3月に入りNHK-FM「ディスカバー・クイーン」も最終回まで一月を切りましたね。
クイーンズ・クロニクルで取り上げられるアルバムも残り2枚となりました。(フラッシュ・ゴードンは??)
今回は14作目の「イニュエンドウ」にスポットが当てられます。
まだまだクイーン初心者の僕が番組内で新たに知ったこと、興味を持ったことを備忘録がてらここに残していきます。
第46回 クイーンズ・クロニクル「イニュエンドウ」
【放送日】 3月 6日
【DJ】サンプラザ中野くん, 西脇辰弥
「イニュエンドウ」はフレディの生前最後のアルバムと思うと聴きながらついつい感傷的になってしまいますが、そんな事情を忘れたとしても90年代の新しいクイーンサウンドを聴くことができる大傑作アルバムだと思います。
そんな今作に対して、西脇さんがどんなマニアックな解説をしてくれるのか?今まで以上に楽しみな回でした。
Innuendo
- 聞きどころ:緻密な構成とめくるめく展開
- ロジャーとジョンとブライアンがジャズセッションをしている
- フレディの一番高い音はE♭まで出ていてかなり高い。しかもロングトーン。ここにきて声域を拡大しているのが偉大
- 冒頭のシンセはスパニッシュ。フラメンコの部分は5拍子。その後のアコギのソロは3拍子
- アコギのソロは弾きやすい3拍子にしたのではないか?
- ブライアンのソロは5拍子のまま弾いている
Headlong
- 聞きどころ:心地よい疾走感と曲の最後の逆再生
- いかにもクイーンな3人のコーラスが嬉しい
- 基本は生ドラムだが、サビとかで打ち込み(チキチキチキ)が使われている
- ロジャーがめちゃめちゃ正確に打ち込みに合わせて叩いているのが、重心が低いスポーツカーに載って高速で走っているよう
- ブライアンがステップフランジャーというエフェクターを使っている。さらに、うねり方を階段状にいしている
These Are The Days Of Our Lives(輝ける日々)
- ロジャーが中心に作成
- PVでロジャーがコンガを叩いているが、アルバムでは打ち込みになっている
- サビのコード進行:同じことを2回繰り返しているようで1箇所違う
- 「1つ真実がある、残っていくものがある」という歌詞のところで不協和音を使っている
- 大きな結論に入る前に不協和音を入れることで結論が強く感じる
- コード、メロディ、歌詞の関係性がすばらしい
Delilah(愛しきデライラ)
- 聞きどころ:ユーモアあふれるギター(猫の鳴き声のマネ以外にも)
- フレディ中心に作成された。愛猫のために
- ブライアンはわざとブルージーなフレーズを取り込んだりしていて、楽しそうなレコーディングの風景が目に浮かぶ
- トークボックスというエフェクターを使って猫の鳴き声を真似している
- お弁当箱(トークボックス)の先からホースが出ててそのホースから音が出てる。それを口に加えて共鳴させて、ワウワウ言うと猫の鳴き声みたいになる
- 内省的で真面目な曲の後に、猫ちゃんかわいい大好きという歌を入れてくるギャップがクイーンらしい
The Show Must Go On
- 聴きどころ:鬼気迫るボーカルはもちろん、ジョンの歌心とバランス感覚あふれるベース
- ブライアンが中心に作成された
- 同じコード進行を使いながら展開していく
- 7小節単位で基本は進んでいく
- ギターソロの後の大サビのみ例外で転調
- 「蝶の羽のように彩られた僕の魂」という歌詞でのメロディの展開
最後に西脇さんは、
「フレディの人生を考えると悲しくなるがこの曲(The Show Must Go On)は人生への応援歌ともいえる。そして応援歌なのにほとんど命令形がない」
と話していました。
応援歌!!
フレディの生涯と歌声の迫力に圧倒されてしまい、この歌をそんなふうに考えたことがありませんでした。
でも応援歌として聴くとまた違う感動がありますね。
こんな時代だからこそしっかり踏ん張って生きていきたいです。
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