4月からNHK-FMで「ディスカバー・クイーン」というラジオ番組が始まりました。
僕は最近ファンになったばかりのクイーン初心者なので、クイーンのことをより深く知り、より楽しめられるようにと、毎週この番組を聴いています。
そんな僕が番組内で新たに知ったこと、興味を持ったことを備忘録がてらここに残していきます。
第16回 女王様のよろず相談室
【放送日】 7月18日
【DJ】サンプラザ中野くん, パッパラー河合
【ゲスト】朝日順子
ゲストは洋楽歌詞解説家の朝日順子さん。2回目の登場です。
なんとオンエアリストはわずか4曲!
名曲「ボヘミアン・ラプソディ」についてたっぷりどっぷり解説してくださり、大変興味深い回でした。
オンエアリスト
- Long Away
- Teo Torriatte(Let Us Cling Together)(手をとりあって)
- Bohemian Rhapsody
- Keep Passing The Open Windows(愛こそすべて)
メモ
- アルバム「オペラ座の夜」の原題はアメリカのマルクス兄弟の映画から取られている
- クイーンのユーモアあふれる世界観はミュージックホール(イギリスにかつてあった大衆演芸場)の影響を受けている。
- 「ボヘミアン・ラプソディ」はこのミュージックホールへのリスペクトがあり、大衆演劇っぽさがある。大げさな感情の表現があったり、途中で神の声のようなものや、コミカルなやり取りがあったり。
- ロジャーは「この歌はわかりやすい歌であり、そのまま受け取ればいい」と言っている
「ボヘミアン・ラプソディ」は複雑な構成で解釈も様々ですが、朝日さんの話を聞いているとフレディが大衆に向けて歌っているというのが重要と感じました。
ミュージックホールという文化も知らなかったのでそれも興味深かったです。
朝日さんの登場する回は知識欲が満たされて良いですね。
3回目も期待しています!
第17回 クイーンズ・コミュニティー~渡部陽一
【放送日】 7月25日
【DJ】サンプラザ中野くん
【ゲスト】渡部陽一
なんと7月最後のゲストは戦場カメラマンの渡部陽一さんでした。
あのゆっくりとしたしゃべりかたは健在で、静かで決して怖くないのに、力強く、じわじわと内に秘めた情熱が伝わってきました。
独特の雰囲気と存在感のある方だなぁと。
オンエアリスト
- Modern Times Rock 'N' Roll
- Bicycle Race
- Under Pressure
- Doing All Right
- Love Of My Life
- Mad The Swine
戦場カメラマンがクイーンにハマったきっかけ
クイーンにハマったきっかけはクイーンの「バイシクル・レース」でした。
渡部さんは学生時代に「バイシクル・レース」を聴いて、そのシンプルな歌詞(自転車に乗りたい)とリズムに感動したそうです。
その影響を受けて、自転車でヒルクライムをアタックするようになり、今でも自転車で走っているのだとか。「坂バカ」と言ってました。
そして「どんなときもクイーンの曲を、特に『バイシクル・レース』を聞き続けてきた。一人のときも、友達が遊びに来たときも、戦場に向かう前日にカメラを詰めているときも」と話してました。
戦場カメラマンが勇気をもらったクイーンの曲
渡部さんが勇気をもらった曲としてあげたのは「アンダー・プレッシャー」でした。
渡部さんは「プレッシャを楽しむ。自分自身の気持ちを整えていく。『アンダー・プレッシャー』が一つのキーワードとなっている」と話してました。
「アンダー・プレッシャーがキーワード」という台詞に何故かじんっときました。
また、渡部さんが語った紛争地での次のエピソードが興味深かったです。
「携帯プレーヤーのなかに音楽を入れて持っていっている。紛争地ではクラッシクを主に聞いているが、クラッシクを中心としたセットリストのなかにクイーンやデビッドボウイ、ローリンスストーンズ、U2などを入れている」
「紛争地の取材では様々なスタッフがいて、みんなそれぞれの好きな音楽を聴いている」
戦場カメラマンが映画「ボヘミアン・ラプソディ」で印象的だったナンバー
渡部さんは映画「ボヘミアン・ラプソディ」で何度も号泣したそうです。
そんな渡部さんにとって映画の中で印象的だったナンバーは「Doing All Right」
駆け出しのフレディが、ステージでエンジンが掛かりすぎて暴走するシーンで使われた曲だそうです。
おっと、僕も観たはずですが忘れてしまいました(^_^;)
渡部さんが言うには「Doing all right」(全てなんとかなる)は世界中を回っているとよく使われる言葉だそうですよ。
Love Of My Life
渡部さんが最後に紹介した曲は「Love Of My Life」です。
「フレディのバラードの真骨頂」
「家族、友人、恋人……たくさん出会ってきた人々と尊厳をもって向き合っていく、そんな歌」
「人それぞれ違って当たり前というメッセージ」
ということを話してました。
渡部さんにとってクイーンとは
「クイーンとは希望です」
「クイーンの曲を聴くと元気になれる どんなときも支えらてきた」
* * *
朝日さんのボヘミアン・ラプソディの解説も、渡部さんの静かで熱いクイーン愛もどちらも聞いていて面白かったです。
ますますクイーンのことが好きになりました。
次回はいよいよ名盤「オペラ座の夜」の全曲解説ですよ!!
コメント
コメントを投稿