いつのまにかYOASOBIの3作目のアルバムが発表されていたのであわててネットで予約注文しました。
遅めの予約でしたが、品物は発売日前日に届きました。
カラーはイエロー
前作、前々作はピンクとグリーンのジャケットでしたが、今作はイエローです。
スピッツの「ひみつスタジオ」もイエローでしたし、今年は黄色がキーカラーなのかな。
中身はいつものバインダー仕様です。
歌詞カードは曲ごとにその曲の世界観で描かれた絵本のような作りになっています。
歌詞カードの質感(手触り)もそれぞれ違うのも楽しい。
ベスト盤のよう
収録曲は、これまで発表された既存の楽曲に新規のinterludeを2曲追加した全10曲です。歌の新曲はありません。
僕は熱心なYOASOBIファンではないのでアニメ「水星の魔女」と「推しの子」の主題歌(「祝福」と「アイドル」)以外はほとんど知りません。おかげで新鮮な気持ちで聴くことができました。(ある意味ラッキー)
3日間ほどフルリピートで聴いていますが、どの曲もポップでいいです。ちょっと贅沢な回転寿司に来た感じ。
全曲タイアップありでシングルのようなものだから、1年間のベスト盤と言えなくもないし、そりゃ良くて当たり前なのかもしれません。
物語性が強い?
全体を通して聴いていると、今回は物語性を明確に打ち出している歌詞が多いなと思いました。
もともとYOASOBIは小説を音楽化するというコンセプトではあるのですが、これまではあくまで小説のイメージを音楽で再現していたとしたら、今回は物語をそのまま歌詞にしたような物が多いと感じました。
過去作で言うとSF的ラブストーリーを歌詞に盛り込んだ「大正ロマン」みたいな。
今回は「勇者」「海のまにまに」「セブンティーン」とかがそんな感じです。(「鏡写しかのような瓜二つの世界にそれぞれ生まれた二人の私」(セブンティーン)とか。原作はSF?それとも双子トリックのミステリー?)
これが小説(物語)をベースにしていると知らずに聴いていると、何を歌ってるんだろう??ってなっちゃいます。
でもストーリーを歌詞に盛り込んで作りが凝っているのにポップさが全然失われていないのがすごいと思いました。
良い意味で全ての曲がスルスルと聴けてしまいます。
なんていうか、どれも「夜に駆ける」のYOASOBIだーって感じ。
それでいて「ミスター」の80年代ディスコミュージック風や「海のまにまに」のラップ調や「セブンティーン」のノイジーなボーカルなど、曲ごとにアクセントがあり、アルバム全体としてはバラエティに富んでて飽きが来ません。
アドベンチャー
もともと知っていた「祝福」「アイドル」以外で特に気に入ったのは9曲目の「アドベンチャー」です。
こういう明るくてずっと上がりっぱなしの曲は楽しい気持ちになりますね。
サビの「ほら シャッターを切って写し……」のタッタッというリズムも小気味よいし、サビの終わりにかぶさって始まるラストのAメロがコーラスなのもワクワクします。
interlude(間奏)
新規の曲はインストの"interlude"2曲しかありません。
しかしこれがいい仕事をしてくれています。
”interlude”は「祝福」の前と「アイドル」の前に挿入され、これらの歌のイントロの役を担っています。
音が鳴り出すと低音強めで迫力があり、何かすごいことが起きそうな気にさせられます。
この次に待っている歌への期待感が否応なく上がり、高揚感が半端ないです。ワクワクします。
このinterludeからの流れで聴く「祝福」「アイドル」は迫力が3割増したように感じられました。
またこれをイントロとして曲に追加するのではなく、間奏として別曲扱いにするというのがこ憎らしい。おかげで曲本体の演奏時間が伸びずに3分台のままです。
一曲の演奏時間が短いというYOASOBIの特徴をちゃっかりキープしています。
3冊並べてみた
最後に”THE BOOK”3部作を並べて撮ってみました。
ジャケットのデザインが統一されているので3つ揃うと所有欲が満たされますね。
4作目はこの流れでいくのか、それとも別のアイデアになるか。
変化があってもなくても楽しみですね。
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