7月の3連休の2日目、テント泊で白山を登ってきました。
3連休の中日ということもあり、駐車場も南竜のテント場も激混みでした。
こんなに人の多い白山は初めてです。
2日目は日が昇るにしたがい気温がぐんぐん上昇し、下山中は熱中症になりそうなくらい暑かったです。
とはいえ、山頂からの素晴らしい眺望、そして初めて下る白山禅定道、と盛りだくさんの内容で充実した山行を味わえました。
コースMAPとタイム
1日目
- 開始時間 AM5:28
- 距離 14.93 km
- タイム 7:01:53
- 上昇量 1,834 m
- 計測器 ガーミン2X
2日目
- 開始時間 AM4:25
- 距離 19.79 km
- タイム 9:46:36
- 上昇量 858 m
- 計測器 ガーミン2X
※数分ほど計測ミスあり
連休の駐車場は激混み
3時起き、市ノ瀬5時25分着でしたが、すでに駐車場はいっぱいでした。
誘導員がいて、600m手前の路肩に路駐することになりました。
3連休2日目恐るべし。
にぎやかな別山
市ノ瀬で準備を整えていざ出発!
最初は森の中を歩いていきます。
標高1300m付近にある水場。
冷たくておいしいです。
この先に水場はありません。
とんぼ。
標高1800m付近。
さらに高度を100m上げると避難小屋です。
チブリ尾根避難小屋の前で昼食をすませます。
小屋の前には数組の登山客がいてみなさん休憩していました。
標高2300m付近。ガスってます。
石室に荷物をデポして、軽い足取りで別山を往復します。
別山山頂。
ガスっていて何も見えず。
別山登頂は5度目くらいですが、1回も晴れていたことがないです。
市ノ瀬−別山ルートはいつも閑散としていて寂しいくらいなのですが、この日は何人もの人とすれ違いました。
トレランの人も多くて、なかには白山釈迦岳を回る30km超コースを走るパーティもいました。
山頂は見ての通りガスってましたが、数名の登山客が記念撮影をしていました。なんとにぎやかな!
別山がこんなにメジャーなコースになるなんて時代が変わったなと感じました。
さて、ここから南竜まではほぼ下りのみなのですが、歩くとけっこう長く感じます。
お花畑がいくつもあるので、ガスっていて眺望が悪くても目が癒されるのが救いです。
チングルマ。
テント場直前で、渡渉します。
浅いので怖くはありません。
この後、登り返しがあり、登りきるとゴールです。
200%満員の南竜テント場
到着時刻は13時20分。しかしすでにテント場は大満員でした。
南竜山荘から一番遠いところ(=別山側)までテントがぎっしり。
こんな満員の南竜は初めてです。
夕方には旧トイレ小屋の跡地の上にまでテントが張られていました。
僕は一番遠いテントサイト14番(だったかな?)にテントを張りました。
愛用の3f ul gearのワンポールテントLanshan1です。
テント代は800円でした。
16時頃、ご飯を炊いて、フリーズドライカレーで夕食にします。
お米0.75合を1合相当の水で炊いたらおいしくできました。
日の入りの19時10分ごろ。
南竜馬場の南側の池塘から見た夕暮れ。
一日の終り。世界が美しいと思える瞬間。
この日の夜は天の川も見える満天の星空でした。
快晴の御前峰・大汝峰
翌朝は3時起床。
下の写真は日の出前の4時頃に撮ったもの。
展望歩道を歩くヘッドライトの光も見えます。
日が昇ったあとのアルプス展望台からの景色。
ここも人がたくさんいました。
ハイマツ帯。
涼しい高原の風が吹き抜け、孤高な気分になります。
白山に来てよかったと思える一番の瞬間。
室堂直前のクロユリ。
白山ヒメ神社の横を抜けて山頂を目指します。
高天ヶ原。
そして山頂!!
空の青いこと!
室堂とその奥には別山。
天上人の気分。
遠くの北アルプスまで隠れることなく見えます。
雲海がすごいことになっていますね。
山々の濃淡がたまらんです。
山頂からの景色を満喫したらお池巡りコースで下ります。
岩でゴツゴツした大汝峰も登ることにします。
大汝峰の山頂からの景色もまた良し。
大汝峰から御前峰とお池を臨みます。
このあと、室堂に戻り、昼食を取りました。
お花の観光新道
室堂から観光新道・白山禅定道ルートには水場がありません。
室堂で1.7Lの水を補給してから出発!
ただこの日は午後から気温がめちゃ上昇して汗だくになり、水はほぼ飲み切りました。
熱中症にならないよう水は余裕をもって持参しましょう。
平原(弥陀ヶ原)に木道が2つ見えます。
今回は右の黒ボコ岩コースを歩きます。
振り返ると、御前峰。
黒ボコ岩ではたくさんの登山客が休憩していました。
さあここから観光新道に入ります。
写真じゃわかりづらいですが、観光新道は先行者がいっぱい歩いていました。
観光新道にはお花畑がいっぱいあり、青空の下、高山植物がたくさん花を咲かせていました。
みなさん写真を撮りまくっていて、ペースは自然とゆっくりになります。
ハクサンフウロ。
オオハナウド?ハナウド?どっちでしょう。
テガタチドリ。
ニッコウキスゲ。
お花の先に、これから行く避難小屋と稜線が見えます。
ハクサンシャジン?
殿ヶ池避難小屋。
ここで小休止しました。トイレもあります。
ミヤマキンポウゲ。
シモツケ。
岩の下をくぐる箇所もあります。
まだまだ道は続きます。
でも下の方には別当出合らしき白肌も??
初めての白山禅定道
ようやく白山禅定道との分岐に着きました。標高約1600m。
別当出合には下りず、このまま市ノ瀬まで下ります。ここから残り6.1km。
水の残量は1L 弱。暑かったのでけっこう飲んじゃいましたね。
僕にとって初めての白山禅定道です。
ワクワクドキドキしながら踏み入ります。
最初の数百mはヤブがけっこう多かったです。観光新道に比べるとどうしても手入れは行き届かないですね。
と言ってもヤブ漕ぎするほどではないです。
しばらく歩くと木道があり、ニッコウキスゲが群生していました。
急な梯子を下りたり、
出っ張った岩の横を歩いたり、
岩の間をすり抜けたりします。
この道の後半は里山のような雰囲気になってきます。
しかし手元の時計を見てもなかなか高度が下がってくれません。
市ノ瀬が遠い。
ようやく車道が見えた!と思ったら、これはまだ別当出合につながるバス通りではなくてただの林道でした。
もう一度登山道に入り、しばらく歩くと……、
ようやく登山口に到着!
バスの通る車道を歩きます。バスに撥ねられないように注意。
そして市ノ瀬休憩所に到着。
水はほとんど使い切りました。たぶん途中の気温は30℃まで上がっていたのではないかと思います。
ここがゴールではなくて、路駐した車までもう少しだけ歩きます。
帰りは大門温泉センターで温泉につかって帰りました。疲れがいっきに吹き飛びました。
まとめ
7月の白山テント泊は毎年の恒例になっていますが、こんなに登山客の多かった年は初めてです。
駐車場がいっぱい、南竜テント場もいっぱい。そしてこれまではマイナーな印象だった市ノ瀬-別山道、観光新道もたくさんの人とすれ違いました。
3連休の2日目と言うこともありますが、人が多くて賑やかでしたね。
そんな賑やかな2日間のなかにあっても、白山禅定道は閑散としていました。
下山中に出会ったのはたった1組でした。
白山禅定道はすごく眺望がいいというわけでもないので、修行(トレーニング)の目的じゃなければあまりおすすめはしないかなー。
絶景を期待するなら白山釈迦道がおすすめです。
但し、歩行距離が+5kmは延びますが。
そして南竜テント場の激混みに懲り懲りしたので、来年からは7月の3連休は避けようと思いました。
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