T-SQUAREの通算50枚目になるアルバムが5月に発売されました。
タイトルは「VENTO DE FELICIDADE 〜しあわせの風〜」です。
「VENTO DE FELICIDADE」がメインタイトルで「しあわせの風」がサブなんですね。最初逆だと思ってました。
グーグル翻訳にかけたら「VENTO DE FELICIDADE」はポルトガル語で、そのものずばりの「幸福の風」という意味でした。
全9曲からなる本作はゆったりとしたタイトルチューンの「VENTO DE FELICIDADE 〜しあわせの風〜」から始まります。
この曲の大きな特徴として中盤以降メロディにコーラスが加わります。これまでコーラスのある曲ってなかったのではないでしょうか?
ビールを飲みながらささやかな祝祭を催しているような雰囲気が出ていて、とても素敵です。
1曲目こそ従来にないインパクトがありましたが、残りの曲はそれほどの真新しさはありません。
前作の「wish」のときは「ニューT-SQUARE」をビリビリと感じましたが、そういう新鮮な感動は少なめです。
それもあって、買ってからこの感想記事を書くまで4ヶ月以上の時間がかかったのでした。
ただ、週に1回くらいCDプレーヤーに入れて聴いていると、大きな特徴こそないのですが悪くない。また聴きたいと思える魅力があります。
なんていうか「ふつうの日常って悪くないよな」「なにもないけどなんか幸せだなぁ」ってそんな感じ。
「VENTO DE FELICIDADE 」は特別さはないのですが、穏やかで平凡でなんとなくいい、そんなアルバムです。
おすすめは①「VENTO DE FELICIDADE 〜しあわせの風〜」です。
それ以外では後半の⑥「Into The Spotlight」、⑦「海の見える坂道で」、⑧「Stratosphere」の流れも好きです。
激しめの⑥から穏やかな⑦に流れて、キーボードの始まりにワクワクする⑧につながる。
華やいだ祭りの最中に、踊って笑ってはしゃいで、ちょっと人混みを外れて静かに落ち着いて、それから知らない路地に探検に行くような。そんなワクワクがあります。
ああ、こうしてイメージを拾っていくと、このアルバムは祝祭、縁日、という雰囲気がありますね。
ありふれた日常の延長上にある非日常感と言えばいいのでしょうか。そういうのがなんかいいなぁとあらためて思いました。
そうそう、ライブ映像のBlu-rayも付いていました。
伊藤さんがEWIを吹いているのをまじまじと観たのは初めてかも。(普段はCDでしか聴いていいないので)
電子楽器ということもあって、思ったよりもコンパクトなんですね。それが一番驚きでした。
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