【レビュー】 KIPRUN KD900X|初めてのカーボンプレート搭載シューズでマラソンタイム短縮!

    仕事の休憩時間に先輩とマラソンの話になりました。

「HOKAのカーボンプレートを搭載したランニングシューズに履き替えたらランニングのタイムが30秒縮まった。でも普段使わない筋肉を使うから筋肉痛がすごい。云々」


   おお、カーボンプレートすげー。

   これまでのランニングシューズとは別物のようですね。

   僕も前々から一度は試してみたいと思ってはいました。

   ただ、僕の小遣いでは高価なカーボンプレート入りのシューズは買えそうにありません。


   と、諦めていたら、メルカリで、僕の好きなデカトロン製のカーボンプレート搭載シューズ「KIPRUN KD900X」が出品されているのをみつけました。

   中古ですが走行距離は100km未満、価格は6,000円未満。(定価は22,900円なので超破格!)

   しかもサイズはEU44(JP28cm相当)で自分の足にぴったりです。

   中古シューズってどうなのよ、とも思いましたがカーボンプレートを試したい!という欲求に負けてポチりました。


KIPRUN KD900X 外観

   カラーはスノーホワイト。白基調で黄色とピンクの差し色が特徴です。

デカトロン KIPRUN KD900X


   靴紐の両端が黄色とピンクで別々なのが可愛らしい。


   横から見ると、ミッドソールが踵の後ろに大きく出っ張っていて、厚さもあります。

   これまで自分が履いてきたランニングシューズのなかでは一番の厚底です。

デカトロン KIPRUN KD900X VFORM(Pebax)

   ソールには「VFORM(Pebax)」の文字が見えます。


   アウトソールは波波模様。

デカトロン KIPRUN KD900X アウトソール

   グリップ力が強そうです。


   底に「CARBON PLATE」の文字を発見!

デカトロン KIPRUN KD900X カーボンプレート

   このカーボンプレートとVFORM(Pebax)によって強力な推進力を生み出します。

   公式の商品ページの解説によると「フォームとカーボンプレートを組み合わせることで、弾むような反発力が生まれ、エネルギーリターン率75%という高い数値を実現」したそうです。


   次に重量についてです。

   公式スペックでは225g@26.5cmと、KIPRUNブランドのシューズの中ではかなり軽量な部類に入ります。

   厚底でカーボンプレートも入っているのに軽いってどうなってるの?と不思議ですが、軽い代わりに靴の上半分がペラペラでした。


   タンが薄いです。ぺら。

デカトロン KIPRUN KD900X タン

   履き口の周辺も薄いです。ぺら。

デカトロン KIPRUN KD900X 履き口

   薄くても丈夫なら問題ありません。

   ただ、足を入れて履こうとすると、パリパリという乾いた音が鳴るのが、気になります。


   中古なので前のオーナーの保管が良くなかった?それともこういう材質なの?

   すぐに壊れたりしないかだけちょっと心配です。


海外のレビューサイトを見ると

   KD900Xはどんなシューズで、どんな評判なのでしょうか?


   デカトロンはフランスのアウトドアメーカーです。

   日本ではあまり浸透しておらず、日本語のレビューはありません。

   ただ「KD900X review」でググると海外のレビューサイトが引っかかります。

   翻訳してそのレビューを読むと「カーボンプレートのわりに推進力が低い」「履き心地が自然」「アッパーが安っぽい」ということです。評価はやや厳しめ。


   KD900Xはカーボンプレート搭載シューズとしては尖ってなく、一般的なカーボンプレート搭載シューズと通常のシューズの中間的な位置づけと言えそうです。


走ってみた感想

   KD900Xを実際に履いてランニングしてみました。


ファーストインプレッション

   僕にとって初めてのカーボンプレート搭載シューズです。

   1回目は慣らしの意味も込めて、短めの5kmコース(実際には約5.8km)を走りました。


   蹴り出した瞬間、反発力の高さが足元からビリリっと伝わってきました。

   推進力が全然違う!

   ぽんっぽんっぽんって跳ねるように足が前に出ます。

   これは間違いなく速い!ハイスピードーー!


   一方で、ミッドソールが広く大きいおかげで走っていても安定感があります。

   蹴った力がブレずに地面に伝わっている感じ。

   また厚底でクッション性が高いせいか、おろした足が地面から受けるダメージは少なく感じました。


下りに強い

   カーボンプレートの効果を強く感じたシチュエーションは下り坂です。

   なにせシューズが弾むので、重力エネルギーをロスなく推進力に変えてハイスピードで駆け下りていきます。速ぇーー!

   それでいて足裏や膝への負担は最小限。クッションが効いているのがよくわかります。

   もっとも速い分だけ筋肉は酷使します。疲れないわけではないです。


走り終わって

   走り終わるといつもよりも太ももの筋肉が疲労していました。

   スピードが出やすい分だけ筋肉もよく使ったんだなーと感じました。

   一方、膝の痛みなどはありません。クッションが効いているから、足へのダメージが軽減されているようです。


   KIPRUN KD900Xは今まで履いてきたどのランニングシューズよりも推進力があり、クッション性も高いです。

   この反発力(推進力)についていけるだけの足の筋肉を付けられたなら、もっともっと速く走れそうです。

   クッション性も高いので膝の故障も防いでくれるように思います。


   問題は長距離がどうか、です。

デカトロン KIPRUN KD900X

2つの距離でベストタイム(最近の)

   KD900Xを履いて、5kmのコースを数回、10kmコースを2回、ハーフマラソンを1回、練習で走りました。


   結果は、5kmとハーフでベストタイムを出せました!

   と言ってもガーミンウオッチで計測するようになったここ5年ほどのなかでのベストなので本当のベストではないのですが(^_^;)

   でもまあ45歳になって一度落ちたタイムがまた伸びたのは嬉しいことです。

ガーミンアプリで表示された「自己ベスト」

   5kmは普段速くてもキロ4分30秒のペースで走っているところをキロ4分20秒のペースで走れました。

   ハーフは1時間43分を切って走ることができました。(ペースで言うといつもよりもキロ1秒速い感じ)


   短距離でペースが速いほどカーボンプレートの恩恵を受けられるイメージです。


まとめ

   初めてカーボンプレート搭載シューズでランニングしました。

   推進力とクッション性の高さを実感し、スピードがアップしたことを数値として体験できました。

   今回試した「KIPRUN KD900X」はカーボンプレート搭載シューズとしての海外のネット評価は厳しめです。カーボンプレートの効果が弱く、通常のシューズに近い味付けということのようです。

   そのせいかどうかわかりませんが、僕にとって初めてのカーボンプレート搭載シューズでしたが、従来のシューズからスムーズに移行できました。

   このシューズで走りこめば、数年ぶりに10km走


   ただ、定価22,900円はちょっと高いかなー。

   今回は安く中古で買えたのでよかったですが、次リピートするとしたら悩みますね。

   デカトロンのセールを狙うか、他のもっと安いカーボンプレート搭載シューズを探すか。

   どちらにしろ、今後もカーボンプレート搭載シューズとはおつきあいしていくことになりそうです。

   なにせ、スピードが速いので。


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