年明け1回目ののNHK-FM「ディスカバー・クイーン」はクイーンズ・クロニクル「ホット・スペース」でした。
これまでは1枚のアルバムを2回に分けて紹介していましたが、今回は1回のみということで全曲ではなく一部の曲のみの解説となっていました。
第38回 クイーンズ・クロニクル「ホット・スペース」
【放送日】 01月09日
【DJ】サンプラザ中野くん,西脇辰也
「ホット・スペース」は発表当時は酷評だったそうです。
しかし全体的にノリがよく聴きやすい曲が多く、名曲「アンダープレッシャー」も入っていることから、妻も僕も大好きなアルバムです。
なのでどんな解説が飛び出すか楽しみにしていたのですが……1回で1枚を紹介するということでかなり急ぎ足だった気がします。
そこはちょっと残念。
西脇さんは初めに「前作『フラッシュ・ゴードン』でメンバー全員がシンセサイザーを使って作曲している。それが生かされているのがホット・スペースというアルバム」と話していました。
そのため今回のポイントは「シンセベース」だったように思います。
では解説曲のメモ書きをどうぞ!
① Staying Power
- 聴きどころ①:うなるシンセベースとドラムマシーン (※A面全部にドラムマシーンが入っているそうです)
- 聴きどころ②:この時点のフレディの地声の最高音を記録している(これまではC#が最高)
- ホーンセクション:アリフ・マーディン
- ホーンソリットのときに生ドラムが使われている
- シンセベース:同音を連打している(難しい)
- メインのベースのリフが歌の伴奏になっていない ⇒ファンクにしては型破り
- 息の長いフレーズを使っている
② Dancer
- ブライアン作曲
- フレイディとは真逆のアプローチで、ベースのメインリフに歌を乗せている ⇒ファンクの基本的なやり方を踏襲
- ドラムマシーンにロジャーの生ドラムを重ねている
- ブライアンのシンセベースはペッチベンド(チョーキングやアーミングみたいなもの)を使ってすごい微妙なニュアンスを出している。⇒ギターリスト的。
- 息の短いフレーズを使っている
⑧ Calling All Girls
- ロジャー初めてのシングル
- ブライアンとロジャーがマラカスを担当している
- ジョージ・ルーカスの映画をパロディにしたようなPVもある ⇒みんなこの曲に期待を抱いていた
- ロジャーが作ったフレディボーカルの曲にしては音域が低いので歌いやすい。フレディも嬉しかったのではないか
- スクラッチを入れているなど、新しいものを取り入れるロジャーの感性が見て取れる
⑩ Cool Cat (Deacon & Mercury)
- ジョンとフレディの共作
- ブルーアイズソウル
- フレディがファルセットで全編歌っている
- ジョンがドラムを叩いているという説
- スラップ奏法
⑪ Under Pressure
- 聴きどころ:①ベースライン。②フレディとデビットボーイのせめぎ合うような歌。③大サビでロジャーのドラムが大暴れ(ジェット機が離陸するような)
- ベースライン:ルートが変わらないコード進行から、ルートが変わるコード進行に変化していく。コード進行で景色が変わっていくよう。
最後に西脇さんが「当時はネガティブな評価が多かったが、よく聴くとクイーンらしさが散りばめられている」とまとめていました。なるほど。
個人的に今回一番の驚きだったのは11曲目の歌声がフレディだったということです。
ずっと女性ボーカルだと思ってました。
あれ、ファルセットでフレディが歌っていたんですね(^_^;)
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