今週のSPITZ草野マサムネのロック大陸漫遊記は「70年代USパンクで漫遊記」でした。
70年代USパンクとは?
70年代のパンクといえばセックス・ピストルズやクラッシュなどのイギリスのバンドがすぐにあがりますが、70年代USパンクはそれ以前にアメリカのニューヨークで起こっていたムーブメントだそうです。
イギリスのパンクロックの元ネタとなりました。
70年代アメリカパンクロックはビート文学やポップアートともつながっていて、大きな会場でコンサートするような商業主義に落ちてしまったバンドに対抗し、常識にとらわれない芸術的ひらめきがあり、初期衝動に忠実な反抗的な精神を表現していたりもする、と草野さん話していました。
「初期衝動に忠実な反抗的な精神」というフレーズはロック大陸漫遊記でたびたび出てくる反骨心を思い出させます。草野さんらしいです。
オンエアリスト
① ローテク・ロマンティカ / スピッツ
② Blitzkrieg Bop / Ramones
③ Faster and Louder / The Dictators
④ Because the Night / Patti Smith
⑤ See No Evil / Television
⑥ Blank Generation / Richard Hell & The Voidoids
⑦ Freakin Out / Death
⑧ Fan Mail / The Dickies
⑨ 燃える秋 / Hi-Fi Set
70年代なのに2009年!?
今回どの曲も良かったですし、草野さんの解説を聞くとどの曲も当時の価値観に対する挑戦が感じられて面白かったです。
そんななかでも特に印象に残ったのが⑦「Freakin Out / Death」です。
「デス」はデトロイトで黒人メンバーのみで結成され、21世紀に入ってから発掘されたバンドです。
今回オンエアされた楽曲が入っているアルバムも最近になってリリースされたそうです。
なぜ大幅にリリースが遅れたのか?
実は当時プロデューサが「デス」というバンド名を変更するように求めてメンバーが拒否したことで音源がお蔵入りになったのでした。
そしてようやくリリースされたのが2009年!
30年以上も経ってます。
70年代は黒人がロックをやるだけでもハードルの高い時代だったそうです。
そんな時代にアルバムが出せなくなっても自分たちのバンド名を貫き通したという不屈の精神に、ただただ頭が下がります。
アルバムが出せて本当に良かったと思います。
DIY精神
草野さんは番組の最後に次のように話していました。
「70年代パンクを説明する言葉は『反体制、アンチコマーシャル、初期衝動』といろいろあるが、結局はDIYなロックサウンドというイメージが強い。
自分もDIY精神を忘れず、人任せにしないでバンド活動を続けたい。
ついつい楽しがちになるので」
DIY精神!
いいですね。
僕もこの言葉をこれからの人生の抱負にしようかな。
DIYで楽しくがんばっていきます。
メモ書き
以下、草野さんの各曲のコメントを箇条書き。
② Blitzkrieg Bop / Ramones:
- 今聞くとラウドでポップなパンクポップだが当時は新しかったのではないか
- 例えるなら初めてチーズトーストに蜂蜜をかける組み合わせたような
③ Faster and Louder / The Dictators:
- 70年代のパンクロックを語るときに何故かハブられるバンドだが、強く推したい
④ Because the Night / Patti Smith:
- ジャケットでワキ毛を出していて、中学生には衝撃だった
- 既成の価値観への挑戦。ジェンダーフリーを表現しているのではないか
⑤ See No Evil / Television:
- アート、あるいは文学青年のよう。繊細
⑥ Blank Generation / Richard Hell & The Voidoids:
- リチャードヘルはニューヨークパンクシーンの重要人物
⑧ Fan Mail / The Dickies:
- すごく聞きやすい。学生の頃によく聴いていた
YouTubeMusicプレイリスト
ロック大陸漫遊記でオンエアされた曲を、普段から聴けるように毎週プレイリスト化しています。
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なお、違法アップロードと思えるものは避けて、公式と思える楽曲のみで作成するようにしています。(たまにわからないときがあるけど)
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