【感想】スピッツライブBD ”NEW MIKKE” & ”猫ちぐらの夕べ”|止まっていた時間が動き出す

    ついについに、スピッツのライブ”猫ちぐらの夕べ”と”NEW MIKKE”が円盤化されました!

   そして発売日前日に我が家に仲良く2枚とも届きました!

スピッツライブBD ”NEW MIKKE” & ”猫ちぐらの夕べ”

NEW MIKKE

   僕は今日の今日まで”NEW MIKKE”の内容をセトリも含めて全く知らずに来ました。

   SNSでも”NEW MIKKE”に関する情報は見ないようにし、オンライン上映も断固たる決意で観ませんでした。

   なぜそこまで頑なに拒絶したのか?

   その原因は、悩んで悩んで悩んだ挙げ句、”NEW MIKKE”のツアーに参加しなかったことにあります。


   なぜライブを観に行かなかったかというと、”NEW MIKKE”のライブ開催が発表された時点ではコロナはまだ収束しておらず、ワクチンも打てるかどうかわからなかったため、地方から都会に遠征してライブに参加することが正しいことか判断できなかったからです。

   自分の意志でライブに行かないと決めたものの、実際にライブが開催され大盛況で終わったらしいと知ると、本当にライブに行かなくてよかったのか?と後悔の念が生まれました。

   それからはずーっと心がもやもやしてしまい、スピッツの”NEW MIKKE”の情報を見るのも嫌になりました。

   心が”MIKKE”鎖国状態になり、挙句の果てには「この先”NEW MIKKE”のライブが円盤化されるまでは”NEW MIKKE”のライブはなかったことにしてセトリも絶対に見ない」と、よくわからん誓いまで心のなかで立てるようになったのでした。

スピッツライブBD ”NEW MIKKE”

   なので、円盤化の発表がどれだけ嬉しかったことか!

   円盤が手元に届く日をどれだけ待ちわびたことか!

   これでようやく ”NEW MIKKE”の情報を解禁できます!

   MIKKE鎖国も終了、開国です!

   スピッツのライブを観るぞーー!

   いやっほーーー!!


   もちろんセトリは見てません。

   手にしたジャケットも絶対に裏面は見ません!(曲目が載っているから)

   何も知らないまっさらな状態で”NEW MIKKE”のライブを堪能してやるぜ。

   ここまで我慢した俺の勝利だ、わははは!

スピッツライブBD ”NEW MIKKE”

   って喜び勇んでディスクを再生したら起動してすぐの画面がメニューになっていて曲目全部載っているじゃないですか!危ねー。

   瞬時に目をそらしましたがちょっとチラ見しちゃいましたよ。記憶消去の魔法!


   しかもこの画面でサウンドを「5.1ch」に選択しないといけないので、目の焦点をぼんやりさせてなるべく文字が入ってこないようにしてカーソルキーを動かすのが大変でした。


   そう、今回の”NEW MIKKE”のライブBDはスピッツ初の5.1ch録音なのです!


   ちなみに僕のサラウンド再生環境はこんな感じです。


   狭い書斎の3畳分くらいのスペースにむりやり5.1chのスピーカーとAVアンプを設置しています。(子どもが小さい頃に危ないからと、AV関係のものはリビングから追いやられたのでした)


   まあ、どんな環境でもサラウンドでスピッツのライブを楽しめるならOKです!

スピッツライブBD ”NEW MIKKE”  Disc3枚入り


   そんなこんなでライブは一気に全部観ました!

   もう感動の嵐ですよ。


   オープニングの「見っけ」のキラキラ感にやられ、

「遥か」の美しいコーラスに魅せられ、

「水色の街」の神秘的な映像に吸い込まれ、

「渚」「8823」「俺のすべて」「紫の夜を越えて」の怒涛の4連チャンに興奮MAXになりました。


   アルバム「見っけ」から演奏された「見っけ」「ラジオデイズ」「曲がった僕のしっぽ」「YM71D」はライブでも素晴らしかったです。

   このアルバムのツアーが飛んでしまったのは本当に残念でなりません。


   そして何と言っても「ワタリ」!!

   ギターのようにかき鳴らすベースの骨太なサウンドや、間奏のギターソロのかっこよさ、全体を貫く疾走感。CDで聴いても好きでした

が、ライブ版はもっとかっこよかったです。痺れました。

「ワタリ」を聴くためだけでもこのライブに行きたかったなー。

   僕はスーベニアツアーも出張で行けなくて「ワタリ」を一度も生で聴いたことがないんですよね……。

   この先、聴くことがあるのかなぁ。


   あとはMCですね。

   田村さんと草野さんのやり取りが可愛いなと。

   草野さんが田村さんのことを「ドッグランに連れてこられた犬みたい」と言って、

   三輪さんも混ざってあれこれ話した後に、

   田村さんが「長年やってると、やっちゃだめなことがあるのがわかった。エフェクター踏むのはダメ、ピック投げるのはダメ、機材のばつ印に乗るのもダメ」と話します。

   その後「8823」の演奏の際に、はしゃいだ田村さんがモニターの近くで両手でばつ印を作っていたのがお茶目で、愛らしかったです。


* * *

   草野さんの歌声がものすごく伸びやかできれいでした。

   ライブをほとんどできてなかったことでかえってのどの調子がよかったのかなと思います。

   ライブならではの演奏の迫力と、スタジオ録音のような歌声の美しさとが重なりあうなんて、最強かよ。


猫ちぐらの夕べ

「猫ちぐらの夕べ」は「MIKKE」ツアーがことごとく延期になった2020年の秋に開催されました。

   いつものスピッツとは違うアコースティックな雰囲気のライブです。

スピッツライブBD  ”猫ちぐらの夕べ”


   僕もこれはオンライン上映で2度ほど観ました。

   コロナで世界の様相がガラッと変わってこれから僕らはどうなるんだろと不安だった頃に、いつも通りのスピッツがいつもと違う優しい雰囲気のライブをしてくれて、それをインターネット越しに観ているというのがなんとも不思議で、でもすごく嬉しかったのを覚えています。


「魚」「君だけを」「僕のギター」「フェイクファー」など、なかなか聴けない曲が入っていたり、静かなライブのラストに「初恋クレイジー」「ウサギのバイク」「ハネモノ」とじわじわと盛り上がる曲を持ってきてくれる憎い演出だったり。

   こちらもおすすめのライブBDです。

スピッツライブBD  ”猫ちぐらの夕べ” Disc3枚入り

   なお、ライブBDにはどちらも写真集が付いてきますが、個人的な好みでは白黒の「猫ちぐらの夕べ」の方が趣きがあってよかったです。


ゴースカvol.8へ向けて

   ”NEW MIKKE”のライブBDを観て思ったのは「ゴースカvol.8を申し込んでおいてよかったー」です。

   こんな熱いライブを観た後に直近のライブの予定が未定だなんて生殺しもいいところですからね。

   11月にある横浜のスピッツのライブ絶対に行きます!!

   飛び跳ねるぞー!

   そのためにも体調を崩さないようにがんばって日々を過ごしていきます。


   草野さんがMCのなかで「止まっていた時間が動き出した」と言っていましたが、僕にとってはようやくこれからです。

   ”MIKKE””NEW MIKKE”と参加できなかったので、ゴースカから、僕の時間も動き出します!




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