テント泊の登山では荷物が重くなり、足への負担が大きいです。
そのためトレッキングポールを使って足への負荷を分散して登るようにしています。
ただ岩場などで両手を使うようなシチュエーションではトレッキングポールをザックに挿すことになるので、重くて嵩張ると負担になります。
またトレッキングポールの価格はピンキリで、ただの棒(コラ!)なのに高いものは高いです。
軽くて安いものはないものか?と探したところ、デカトロンのトレッキングポール「FORCLAZ(フォルクラ) I型 ピンロックタイプ A100」が1本200gと軽量なうえに、1290円と安いです。
しかし安かろう悪かろうでは困ります。
実際に購入して春から秋にかけて使ってみましたので、使用感をレポートします。
トレッキングポールA100のスペック
- プッシュピンタイプ
- 重さ:200g
- 収納時:55cm
- 伸長時:105/110/115/120cm
- 価格:1本1290円('24/01現在)
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商品ページ: https://www.decathlon.co.jp/products/1-affordable-hiking-pole-mt100
実際の写真
フォルクラのポールはどんな製品か、細かく見ていきます。
まずはめいっぱい伸ばした状態(120cm)と収納状態(55cm)です。
先端のゴムのキャップは付属品ではありません。自分で付け足しました。
次にこのポールの特徴の1つであるプッシュピンについて。
僕はピンロックタイプのトレッキングポールをこれまで見たことも使ったことなかったので、どんなもんかと気になっていました。
下の写真のようなプッシュピンがあり、これを押してポールを伸ばして穴に嵌め込むことで固定します。
たまに伸ばしているとピンが穴の位置を過ぎてしまって固定に苦戦したりします。
ポールに表示された矢印を参考に伸ばしていくと失敗しにくいです。
ポールは3段階に伸縮するのでピンも2個あります。
もう1つのピンの位置を変えることで長さを調整します。
調整幅が105〜120cmの15cmしかないのが人によっては気になるかもしれません。
僕一人で使う分には登りも下りもこの調整範囲に収まりましたが、子供に渡すとなるともう少し短くなってほしいなーと思いました。
グリップはスポンジです。
手首にかけるストラップはただの紐です。
このあたりは値段相応でややチープです。
手で握るとこんな感じ。
グリップのクッション性はそこそこ、といったところ。
長く握っているとちょっと疲れますが、許容範囲かな。
実際に使ってみた感想
今回買ったフォルクラのポールA100と20年ほど前に買ったレキのポールとを収納状態で並べてみました。
大きさがわかりやすいようにモンベルのキトラパック(45L)に沿えてます。
フォルクラのポール(左)の方が短いことがわかります。
ザックからも飛び出してません。
夏にジャンダルム経由で奥穂・西穂を縦走したときにポールをザックに挿していましたが、危険な岩場を進んでいてもまったく邪魔になりませんでした。
収納時の短さはフォルクラのポールのメリットの1つです。
下の写真は息子と白山を登ったときです。
3人分の寝泊まり道具を詰め込んだ重いザックを担いで登ったので、ポールによるアシスタントが役に立ちました。
最後に、奥穂高山荘のテント場で3fULgearのワンポールテント「Lanshan1」を張ったときの様子を紹介します。
「Lanshan1」はトレッキングポールをテントのポールとして代用することができます。
そのためトレッキングポールはテントを支える重要な役割を担います。
そのポールにフォルクラのポールを使ってみました。
安いポールなので折れないか心配でしたが、風の強い奥穂高山荘のテント場でも問題なく一泊できました。
まとめ
フォルクラのトレッキングポールA100を1年間、数回程度ではありますが、白山や奥穂高岳を登るのに、あるいはテントのポールの代わりに使いました。
安いトレッキングポールなので耐久性が不安でしたが、今のところ丈夫な印象です。壊れる気配はありません。
フォルクラのポールA100はディティールではチープなところもありますが、軽いし収納すると短いので持ち運びが楽です。
1本1000円強という価格も財布に優しいです。
トレッキングポールが欲しいけどどれがいいかわからないという方は、試しに買ってみてもいいと思います。
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