにいったかわからなくなるシュラフやマットの収納袋、それから洗面道具とかをこのポケットに入れおきました。テントの中がどうしても散らかってしまう自分には嬉しい。

ローベンス バッククリーク2 インナーテントの奥のポケット

   天井の入口から奥に向かってロープが張られています。(ドローコード付き)

ローベンス バッククリーク2 インナーテントの天井のロープで服を乾かす

   このロープに汗を掻いたTシャツやショートパンツ、アームカバー、タイツなどを吊るしておくことができます。


   LEDランタンも吊るせます。

ローベンス バッククリーク2 インナーテントの天井のロープにランタンを吊るす

   どれも他の山岳テントにはない機能なのでとても便利です。


まとめ

   日本では珍しい(たぶん他の誰とも被らない)ローベンスの「バッククリーク2」の使用レビューをしてみましたがいかがだったでしょうか。


   下の写真は一日過ごした後のテント内の様子です。

ローベンス バッククリーク2 インナーテントのなか

   天井から服が吊るされ、左側には荷物が散らかり、かなりカチャカチャしていますが、それでも居住空間にゆとりがあります。

   一泊してみると、ソロで使う分には十分広いことがわかります。寝るのも食べるのも全然、狭っ苦しくないです。


   広い前室、荷物を置ける前室のグランドシート、天井のロープ、大きなポケットなどなど、使い勝手はかなり良いです。

   ただ、インナーテントのドアをフルメッシュにできなかったり、登山に持って行くには2kgオーバーは重すぎたり、と弱点はあります。

   なので、徒歩よりも積載量に余裕がある自転車キャンプこそがバッククリーク2の活躍の場かなーと思っています。


   残念なのはバッククリーク2はすでに廃盤ということです。(たぶん)

   海外のローベンスのホームページを見るとバッククリーク2どころかそもそもオデッセイレンジというカテゴリごと消えているんですよね。軽量テントはやめちゃったのかな。

   バッククリーク2にしろストーニーブルック3にしろ他にないタイプの小型テントで所有欲をかきたてるんですけどもね。。。。


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