povo2.0はトッピング無しではほぼ使えない

    auの新通信プラン「povo2.0」に加入しました。

   メインのスマホではなくて、これまでWi-Fi専用機として使っていた「ASUS Zenfone3ultra」にpovo2.0のSIMを挿して使っています。

povo2.0

povo2.0について

   povo2.0の基本料金は0円です。

   povo2.0はトッピング形式なので、必要なサービスがあれば追い銭でトッピングを追加します。

「高速でデータ通信したいからギガがほしい」「通話をいっぱいするから無料通話分がほしい」「1日だけ無制限にデータ通信したい」などなど。


   こちらから電話をかけず、トッピングもしなければ毎月0円で維持できます。

   0円でできることは次の2点です。

  1.  電話番号が付与されるので待ち受けとして使える
  2. 128kpsの低速でデータ通信ができる


povo2.0を導入した目的

   毎月の維持費が無料で電話番号が付与されるなら家電(イエデン)として使ってもいいのですが、うちはすでに楽天モバイルを家電として利用しています。

   なので、povo2.0の目的はずばり128kbpsのデータ通信です!

   これまでWi-Fi専用機だった「ASUS Zenfone3ultra」にSIMを挿して外で使いたい!!


   Zenfone3ultraはむかしでいうファブレット(フォン+タブレット)です。

   16:10のアスペクト比で6.8インチと画面が大きいため、電子書籍(=漫画)が読みやすく、アニメも観やすい。またタブレットほど大きくもないので持ち運びにも便利です。


   Zenfone3ultraはあくまでサブ機なのでそんなに頻繁に外で使うことはありません。

   これまではZenfone3ultraを外に持ち出したときは自分のスマホをテザリングして使っていました。

   しかしちょっと何かをしたいときにいちいちスマホのテザリングをONにして、Wi-Fiがつながるのを待つのも面倒です。

   Zenfone3ultra本体でセルラー通信できたら手間が省けていいのになーとずっと思っていました。

   とはいえ、   たまにしか外で使わないZenfone3ultraのために毎月通信プランの維持費を払うのはもったいない。


   そこでpovo2.0です!

   povo2.0なら毎月0円で維持できます。


   しかし気になるのは通信速度です。

   PHS時代ならまだしも、4G/5Gのこの高速大容量時代に128kbpsでいったいどれだけのことができるのでしょうか。


   と、悩んでいても仕方ないのでとりあえず申し込んでみました。

   なにせ無料ですし♪   


povo2.0の申込みから開通まで

   povo2.0の申込みはスマホのみで受け付けています。PCからだとできません。

   手続きの詳細はスマホアプリ「povo2.0」をダウンロードして申込手続きを進めてもらえればわかります。その際は運転免許証などの本人確認できる証明書が必要になります。


   物理SIMとeSIMの2種類を選択でき、僕は物理SIMで申し込みました。

   申込みから開通までの流れは次のとおりです。

  • 木曜日 夜 povo2.0申込み
  • 金曜日   本人確認完了とSIM送付のメールを受信
  • 土曜日 朝  povo2.0到着。開通作業完了

   たった2日で開通しました。早い!!


   開通作業も簡単でした。

   SIMカードを挿して「アクセスポイント名」の設定を変更するのみです。

   Zenfone3ultraの場合、下の3点を入力/変更するだけでした。

  • 名前: povo2.0
  • APN: povo.jp
  • APNプロトコル: IPv4/IPv6


   Zenfone3ultraの画面上部には4Gで接続されたアイコンが表示されています。

povo2.0 Zenfone3ultra 開通

届いたpovo2.0の中身はどんなもの?

   説明書とSIMカードと、トレイを引き出すための金属ピンが付属していました。

povo2.0 中身一式


   申込みの際にSIMカードのサイズを選択する項目がなくて不思議に思っていましたが、カードをカットすることでmini、micro、nanoの3種類のサイズに対応しているようです。

povo2.0 SIMカード mini micro nano対応

スピードテスト結果

   トッピングせずに基本状態のままで通信速度を測定してみました。

   使用したテストサイトはGoogleです。(「スピードテスト」と検索すると一番上に出てきます)

   結果はダウンロード(DL)速度が0.06Mbpsでした。

povo2.0 128kbps スピードテスト結果

   日時を変えて何回か試しましたが、結果はほぼ同じで、DL速度が0.1Mbpsを超えることはありませんでした。

   やはり遅い。


povo2.0でやりたい4つのこと

   速度は案の定遅いですが、やりたいことが4つあります。

  1. 電子書籍のダウンロード
  2. オフラインコンテンツのライセンスの再取得
  3. インターネットの閲覧
  4. データ使い放題(24時間限定)をトッピングする

   1〜3までは試してみましたので、順番に結果を見ていきます。


1.電子書籍のダウンロード

   出張の長距離移動中に暇つぶしに電子書籍を購入してダウンロードすることがあります。

   Zenfone3ultraは画面が大きいので漫画を読むのに向いています。

   いつもはスマホでテザリングしているのですが、povo2.0があれば直接セルラー通信して漫画をダウンロードできテザリングの手間が省けます。


   そこでReaderストア(SONY)から約50MBの漫画コンテンツをpovo2.0(もちろんトッピングなし)でダウンロードしてみました。

    が、遅い!想像以上に遅い。

   まずコンテンツをクリックすると「待機中」と表示されるのですが、これが1分以上続きます。(ふつうはそんなことはないです)

   ようやくダウンロードが始まったかと思ったら8%程度完了するのに5分もかかってしまいました。

   単純計算で100%ダウンロードするのに50分はかかります。 これはさすがに無理だということで途中でキャンセルしました。


   そもそも、

   50[MB] x1000[KB] x8[bit] / 128[kbps] /60[sec.] = 52[min.]

   なので、計算上も約50分かかりますね。

   実験をやらなくてもわかることでした(^_^;)


   ということで、やりたいことの1つ目の「電子書籍(漫画)のダウンロード」はトッピング無しでは実質不可能とわかりました。


2.オフラインコンテンツのライセンスの再取得

   旅の移動中にアニメや動画をZenfone3ultraでよく観ます。

   ギガがもったいないのでたいていは出かける前に自宅でダウンロードしてオフライン再生できるようにしてます。

   しかしアプリによってはオフライン再生であっても一度はネットにつなげる必要があったり、ダウンロードしてから日数が経っているとネット上でライセンスの再取得を促される場合があります。


   僕がよく使うdアニメもダウンロードしたコンテンツのライセンスを再取得しなければいけないことがあります。

   この作業をテザリングではなく、セルラー通信で直接やれたら便利です。

   ライセンスだけなので大容量の通信は不要です。たいした通信量ではないのでこれならトッピング無しでもいけるはず……と思ったのですが、これもなかなか厳しい結果でした。

   アプリを立ち上げてすぐにライセンス再取得しようとすると「ページの読み込みに失敗してしまいました」と出てうまくいきません。

   どうやらホーム画面が完全に読み込まれるまで待ってからやらないといけないようです。

   じれったい。……これならテザリングをしたほうが早いし確実ですね。


   ということで、やりたいことの2つ目の「オフラインコンテンツのライセンスの再取得」はトッピングが無くてもできるけどじれったい、でした。(dアニメのみの実験なので他のサービスではわかりませんが)


3.インターネットの閲覧

   メインのスマホを持っているのにわざわざzenfon3ultraでインターネットを見る必要もないのですが、ちょっとメールやニュースを確認したくなることもあるかもしれません。


   いくつか試してみたのですが、基本的にテキストのみならそこそこ使えました。


Twitterを見る

   タイムライン上のテキストだけならもっさりですが表示されます。

   但し、画像は単色になり表示されません。クリックするとダウンロードされますが見れるようになるまで時間がかかります。

   ツイートもしてみましたが、テキストだけのつぶやきでもちょっと遅延がありました。


メールの確認

   もっさりしてますが、受信BOXを読み込むことはできました。

   メールの内容もテキストのみなら読むことが可能です。


Google検索など

   検索した結果はテキストのみならずらずらと表示されますが、リンク先へ飛ぶと読み込みに数秒かかります。それで表示されるのはテキストのみです。画像まで表示となるとさらに数十秒かかります。

   というか画像の表示は諦めたほうがいいです。


   ということで、インターネットの閲覧はできるけど画像はほぼ見れないと思っておいたほうがいいです。


   以上、トッピング無しでやりたいことの1〜3番を試してみましたが、ほとんどうまくいきませんでした。

   これなら大人しくスマホでテザリングしたほうが早いしストレスもないです。


   このままだと全く役に立たないものを手に入れたことになってしまう!

   いやいや、まだ4番が残っています。


4.データ使い放題(24時間)をトッピング

   4番は普段はトッピング無しだけれども使いたいときだけスポットでトッピングするというものです。


「データ使い放題(24時間)」は24時間限定で高速通信が可能になります。料金は330円です。

   トッピングの追加はアプリ「povo2.0」のホーム画面からできます。

povo2.0 アプリ トッピング

   使用するシチュエーションとしては、例えばキャンプや家族旅行などお泊りで子供たちと外出するときです。

   子供たちは退屈になるとすぐにyoutubeやアニメを観たがりますからね。

   これまでは自宅でプライムやdアニメをダウンロードさせてから出かけていましたし、オフライン再生できないyoutubeは視聴禁止でした。


    しかし1日限定で安くデータ通信を使い放題できるなら、たまにならトッピングするのもありかなと。


   まだ試してませんが、次にキャンプに行くときにやってみようかと思います。(来年か?)

   もっともキャンプ場でyoutubeばかり観ていられるのも、親としてはあまり嬉しくはないのですが……。


動画視聴はできる?できない?

   あまりやる人もいないと思うのですが、基本の128kbpsの速度で動画(youtube)を観れるか試してみました。


   まずyoutubeのホーム画面が表示されるまでが遅いです。

   次に動画を再生しようとしたら冒頭の広告の途中で止まりました。


   これはさすがに無理かと思ったのですが、本編が始まるとほとんど固まらずに再生が進みました。

   但し、画質は最低です。10年以上前の携帯電話で撮影した動画のようです。つまりブロックだらけです。

   でも音声はしっかり聞こえました。

   

   超低画質なことを除けば意外とストレスなく観れました。

   でもまあここまでしてyoutubeを観たいとは思わないかな。


povo2.0まとめ

   povo2.0についてトッピング無しの基本状態(128kbps)のままで何ができるかいろいろ試してみました。

   結論は、

   ほとんど何もできない

   です。

   テキストだけなら読めますが、画像がからむとほぼ全滅です。


   とはいえ、毎月の維持費が0円なので、サブ機に挿してこのまま持っておいて必要なときだけトッピングして使うというのが良いかな〜と思っています。


   そのときは「データ使い放題(24時間限定)」が狙い所ですかね。

   2,3ヶ月に1回、家族で旅行に行くときに1日330円でデータ使い放題をオンにする、という使い方は、先行する楽天モバイルにもないサービスなので、povo2.0のトッピング形式ならではです。


   なお、180日間何も課金せずにいるとSIMを失効してしまうようです。

   春になる前にどこかで一度トッピングを試してみるかなー。


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