【感想】Evan Call 「葬送のフリーレン」Original Soundtrack|広大な大地を冒険している気分に浸れる

    秋・冬に放送されていたアニメ「葬送のフリーレン」を毎週楽しみに観ていました。

   子供たちも好きで、アニメだけではモノ足りず漫画も既刊全巻買っちゃうくらいに家族でハマりました。


   魔王討伐後の後日譚というストーリーがまず斬新ですし、ファンタジーらしい映像の美しさや、戦闘シーンの迫力、ゆったりと流れる旅の時間など、心が引き込まれます。

   そしてこの物語を引き立てている要素のひとつに美しい音楽があります。


   中世のヨーロッパのような雰囲気のある劇伴が放送当初からとても気になっていました。


   そんなフリーレンのサントラが発売されるということで予約購入しちゃいました。


   なんと2枚組で全70曲という大ボリューム!!


   付録は「劇伴スタッフによるスペシャル鼎談(ていだん)」です。

   もちろん作曲家のEvanさんも参加しています。



   鼎談のなかで興味深かったのは、今回作成した楽曲の半分ほどがフィルムスコアリングで作られたということです。

「フィルムスコアリング」とは映像を見ながら決まった尺の中で話の進み方に合わせて曲を作る手法だそうです。

   話に合わせて音楽のトーンを落としたり逆に盛り上げたりできるので、ここぞという見せ場で音楽がバーンとマッチする仕上がりになります。


   8話のリュグナーとの戦闘シーンの"Zoltraak"や14話のヒンメルの指輪のシーンの”Mirrored Lotus”もフィルムスコアリングで生まれた楽曲だそうです。

   どうりで、あの戦闘シーンは音楽とバトルの動きが合っていてかっこいいと思いました。

   ヒンメルがフリーレンに指輪をハメるシーンでも、ヒンメルが跪いてマントがフワッとなるところや鐘の音が鳴るところなど、音楽が話に合わせて呼吸をしているようで、とても美しい映像になっていました。

   ちなみにリュグナーとフェルンの戦闘シーンは何回もリピートして観ました。ノールックで敵の魔法を防御するフェルンが痺れるくらいかっこいい。



   サントラを通して聴くと、物語のフリーレンたちのように広大な大地を冒険しているような気分に浸れます。

   古楽器や民族楽器を用いたオーケストラは異国情緒に溢れていて、壮大で美しいです。


   1曲目の"Journey of a Lifetaime ~Frieren Main Theme"が最もフリーレンの物語の世界観を表していて好きです。メインテーマというだけありますね。

   ファンタジー映画の幕開けのようでもあるし、大団円のエンドロールに流れるエンディングテーマのようでもある。後日譚である「葬送のフリーレン」らしい一曲です。


   この曲はアニメのPVで使われいます。


   アニメの一期は終わってしまいましたが、しばらくはこのサントラでフリーレンの世界の余韻に浸ろうと思います。(二期の発表はいつかなぁ)


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