ランドセルはやめてリュックにすればいいのに ~さんぽセルに思うこと

   昔からランドセルが好きではありません。

   子どもが小学校に入りランドセルを背負って毎日大変そうに通学しているのを見ているとますます嫌になりました。

   高いし、重いし、物が入らないし。

   モノを入れて運ぶものとしては利点よりも欠点のほうが多い代物だと思います。


   それなのになんで小学校はいつまでもランドセルなんでしょうね。

   リュックサックにすれば、安いし軽いし、いっぱいモノが入ります。

   さらに持ち帰る教科書類を減らすことができればずいぶん楽になると思います。


   この記事では「ランドセル問題」について考えます。


   まずはランドセルの欠点を1つずつ見ていきます。


ランドセルの欠点

欠点1)重い

   ネットで調べたらランドセルの重さは1100~1400gもあるそうです。

   教科書が入ってなくてもランドセルだけで1~1.5lのペットボトルと同じ重さというのはかなり重いです。


欠点2)モノが入らない

   子供が学校に持っていくものは教科書とノートだけではありません。

   体育服を入れた体育袋があります。

   この体育袋が教科書が多いとランドセルに入らないため横にぶら下げていくのですが、ぶらぶらしていて危なっかしい。


   また最近では熱中症対策で水筒も毎日のように持っていっています。

   しかし水筒をランドセルに入れるのは思いのほか大変です。教科書をうまく配置してスペースを作り、押し込まないと入らないのです。

   このようにランドセルは重いくせに収納容積が小さく機能的でないため荷物を入れるにはかなり不便です。


   ちなみにランドセルの縦横高さのサイズを調べて容積を計算してみたら、ランドセルの容量は10Lもありませんでした。小さっ!

(サイズはこちらのサイトを参照しました⇒ランドセルは大容量!大手メーカー容量比較&見落としがちな収納のワナ


欠点3)高い

   ランドセルはお祝いで買うものという特別感があったり「6年間使える丈夫なものを」という先入観があるせいか価格が高いです。

   なんと5万円もします。

   社会人の僕もそんな高いバッグは持っていません。

   しかも、壊れたりなくしたりしたらまた5万円も出さなければなりません。かなりブルーです。


解決するにはどうしたらいいか

「重い」「入らない」「高い」と3拍子がそろっているランドセル。

   いったいどうすればいいでしょうか。


リュックサックを考える

   基本的にランドセルをやめてリュックにすればいいと思います。

   登山用のリュックならば軽いし機能性も高いのでモノも詰め込めます。

   良いものは値が張りますが、それでも5万円もすることはありません。


   例えば、僕がテント泊で登山に持っていくモンベルのキトラパック45の容量は45Lです。ランドセル(10L)の約4倍です。

   重さはランドセルとほぼ同じ1300gです。

   サイドポケットがあるので水筒も簡単に収納できます。

   ロールアップ式なのでリュックの上部をクルクル巻けば容量を調整することもできます。

   防水です。

   値段は2万円強で、ランドセルの半額以下です。

   つまりランドセルと同じ重さで機能が豊富なうえに容量は4倍、価格は半分です。


   もっとも小学校に通う分にはこんなに容量はいらないと思うので、もっと小さくて軽いものがよいでしょう。

   調べたら、日帰り登山用のリュックであれば、重さ600g前後、容量20L、価格1万5千円程度というものもありました。(ウルトラライト仕様だと220gというのもありましたがさすがに強度が心配)

   また僕が通勤に使っているワークマンのデイバッグは、2980円、防水、容量20L弱、重さ6〜700gです。もちろんサイドポケット付きです。

   ランドセルよりも安いし、軽いし大きいです。


   このようにリュックならば体育袋、水筒、日々の勉強道具を楽に収納できますし、ランドセルよりも数100g軽く背負えます



   参考までに話題に上げたワークマンのデイバッグとモンベルのキトラパック45をランドセルの横に並べてみました。

左)ランドセル、右)ワークマン防水デイバック、右)モンベルキトラパック45
左)ランドセル、右)ワークマン防水デイバック、右)モンベルキトラパック45

   こうやって並べてみると通勤用のリュック(ワークマン)がランドセルよりも大きいことがわかります。(しかも軽い)

   またテント泊用の大きな登山リュックとランドセルがほぼ同じ重さ(1kg超)ということにも驚かされます。


   しかしランドセルをリュックサックに代えたとしても、まだまだ重いです。

   何故ならランドセルよりも教科書類の方が遥かに重量があるから。


教科書を考える

   教科書などいろいろ合わせると小学生が背負うランドセルの重さは5kgを超えることもあるそうです。

   ランドセル本体は全体の重さの20%程度でしかありません。


   軽くするには持ち運ぶ教科書を減らすしかありません。


   ノートPC一台にしてしまえばいいという案もありますが、とりあえず紙の教科書は使い続ける前提で話をします。


   一番いいのは教科書を2冊用意して学校用と自宅用にすることです。

   こうすればノートだけ持ち運べばいいので軽量です。


   とはいえそれはコスト的になかなか難しそうなので、宿題に用いる教科書以外は学校に置いておくのがいいと思います。

   子供に聞いたら宿題は基本的に国語と算数しかないそうなので、音楽・図工はもちろん理科・社会も学校に置いてくればいいと思います。


   それもダメだと言うなら、教科書を一、二、三学期の3冊に分ける。

   そうすれば多少は軽くなります。


   というか、なんで学校に教科書を置いておくの(置き勉)はダメなんでしょうね??


キャリーバッグ系は反対

   ランドセルに思うところがあるのはずっと前からでしたが、この記事を書こうと思ったのは巷で話題の「さんぽセル」のニュースを見てからです。

   ただ、僕はさんぽセルは反対です。ころころ引きずるキャリーバッグは危なっかしいからです。

   キャリーバッグが他人にぶつかって危ないという問題は大人でもあるので、子供なら余計にそうです。

   そもそも、キャリーバッグを1km以上も引いて歩くのはそれはそれで大変な気がします。


   ところで、ネットニュースだけを読むと「さんぽセル」に反対してランドセルを肯定する大人の存在ばかりが大きく取り上げられていましたが、ソースを辿ってみると、実際にはランドセルに否定的な意見もたくさんありました。

   これだけランドセルを疑問視する声が多いのですから、学校側も一度ランドセルについて考え直してみてもいいのではないかと思います。


む す び

   ランドセルは重いし小さくてモノが入らないし高いので、軽くて大きくて安いリュックサックに代えたほうがいいのではないかという話をしました。

   またランドセル以上に教科書が重いので宿題に使う分以外の教科書は学校に置いておけるようにしてほしいです。


   ちなみに僕が通学用のリュックサックに求める仕様を下記にまとめてみました。

  • 容量は20L程度
  • 教科書の形に合わせて四角いフォルム
  • 体育袋を収納しやすいように容量が可変する
  • 重さは500〜600g
  • 防水
  • 水筒を入れられるサイドポケットがある
  • 価格は1万円以下

   あとは、登山リュックのように腰ベルトがあるとアクティブに動いてもリュックがズレないので良いかなーと思うのですが、子供はベルトをめんどくさがるので嫌かな。


   ということで、どこかのアウトドアメーカーさん、いい感じの通学用リュックを作ってくれないでしょうか??


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