今週のSPITZ草野マサムネのロック大陸漫遊記はワンアーティスト特集で「ジュディ シルで漫遊記」でした。
ジュディ・シルさんは若くして亡くなった悲運のミュージシャンです。
生前に発売されたアルバムは2枚のみであり、リアルタイムでは売れず忘れられていましたが、今世紀になって再評価されるようになりました。
ジュディ・シルとは
ジュディ・シルさんは1944年ロサンゼルス郊外で生まれます。
幼い頃、お父さんがバーを経営していてそこのピアノで音楽に触れるようになりました。
しかしその父が8歳のときに他界し、ジュディ・シルさんは母の再婚相手に虐待を受けるようになります。
10代の頃はグレてしまい、更生施設に送られることになります。
そこで教会音楽に出会って音楽の道を志すのでした。
草野さんはジュディ・シルの音楽を「カントリーミュージックとバッハを混ぜた独特の世界」と言い「落ち着きたいときに聴く」と話していました。
たしかに落ち着く!癒やされます。
今回は静かで穏やかな曲が全てでした。
でも眠たいということはなかったです。
なんというかずっとこの歌声に浸かっていたいという気持ちになります。
大げさな展開こそないのですが、静かな曲ばかりなのに聴いていて飽きませんでした。
サブスクで何回でも聴きたいと思えました。
カーペンターズっぽい?
人によってはジュディ・シルの音楽をカーペンターズっぽいと思うこともあるそうです。
僕はあまりそう感じませんでしたが。
草野さんが言うには、
ジュディ・シルは
- 暗さと素朴さが強い
- 童謡っぽさやイノセンスがある
カーペンターズは
- 洗練されている
- 童謡っぽさやイノセンスを意識して出している
というふうに違うと話していました。
ジュディ・シルのその後
ジュディ・シルさんは2枚のアルバムを出した後に、交通事故に会い、後遺症で音楽シーンから徐々に離れていきます。
そして薬物中毒になり、35歳の若さで他界してしまいます。
生い立ちを見ると、父との別離、義父の虐待、更生施設、交通事故、後遺症、薬物中毒とものすごくハードな人生です。
こんな美しい音楽を作られる方なのに。いやだからこそ、音楽が美しいのか?
なんだか辛くなりますね……。
草野さんは番組の最後に
「若くして亡くなったアーティストはご健在だったらどんな音楽を作っていたかなと思ってしまう」
「ジュディ・シルさんは埋もれたままにならなくて本当に良かった」
と話していました。
そうですね、埋もれなかったおかげで僕も知ることができてよかったです。
これからは静かに落ち着きたい夜には、ちょこちょことジュディ・シルの音楽を聴いていこうと思います。
オンエアリスト
① 春の歌 / スピッツ
② Jesus Was a Cross Maker / Judee Sill
③ Lady-O/ Judee Sill
④ Crayon Angels / Judee Sill
⑤ The Archetypal Man / Judee Sill
⑥ The Kiss / Judee Sill
⑦ The Living End / Judee Sill
⑧ 夜間飛行 / APOGEE
以下、草野さんの各曲のコメントを記載します。
そして草野さんのプレイリストの再生回数第2位の曲も明らかに!!
② Jesus Was a Cross Maker :
ブラフマンがこのky句をカバーしていたことでで、草野さんはジュディ・シルを知った
心が疲れているときに聴くとめちゃめちゃ染みる
③ Lady-O:
タートルズに提供した曲のセルフカバー
④ Crayon Angels:
どこか童謡的。1stアルバムは捨て曲なし
⑤ The Archetypal Man:
出だしはカントリーミュージックっぽいが途中からミサ曲っぽい展開
一番ジュディさん独自の色が出ていると感じる
⑦ The Living End:
幻の3rdアルバムの音源 この曲が草野さんのプレイリストの再生回数2位!
めちゃめちゃ聴いているそうです。
YouTubeMusicプレイリスト
ロック大陸漫遊記でオンエアされた曲を、普段から聴けるように毎週プレイリスト化しています。
YouTubeMusicで限定公開してますので、同じくYouTubeMusicに加入している方はよかったらご利用ください。
- ロック大陸漫遊記 2024 No.3
- ロック大陸漫遊記 2024 No.4
なお、違法アップロードと思えるものは避けて、公式と思える楽曲のみで作成するようにしています。(たまにわからないときがあるけど)
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